スポットライト 世紀のスクープのレビュー・感想・評価
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釘付け
ノンフィクションだから結末は分かってるのに、最初から最後までスクリーンに釘付けにされました!
よくある事件だし、どんでん返しや意外な展開もないのに、なんでだろ…。
演技力と展開の構成が良かったのかも!
ヴァチカンは糞だ
今年のアカデミー作品賞。畳み掛けるようなダイアログの積み重ねと衒いの無い正攻法の演出でジャーナリズムの勝利を描いた佳作。何より「ヴァチカンは糞だ」というメッセージを声高に主張したことに意義がある。そんなこと知ってたよ。でも「俺達は何をした?」
幕引きの感じも『大統領の陰謀』を思い出した。勝利というか祭りの始まりの予感で終わる感じ
でもこれがアカデミー作品賞獲るなら『ゴッドファーザー PART Ⅲ』ってもっと評価されてもいいんじゃない?26年も前にヴァチカンの金融スキャンダルを告発しただろ!さあみんなで叫ぼう!「ヴァチカンは糞だ」
まあでも『スポットライト 世紀のスクープ』がその年を代表する一作かといわれると疑問やな。特に目新しさも無いしタイムリーでも無いし。だったら『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に作品賞あげてよって
意外性はないけど。
社会派ドラマとしてはちゃんと構成してある。けどね、何かハッとしない。一種の群像劇なんだけど、個々の苦悩をもっと深く描いてほしいところ。字面では悲劇や苦悩なんだけど、もっと、何というかエグい表現がないものか?人物が多くて記号的になってるのが一要因だと思う。実際の事件をあまり脚色できないのかもしれないが、個々のエピソードが濃かったら群像劇としては成功しただろうな。何というか感情移入が浅くなってしまった。逆にマイケル・キートンを主人公にその一人称の視点で描いた方が良かったか?アカデミーを取ったのは映画の力というより題材の力かも。日本人には興味本位な題材としかうつらないけど。
あっさり感。
カトリック教会において蔓延し隠蔽されていた小児性愛を世に知らしめた記者たちの奮闘を描いた作品。
うんうん、良く頑張ったねと思いましたが、印象に残る場面がありませんでした。
しばらくしたら忘れそう。
仕事とは、正義とは
退職を間近に控えた自分にとっては、仕事とは何かをとても考えさせられた映画だった。熱い思いと冷静な判断のぶつかり合いが物語を非常に緊張させたものにしていて、記者たちの揺れ動く表情からひとときも目を離せなかった。
にしても、アメリカンスナイパーとか、フォックスキャッチャーとか、このスポットライトにしても、自らの恥部をさらけ出す映画を通じて、アメリカという国には本当に興味が掻き立てられる。こんな風に自分達の国が、金持ちが、宗教がさ迷い込んだ闇を暴きたてた映画を作る気概には、単純に凄いなあと思ってしまう。とはいえ、闇ばかりじゃなくて、光の部分をちょっと勿体ぶって話しに織り込むのはいつもの手口ですけどね。
正義好きのアメリカの賛美話しとして捉えることもできるから、ある面、アヴェンジャーズと一緒かもしれないが、正義の中の悪と悪の中の正義を映し出したこの物語には最近のアメリカという国の迷いを見たような気にもなった。
あっ、これはこれで、この間見た、スーパーマン対バットマンと一緒だね。
邦画でこういう物語を見たいです。
「64」は少し期待(^ ^)
難しい内容だと思うけど安心してください!勇気をくれますよ。
実話作品鑑賞今年4作目!!今回はご存じ第88回アカデミー賞作品賞と脚本賞作品「スポットライト」
新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話作品。
そもそも作品タイトルの「スポットライト」とはなんじゃと調べてみると、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の「スポットライト」と名がついた新聞一面のことであることにさっそくなるほどって思っちゃいました。
それはさておき、前回観た「ルーム」とはちがい社会派の内容でなーーんか難しそうと思いがちですが、安心してください!すぐに記事にするべきという迷いや対立、恐れがあっても真相を追及する新聞記者達の生命をかけた戦いに挑む人々を観ていくうちに地味そうに見えるけどじわじわとしみてくる緊迫感が素晴らしい作品です。
もっとわかりやすく例えると、連続犯罪を起こす犯人を追い詰めていく情熱・執念のある刑事ドラマだと思うとわかりやすいかな~。(わかりますかね?(笑))
キャストも味のあるメンバーだと思いました。マークラファロは行動派の記者、記事にするべきと上司との対立シーンかっこいいです(セリフにも注目)。マイケルキートンはスポットライトのチームリーダー、ネタバレになりそうなので言えないですが新聞記者の上司だからこそあることに迷います。レイチェルアクアダムスなどなどいいメンバーですが、私は新聞の編集長(マーティバロン役)のリーヴシュレイバーに注目してほしいです。こんな上司がいればこの会社は最高の会社だっって思うかもしれません。それはぜひ本編を観ていただきたい。
圧力が怖いけど、記者たちの信念をもって追及したこの大スクープの記事を観た人はさまざまな思いがあったでしょう。
記者の目線から描いた作品ですが、あの時あ~~すればよかったとちょっと迷っていることがあったり悩んでいる人にとっては一歩踏み出せる勇気をくれる作品だし記者って大変な仕事なんだとあらためて実感させてくれる作品でした。
私は4点とさせていただきます。ぜひご覧あれ!!
