エイリアン コヴェナントのレビュー・感想・評価
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そんなに悪くもないけど、スッキリしない。
映画館で期待して観た。
映像表現的にはそんなに悪くはないが
とにかく作品として暗い。
アメリカのハリウッド作品は
このところ全体的に暗い。
アメリカの社会不安が映画に現れているのではないか?
アメリカ社会が病んでいるのかもしれない。
ただ、主役はあのエイリアンなので
ある程度暗いのは仕方ない。
エイリアンが創られた秘密が
少し明らかにはなったが
それには人間が関わっており
そのストーリーが何とも暗いのである。
さらにエイリアンではお馴染みのキャラクター、
アンドロイドな重要な部分で関係しているようだ。
結果としてさらに続編も匂わせる展開。
確かにそんなに単純に語れる話でもない。
登場する人間はあまりに弱く知恵もない。
バタバタとまたしてもエイリアンに
やられてしまう。
観た後はやはり何ともスッキリしない。
期待していただけに残念。
リドリースコット監督には
次回続編でスッキリした展開で締めていただけるようにお願いしたい。
フランコーを焼かないで
「SFパニックモノは多少駄作であろうと宇宙というスケールの大きさと、神秘的な映像だけである程度までは楽しめる」だとか、「エイリアンは珍しく続編まできちんとウケる作品だった」という潜在的な期待はとりあえずすっきりと裏切る退屈な作品であった。
『プロメテウス』と比較したくなるんだけれども、あれも記憶にそんなに残らない作品だったので最早比べようが無かった。
そもそもエイリアンってどこからきたの?どうやって繁殖してきた?という根本的な疑問に答えをもたらす『コヴェナント』。荒廃した地球から他の惑星への入植を試みる人類によって作り出されたファスベンダー演じるイケメンサイボーグが、創造主である人間よりも優れた種としてエイリアンを見出し反旗を翻すというストーリー。サイボーグなのに愛だの優しさだの語り過ぎて最早リアリティは0。ただの人間じゃねーか!シリーズ2作目のビショップの素晴らしさったらなかったわよ、このスットコドッコィ…と泣きたくなる。
ところでジェームズ・フランコーがソッコーで焼かれてんの何なの??友情出演?
やっぱり、後付けで過去にさかのぼる映画は難しいですね。
現代のエイリアン
普通に面白かったよ!
エイリアンシリーズ最新作なのでぜんさくと初代を鑑賞してからの鑑賞
エイリアンが出てくるまでは退屈な気もするが(ていうか未知の惑星でヘルメットとか着けずに探検とかバカなのか?とかいきなり発見出来た星にノープランで行くとか探査艇一つかよとかツッコミ処は目立つ)出てきてからはハラハラドキドキの連続なのでパニックホラーとして楽しく観られる(友人はなかなかドキドキしていて苦手かもと言っていたくらい)
エイリアンの起源が分かるということだが、結局あの液体の起源はよく分からないが(エンジニアの生物兵器?)あの液体を利用したデヴィッドの遺伝子改良で生まれた生物兵器だと言うことになった(要するに生み出せないアンドロイドの彼がクリエイターに成りたかったのだろう)
この設定には良い面も悪い面もあるだろう
良い面としては人間が生み出したアンドロイドが生み出したエイリアンに人間が脅かされる点は人間のごう慢さ愚かさを描く点ではいいのかも
悪い面としてはエイリアンという未知の存在がハラハラの要素とも言えるのでその起源がアイツだという点になんとも言えないという人もいるのでは?(特に初代のファンとか)
そして如何せんこの話だけでは最初のエイリアンには繋がらない(デヴィッドが向かったのは初代の星ではないだろうし?、あの生み出したエイリアンが他の星にも置かれた?てかそもそもスペースジョッキーもいたよな?他の惑星にも侵略?)
