スポットライト 世紀のスクープのレビュー・感想・評価
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納得のアカデミー作品賞!
社会的に絶大な権力を持つ神父・教会に果敢に立ち向かっていった「ボストン・グローヴ」紙・"Spotlight"チームの戦いの記録。
実話が基になっているため、劇的な展開などはありませんが、様々な妨害や困難に取材に次ぐ取材や調査で少しずつながら打ち勝っていくさまがとても丁寧に映し出されています。
特に、アポイント・取材風景・被害者の心情など
自分がまさに体験しているかのような錯覚に陥ります。
(昔、新聞記者のはしくれのようなことをしていた身からしても、本当にわかりやすくかつ克明に取材に関する風景が描かれていると思います。)
また、目先のこと(一神父の不祥事)に留まらずに諸悪の根源(教会全体のシステム)を暴くまで取材を続け切った執念には思わず手に汗握って見入ってしまいました。
実話ベースでここまでの魅せる展開、これは納得のアカデミー作品賞だと思います。
この作品のように繰り返し足を運び、取材・調査を繰り返す。
これがマスメディアのあるべき姿なのではないかなー、と考えさせられました。
映画は面白い
責任の行方
日本でも...
調査報道には時間と労力がかかり、想定外の事も多々起きてくる中で、組...
自分には難しかったのかな?
価値を理解できなかっただけかもしれないけれど、楽しめなかった。 ス...
一言映画感想
タブーとジャーナリズム
派手な作品ではないですが、タブーに触れつつ、大衆が鑑賞する作品に仕上げた脚本に尊敬の念を抱きます。
文化的な差異はもちろんあり、日本人が教会権力と言われても印象し辛いとは思います。
しかし、例えば日本のタブーの一つに「天皇家」がありますが、仮に天皇家のスキャンダルがあがった際、大衆向けに新聞や映画が作られ、支持を集めることが出来るでしょうか。
もっと掘り下げた方が、という意見もわかりますし、私もそう感じましたが、深く斬り込まないからこそ、役者一人一人の表情から推測し、思いを馳せます。
より多くの人々へ向けた問題提起は、身近な人々の危険に対し黙することもあり、ジャーナリズムもまた正義ではあり得ないけれど、この作品を通じてジャーナリズムの本質に触れることが出来たように思います。
今だからこそ、より多くの方々に観て貰いたい、そんな作品です。
ボストン紙の記者達の使命感!
あまり体験のない映画
暗闇でひときわ輝く希望の光
この作品がアカデミー賞作品賞を獲得したのと、個人的にキャストがとても好みだったので鑑賞しました。
グローブ社の中でも、児童虐待を続ける神父に関する事件を追うことを命じられたスポットライトチーム。
彼らがいかにして事件を明らかにしていくのか、その過程で奮闘する記者たちと事件の全貌を描いた物語です。
確かに、この映画は地味な作りになっていました。派手な演出などはされておらず、むしろドキュメンタリーに近いような映画だったのかもしれません。事実に基づいて作られているため、その辺りのリアリティはあくまでも追求したかったのだと思います。
犯罪を犯していたのが神父ということで、信仰心の強いアメリカ人記者たちは相当な衝撃を受けていました、その辺はやはり共感しきることは難しそうだったのですが、そのような凶悪な犯罪が実際に行われていたという事実自体に震撼させられるものがありました。
それにしても記者たちの仕事っぷりに本当に感心させられるばかりでした、彼らは過去の過ちにも気付くのですが、それでも諦めずに記事を書ききった不屈の精神はすごいと思いました。
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