これは作品賞もなっとくだっ!
事実は小説より奇なり、このサスペンスは見ものだ。
事実は小説より奇なり。最近たびたび読むポリス・ミステリー、そこでは新聞記者の横柄な取材が、事件を真実から遠のかさせる。しかし、この映画はボストン・グローブの記者たちが、真実を懸命に暴き出していくサスペンス。事件の真実は教会という伏魔殿、それに加担する弁護士により封印されている。描かれているのは時間との戦いというサスペンスだが、伏魔殿との戦いという、真の人間による聖戦の面白さだ。
マイケル・キートン完全復活
ドラマとは思えないほどの展開の速さと内容の濃さに、アカデミー作品賞は流石と思わされる。教会という聖域のスキャンダルを暴くノンフィクションは世界中を揺るがした9.11というテロ事件でさえ霞んでしまうほどの大スクープだった。2年連続で作品賞に主演したM・キートンの完全復活がスゴイ
やりきれない思い
やりきれない思いが残る。
作品じたいがスポットライト(新聞)ようになっている。
まるで共に事件を探り同じような思いで胸くそ悪さを感じ、いたたまれなさ、やりきれない感情に涙が出てくる。
ラファロが吠えるシーンには胸が熱くなります!
真の正義とは何か?
米国ボストンの新聞"The Boston Globe"の新聞記者たちが
カトリック教会のスキャンダルを暴いた実話 が映画化され、
(神父による児童への性的虐待と、
カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダル)
第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマです。
大統領の汚職をテーマにした「大統領の陰謀:ウォーターゲート事件」を
思い出します。
『真の正義とは何か?』そして『真の勇気とは何か?』
を当該作品は、問いかけます。
なぜ、1000人以上の児童が性的虐待を受けたのか?
なぜ、児童に性的虐待した神父が、300人も存在したのか?
なぜ、悪事が、長年にわたって、黙殺されてきたのか?
第一に、『権力者のおごり』でしょう。
一般的には、「権力に長く居ると腐敗する」と言われています。
第二は、『保身からの隠蔽体質』
一般社会でも、上司に逆らえず、指示が間違っていると思っても従ってしまう。
先輩に連れられたバトミントン選手もいました。
自分や家族が信じている宗教だと難しい事も解りますが、
この隠蔽体質は、今回は、教会にも信者にも言える事です。
最後に、「排他主義」を指摘したいと思います。
私は、無宗教なので、理解できない点が多々あります。
私は、4人兄弟・姉妹の末っ子ですが、長女は、「エホバの証人」です。
「目の前で、自分の子供が交通事故で出血多量で死にそうでも、
母親である自分の血を輸血しない」宗教です。
両親が他界した時も、宗教を理由に、葬儀に出席しませんでした。
無宗教な私がとやかく言うべきではありませんが、
宗教・民族・人種などでの、『排他主義』 が、
国際テロリスト集団であるISを存在させ、
信者が過度に宗教を過信する原因だと思います。
そして、排他主義が一種独特の閉鎖された世界を創ってしまうのです。
少しずれてしまいましたが、お薦めの作品です!
Michi
[PS]
アカデミー賞最優秀作品なのに、
なぜ、MOVIX川口で上映しないのか?!
派手にドラマチックに仕上げていないところがGood
見終えたときは、やっぱり「The Big Short」と比較しまって。
やや地味だなーなんて思いましたが、考えてみればスクープをこっそり追うのだから当たり前。だからこそリアルでした。
カメラワークも最高、キャスティングもばっちり。 Rachel McAdams以外、若手がいないのも良かった(笑)。皆、さすがの演技です。
Billy Crudupが出ていたのが個人的に嬉しかったな~。
よくわからん。
日本人なので教会が社会的にも強い力を持っているとかよく理解出来なかった。
でも日本のジャーナリズムみたいに不倫ばかり追っているより社会を良い方に変えるジャーナリズムは絶対必要だと思った。
被害者の救済を一刻も早く!