など謎はまだまだあり、全ては解決せぬまま
ただ、SFパニックホラーとしては面白かったと思うし、エイリアンシリーズを知らない世代にもエイリアンの恐ろしさを伝えるのには良いと思う
TOHOシネマズ府中にて観賞
中盤、アンドロイドのデイヴィッドが「ほう…入植者2000人、素晴らしい」(ニヤリ)と呟いた時点で、劇中の主人公達チームのミッションが「入植者へのエイリアン寄生を死守すること」と提示される。
そして、主人公達の目標は達成されないことも直ぐに読めてくる。
何故なら、これは続編ありきの作品だから。デイヴィッドの成果が負けるようでは、本作と前作が無意味になるから。
もう一つの先が読める理由は、主人公チームが全員あまりにも迂闊な方々で、彼らがデイヴィッドの知謀に敵うはずがない。
クルー全員がこっちの予想の斜め下を行く行動と決断を見せてくれるのは、今時の映画ではお目に掛かれない。
一、宇宙服を着用せずに初めての星を探索。案の定、何か吸い込む。
二、感染したらしきクルーをいとも容易く船内へ。案の定、艦を失う。
三、慌てて血で滑る!驚いたことに別のクルーも滑る!ドリフか。
四、艦内で慌てて乱射発砲して大爆発。こんなマヌケなシーン、全くの想定外。
五、2000人の顧客より私情を露骨に優先する操縦士。チームにカップルが多いのは入植後を想定しているんでしょうが、弊害大ですね。
五、「遠くに行くなよ」と言われた女軍人。案の定、遠くに行って襲われる。
六、「卵をよく見て下さい。いいですよ~」と言われて覗き込む艦長。案の定、フェイスハガーに飛びつかれる。
拾い物エイリアン映画の快作『ライフ』のクルーの一人でも居れば、完全な隔離を達成し、デイヴィッドの陰謀は潰えていただろう。というか、『ライフ』の女船長ならあの星に寄りもしなかったはずだ。
主役すら魅力皆無な人物造形は正直酷いレベル。
宇宙グランギニョールとしても『プロメテウス』のダウンスケール版。リドリー・スコット、老いたか?
撮影や美術は流石に見応えがあった。
旧約聖書必須?でもない。
「ハカセ⇄デイビッド⇄エイリアン」の関係はさらに左に「神(ヤハウェ)」を持って来ると、哲学的と言うか頭の体操と言うかともかく更に楽しめると思います。その為には一応一神教の思想と旧約聖書のダビデ王のクダリは勉強した方がいいですね。あ、ハカセが半ギレしながら「お茶を入れろ!」とデイビッドに命令する所も聖書絡みです。
あと、ジョンデンバーのカントリーロードが流れてクルーが喜んでいるところは、ブラックもいい所で、都市伝説絡みwww
で、小道具の失敗が一つありましたね。レーザーポインターの色。グリーンが使われはじめたのはここ10年くらいなので更に未来で使われていてもおかしくないのですが、リプリー時代はレッドでしたね。もちろん当時はレッドしか出回っていないし、グリーンになるなんて思ってもいないから仕方ないんだけど、今レーザーがグリーンなのは「レッドより視認性に優れているから」なので、そこら辺知っていると「なんでコヴェナント以降に性能劣化させるんだ?」って考えちゃいます。エクスペンダブルズもレッド使っているしそれで良かったんじゃね?と思います。
第1作とか観てるのでショック感は薄いものの、全体としてはよく練られたストーリーだし、前のを知らなければエイリアン出現シーンはカナリショックだろうと思うので、気に入りました。
アンドロイド。
「プロメテウス」の続編であり「エイリアン」の前編に当たる本作
だがこれならタイトルを「アンドロイド」にしたらどう?なんて
思ってしまった。ファスベンダー演じるデヴィットの登場から
あ~最後はこうなるなと分かってしまったし、彼を観る作品だ
った気がするからだ。エイリアンの創生もかなり残酷で怖いが
それを完成へと導いたデヴィットありきの作品。ウォルターと
デヴィット役でほぼ出ずっぱりのファスベンダーが引張る内容
で、エ?それでダニエルズはいつからどんだけ活躍するのよと
待ちに待ってしまった。特にエイリアンファンではない私でも
興味深く観られたが、プロメテウスがあまり面白いとは思えず