第88回今年のアカデミー 作品賞、脚本賞の受賞作品
2003年にピューリッツアー賞公益報道部門で受賞した時のボストン グローブ紙のスポットライトチームについて描いた実話。スポットライトチーム(特別調査報道班)は、教会のペデファイル(小児性愛)牧師を追及することで、カトリック教会が組織的に犯罪者たちを保護し事実を隠蔽してきた事実を暴露した。
ストーリーは
カトリックが住民の大半という保守的なボストンで、ボストングローブ紙は地元紙として住民から強い支持を得て来た。社にはスポットライトチームという調査報道班があって、ひとつのテーマを、数か月かけて内容を深めて報道する役割を果たしていた。ベン ブラッドリー、ウオルターロビンソンを中心に6人の先鋭たちだ。定年退職していった編集長の代わりに、マイアミから新しい編集長マ-テイン バロンがやってきた。革新的な土地からやってきた新編集長の目からは、ボストンで起きた 「ケーガン神父によるペデファイル事件」について、ボストンのどの新聞社も、通り一遍の報道しかしていないことが気にかかっていた。もっと事件を掘り下げて事実上起こったことを住民は、知るべきではないのか。
チームは動き出した。ケーガン神父が子供達をレイプしていた、ということを当時の教会の上司達は知っていた。にも拘らず神父が犯罪行為を繰り返すことが許されたのは何故なのか。被害者たちの弁護士は、証拠をもって裁判に持ち込んでも教会内では警察が動かない。証拠と証言が充分にそろわずにいるため被害を立証できない。加害者がはっきりしているにもか関わらず、納得のいく判決が出ず、損害賠償に持ち込めない。そのうちに加害者の牧師は、他の教会地区に移動していって、罪を問われないまま引退していく。そんなことが許されるのか。様々な壁にぶち当たりながら、チームの記者たちは被害者たちを、ひとりひとり探し出し、彼らの硬い口を開かせて、その声を拾い集める。
徐々にわかってきたことは、同じ教会の上層部にいる司教が、性的虐待をされた少年少女被害者たちが訴え出ても、加害者の牧師を他の任地に移動させ、被害をもみ消していることがわかった。他の任地に移動したぺデファイル牧師は、そこでまた犯罪を繰り返す。被害は広がる一方だ。ボストンだけでぺデファイル牧師の数は、90人。驚くべきカトリック教会組織内の腐敗と犯罪が見えて来た。調査が佳境に入るころニューヨークで9.11事件が起こる。各新聞社が9.11で浮き立っている中で、スポットライトチームは、しぶとくぺデファイル牧師というカトリック組織内最大のスキャンダルを追っていた。
2002年、遂にチームは調査結果を紙上で発表する。衝撃は世界中に広がった。紙上で被害者は恐れずに被害を受けた時の話を聞かせてほしい、とスポットライトチームの電話番号を明記した。グローブ紙が配布されると同時に、出社したばかりのスポットライトチームの各電話が鳴り響いた。続々と被害者たちが自分に起こったことを語り始めたのだった。それは今まで誰にも言えずに隠してきた過去の心の傷を一挙にさらしだして教会に正義を問うことに被害者たちが目覚めた瞬間だったのだ。
というストーリー
ラブシーンもベッドシーンもなければ、家族が笑ったり食べたり喜んだりするシーンもない。地味で記者たちがひとつのテーマを追って仕事するシーンだけでできている映画。そんな映画が今年のアカデミー賞最大の名誉である作品賞を獲った。
最後のスポットライトチームの部屋にある電話すべてが次々と鳴り響くシーンが感動的だ。勇気をもって名乗りを上げようと被害者たちがかけて来た電話のベルが、力強い合唱のように聞こえるところで、映画が終わる。
編集長は犯罪が、いかに教会でシステマチックに行われてきたかを、告発することでしか再犯は防げない。被害をセンセーションに暴露して世に衝撃を与えるのではなく、いかにカトリック組織が、このような犯罪を黙々と許し、世間から隠蔽することによって、教会の権威を守って来たのか、教会の組織的犯罪を告発することを、記者たちに要求していた。かたくなな編集長の姿勢に対して、若い記者たちの、次々をわかってきた被害を、一刻でも早く暴露して報道したい熱意とが衝突する。正義感ゆえに、編集会議で編集長と正面衝突した記者が、行き場がなくなって夜中に仲間の家を訪ねる。自分が子供の時、親に連れられて教会に通った、そんな互いの共通点を語り合うことで荒ぶる心を鎮めようとする。スタッフ同士が言葉少なく、心を通わせるシーンが印象的だ。記者たちにとって、教会に通う「良い子」だった頃のことは、良い時代の良き思い出だ。教会に裏切られるということは、お父さんに裏切られたようなもの、心が傷つく。
被害者たちの代弁をする弁護士のミッチェル ギャラベデイアン(スタンリー トウッチ)は、アルメニアからきた移民。対する記者のマイク レゼンデス(マーク ラファエロ)はポルトガル移民の子だ。二人ともヨーロッパからきた貧しい移民だった背景が、彼らの正義感を裏打ちしている。
また、役者のマスター キートンがとても良い。「バードマン」でブロードウェイをパンツひとつで歩いたうらぶれた姿からは想像できない、切れ者、凄腕のジャーナリスト役にはまっている。
確かにこのボストンブローブによる報道が世界に与えた影響は大きかった。これが’切っ掛けになってカトリック教会組織のスキャンダルを追及する動きは、大きな波となり、被害者のカミングアウト、裁判による刑の執行、損害賠償が盛んに行われるようになった。しかし、まだまだ教会組織の膿は出ていないし、バチカンは秘密に覆われていて、裁判はスローモーションで被害は救済されていない。
オーストラリアでは、2012年に創設された皇室小児性的虐待対策委員会(ROYAL COMMISSION INTO INSTITUTIONAL RESPONSES TO CHILD SEXUAL ABUSE)がこの問題を取り扱っている。今までぺデファイルで実刑を受け刑に服している牧師がたくさん居る。
1997年 26人の被害者に対して50の罪が立証され服役したビンセント ライアン牧師。
2004年 4人の被害者、24の罪で服役、余罪を追及されていた2006年に獄死したジェームス フレッチャー牧師。
2009年 39人の被害者、135の罪で服役したジョン デンハム牧師。
2009年 4つの罪で服役しているジョン ハウストン牧師。
裁判中の、5人の被害者、22罪状のデビッド オハーン牧師。
裁判中死亡した、8歳と10歳の少女をレイプしたデニス マクアリデン牧師。
審議中の 2人の被害者、22罪状のピーター ブロック牧師。
また、これらの牧師達を保護隠蔽した罪でパトリック コター神父、トーマス ブレナン神父、フィリップ ウィルソン大司教が罪に問われている。
これらのカトリック組織犯罪の中でも、オーストラリアで一番出世しているジョージ ペル枢機卿バチカン経済省主席が、最も犯罪的と言える。彼はバチカンで次のポープの候補にあげられるようなカトリック教会の最高地位に登る場にいるが、彼は多くの牧師によるレイプを見逃して、隠蔽してきた。彼はメルボルンで1996年-2001年まで準大司教を務め、2001年から2014年までは、シドニーの大司教を務め、現在バチカンの大役を任されている。彼がメルボルンに居た頃に、部下のジェラルド リステル牧師は、1993年から2013年までの間に4歳の子供を含む54人の子供に性的被害を与え8年の実刑を受けて服役している。この恐るべき犯罪者と、当時同じ家に住んで居た、ジョージ ペル枢機卿は、「何も知らなかった」 と証言し、14歳の少年を毎晩自分のベッドで寝かせてレイプしていた犯罪者を、自分は、「何も見なかった」と言っている。ジョージ ペル枢機卿自身も、1961年に12歳の少年をレイプした罪で、2002年6月に訴えられているが、なぜか審議中に訴えが取り下げられたため継続審議されていない。
最近だが2006年2月、皇室審議委員会が審議中の証人としてジョージ ペル枢機卿をシドニーに召還したが、74歳の彼は、パリ旅行から帰ったばかりなのに、「健康上」の理由によって、バチカンからシドニーまで来られないと言った。そこで証言は、バチカンからビデオを通して行われることになったが、被害者たち15人の一行は彼が証言するところを実際に見たいということで、自費でバチカンに飛んだ。この審議の様子は、オーストラリアの公共放送ABCテレビで、数日間すべて放映された。ABCは良くやったと思う。おかげでオーストラリアの人々は、当時彼が部下だった加害者牧師に、彼が何をしたのか、どう証言するのかを、ビデオで見て証人になることができた。誰もが彼の、「知らなかった」、「見なかった」、「全然興味もなかった。」という彼の証言に、改めて怒りを持ったと思う。15人のバチカンに飛んだ被害者たちは、予想通り落胆し、バチカン最高責任者に面会を求めたが、受け入れられず、傷心の帰国をせざるを得なかった。