所々を忘れていたので、時間があれば復習してから観たほうが
より繋がりが確認できるのかも。初めてエイリアンを観た時の
ショックや恐怖に慣れてしまった今も気持ち悪さは健在だった。
SFに期待して裏切られるいつものパターン
多くの人が書いてる、プロメテウスを事前に観ておかないと意味が分からないという助言に反し、いきなり本作を観た。
ストーリーはおおよそ把握できたつもりだが、途中やっぱり意味の分からない箇所があったのはそういう事かと、後からこのサイトのレビューを観て気付いた。
そんな事よりも、自分はアクション(体を動かす系)で、女性が重要な役を担う作品がほんとに嫌いだ。エイリアン、ターミネーター、進撃の巨人など。女性客も取り込もうとする商業目的がミエミエでまず嫌悪感を持ってしまう。
女性の方が高いパフォーマンスを出しているスポーツが1つでも存在してるだろうか。いや、スポーツ全体じゃなくてもいい。男性の世界記録を上回ってる女性アスリートがこの地球上に1人でもいるのか?自分は存じ上げない。
これは差別とかではなく、事実であり得手不得手の話。
スペースシャトルを見ても、過酷な訓練で選抜されたメンバーの中で女性の占める割合は圧倒的に少ない。ましてや未知の惑星への移住である。
惑星オリガエ6に対し、緻密な調査を繰り返し、長い時間を掛けて訓練を行ってきたと言っていたが、あれだけ女性を出されると全く現実味がない。
入植者が2千人となっていたのだから、その内訳は当然半数が女性だろうが、乗組員にあれだけ女性がいるとは。乗組員って何する人たち?となってくる。
もっというと、初代エイリアンもそうだが、なぜアンドロイドは1人なのか。あれだけのパフォーマンスが出せるのだから、乗組員の8割はアンドロイドが適正だろう。感情のブレもないし、歳もとらないのだから。
船長・副船長くらいは人間でもいいが、あとは人間である必要がどこに?
しかも乗組員の中には夫婦や婚約者がゾロゾロと。。
ピクニックにでも行くんですかね?
しかも、他の方も書いてるが、作中でこの乗組員が間抜けな事ばかりをしでかしていく。書き始めるとキリがないし、書くのもバカらしいくらいど素人な言動を繰り返す。
観てる最中、「だから乗組員の役割と、どうやって選抜したかを教えてくれよ」とずっと思ってしまった。
未知の惑星移住計画にしてはあまりにもお粗末。
途中偶然に発見した惑星までは数週間掛かるらしく、それだけ離れた距離にある惑星の詳細なデータが把握できる「マザー」が、ニュートリノの衝撃波は事前に検知できなかったらしく、間近になってようやく「衝撃に備えて下さい」とのアナウンスを流すだけ。
宇宙船の進行方向に対する障害物検知って一番大事な能力でしょうに。
そんなマザーを信じてよく安眠できるな。
最後、宇宙船の乗っ取りに成功したアンドロイドが、胚が冷凍保存されている容器にエイリアンの胚を忍ばせるが、その前に、船内に不審者(エイリアン)がいる事を検知してるくせに、移住計画の命運が掛かっている大事な冷凍庫の中に不審なものを入れられた事は検知できないマザー。
頭悪すぎでしょ。アンドロイドの権限で冷凍庫開けられる設定もおかしいし。
一つだけ妙に納得したのは、目的とは違う惑星に寄り道してしまう所。
その惑星から何らかの意図的な電気信号が発せられていたという事は、先住民がいる可能性が極めて高いという事。
目的地を変更してそこへ向かうという発想は、我々日本人にはない発想だなと思った。反対してる人もいたが、先住民と戦争するのか共存するのか、どうコミュニケーションをとるのか系の不安ではなく、今までのトレーニングが無駄になるとの理由。自分たちの事しか考えていない。
こんな事が平気でできるアーリア人だから、アフリカ、南米、オーストラリア、アジアの全域で、先住民を虐殺して植民地にできたんだと、そこはリアリティーを感じられた。
荘厳かつおバカのさじ加減が心地よい