裁判はいっこうに進まない。犯罪が行われたことは疑いがないにもかかわらず、罪を問うことに時間がかかりすぎる。教会は人を救済するところではないのか。
この世で最も罪が深いのは、無垢な心を裏切ることだ。
神の教えを乞うために教会に来た子供達を、その師たるべき牧師が自分の性的満足のために虐待することは、人間として最も深い罪を犯していることになる。牧師にレイプをされ、信頼を裏切られ、精神的にも肉体的にも傷を負った被害者たちは。成長過程で、自己に自信を失い、人を信じられなくなり、他人との協調性を失う。うつ病や自殺に走る人や、薬物依存症などにもなりやすい。大人になっても普通の結婚ができなくなったり、理解者が得られず孤立していて、彼らの傷が癒えることはない。
ぺデファイルは、「嗜好」であって、病気ではないから治癒することはない。被害者の声によって一時的に反省しても、罰せられ受刑しても、彼らの「嗜好」を変えることはできない。ペデファイルは、「去勢手術」をするしかない。ぺデファイルに限らずレイプによってしか「快感」が得られない犯罪者を一生監獄に閉じ込めておくことはできない。彼らの中にも頭脳明晰で立派な業績を残せるような人もいるかもしれない。しかし彼らを放置して子供達を危険な状態に置くことはもっと許されない。こうした「嗜好」の人には、専門家が辛抱強く説得して、去勢施術を受けさせるべきだ。それが本人にとっても有益な結果を生む。
また、カトリック教会とぺデファイルとは、歴史的に長い事問題となってきた。カトリック教会の牧師も結婚するべきだし、カトリックの女性牧師がどんどん出てくるべきだ。何故って、「今は2016年だから。」(カナダのトルード大統領の弁を借りて。)
妥当のオスカー受賞作
2002年にボストングローブという新聞社のスクープ部隊、「スポットライト」が、当時カトリック教会の神父が信者の子供に性的暴行を行っており、それは一部の地域ではなく、全国的に広がっており、これらの悪は裁かれず、水面下で眠っているぞ。というのを暴いた実話に基づく映画です。
マネーショートと比較されるんですよ。どちらも実際にあった社会問題を元に書いているので。比べ物になりません。圧倒的にスポットライトの方が良いです。
まず一つ。とにかくリアル。
こういう仕事人系の話を映画にすると脚色されてしまうんですよ。いや実際ホテルマンってそんな生き生き仕事してねぇよとか、現場の人がみると一気に冷めてしまうやつです。ただ今回の場合特に、実話に基づいているので、このリアリティ、というよりアクチュアリティみたいなのがすごく重要なのですが、周りの新聞記者関係者全員が文句無しでした。ドキュメンタリーに近いですね感覚的に。
でも見てて飽きない、人間ドラマ。
ドキュメンタリーってちょっと単調で眠くなっちゃう人多いと思うんですが、これはちゃんと人間の感情がスクリーンで生きてます。マークラファロが編集長に噛み付くシーンがあるんですけども、震えます。自分一人がいくら頑張っても社会の大きな壁を前には「ゼロ」である不甲斐なさが名演です。すごいです。
ラスト一点。
この、社会問題、日本ではあまり話題になってなかったかもですが、アメリカの人からするとかなり記憶に新しく、感覚でいうと、日本のサリン事件を映画化するようなものです。なので映画としての問題は、あまり語り過ぎない。なぜなら知っているから。でも知らない部分をしっかり語るというバランスが、こういった社会派映画、もっとも重要なのですが、このバランスが素晴らしい。最後のシーンがとにかくすごい。金融破綻のシーンを金融会社のオフィス移して、会社から人が流れ出て行くシーンを写すマネーショートとは大違いです。語らずに語る最後のシーン。
泣くか憤るか、無力さを感じるか。お任せします。
ボストンを震撼させたカトリック神父らによる性的虐待スキャンダルをス...
ボストンを震撼させたカトリック神父らによる性的虐待スキャンダルをスクープしたボストン・グローブ誌の"スポットライト"チームの取材活動を描いた実話ドラマ。恐ろしく地味な話なのでガラガラだろうと大間違いで見事に満席。この素材をカソリック国で観ることには本当に価値があって次々と明らかにされる事実に観客が息を飲む様は圧巻でした。地味にも程がある作品ですがサントラのピアノの音が非常に繊細で美しい点も印象的です。
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