『オデッセイ』での考証とデザインなどであらためて見せたSF適正をある部分では活かしつつも、今作ではかなりのシーンで清々しくも放り投げた印象。そしてあざといまでに過去の作品(主にオリジナルと『エイリアン2』)を掘り返しては笑いにしてしまっている。あくまで個人的な感じ方ではあろうが、リドリーにしてみれば「こういうのが観たいんでしょ」というサービスのつもりなのだ。セルフパロディとも言えるアイデアの連続にこちらとしては笑うよりない。
これらはおそらく『プロメテウス』以降に制作されたSWやマッドマックスの続編の成功に由来されているのではないかと見込んでいる。特に『フォースの覚醒』には影響を受けていると思われるし、早くも決定しているという続編のタイトルはなんと「Awakening」だそうで正気とは思えない。ちなみに人類とエイリアンの起源には飽きたらしく、AIの話になるのではないかという情報がある。デヴィッドのキャラが立っているのでありがちなアイデアではある。
今作ではあいかわらず謎が多いが、もうこの前日譚シリーズではそれらがまともに回収されることはないのだろうと思える。今作の舞台はエンジニアの母星だと考えて差し支えないのだろうが位置関係は結局不明。LV-223やLV-426が地球から39光年離れたZeta Reticuliに属する同一惑星の衛星という位置関係であり、そうした設定とは対照的だ。まあそもそもZeta Reticuliというあたりがすでに悪い冗談なんだけれども。
またエンジニアの描写もよくわからず、あたかも文明が退行しているかのようであった。というかそうなのだろうが前作のエンジニアパイロットの描写と食い違いが生じている。植民船のイカれた構造とかいろいろあってポカンとするよりない。
見所はとにかくグロいということで、見事に原点回帰。アンドロイド同士の格闘とかめんどくさい方法でネオモーフを船外に放出するくだりとか‥やっぱり笑える。そうしたダークな部分とおバカな部分がいい感じに散りばめられているというリドリーお爺さんの新機軸に乾杯。
ちなみに弟のトニーがもし撮ったらこんな風になったかも‥とか鑑賞中に考えて少し泣きそうにもなった。
もういじらない方がいい
プロメテウスは???でしたがファーストエイリアンの前日譚として本家リドリースコットが撮った作品なので付き合うつもりで見に行ったけどガッカリ。皆さんご指摘のように人類が存亡を賭けたはずの乗組員の行動がほんと幼稚過ぎて序盤にシラケてしまった。自分勝手な行動をする乗組員がいるにしても必然性があってほしい。たまたま見つけた星に宇宙服無しで下りる等はあのオデッセイを撮った同じ監督とは思えない。また人類という種の起源という壮大なテーマの割に展開に新鮮味がなく全て予定調和でスリルがない。
アンドロイド=AIと置き換えるとタイムリーな話題ではあるけれど人間を超えようとしているアンドロイドが持つ美学を表現する際に陶酔気味に叙事詩を詠んだり退廃的なクロッキーを見せびらかしたりするのが、ただのサイコキラーに見えてしまい違和感があった。何を考えているのかわからないのがAIの怖さじゃないかと思うので。
また具体的にショボイと思ったのはアンドロイドのすり替えトリック。あれでそう来たか意表突かれた!と思う人がどれだけいるんだろう。
エイリアンの主観カットもシラケるのでやってほしくなかった。もうエイリアンという材料で新鮮なスリラー映画を作るのは難しいと思う。次回はもう見に行かない。そういうジャンル映画は若い監督に任せて悪の法則とかオデッセイのように新しい題材の映画を撮っていってほしい。
シリーズで初めてハマるほど気に入った一作。
2017年9月23日に“TOHOシネマズ 新宿”のスクリーン7にてオールナイトの最終回(日付としては24日)で、28日の夕方に立川シネマ・ツーの“aスタジオ”にて“極上爆音上映”で、10月5日の夕方(この日の最終回)に“TOHOシネマズ 日劇”のスクリーン1にて鑑賞。
1979年に製作され、20世紀を代表する異星人を題材としたSFスリラーの代名詞と言える存在として人気を博し、その後に複数の続編、番外編、前日譚が様々な形で作られてきた『エイリアン』シリーズ。シリーズの産みの親であるリドリー・スコット監督によって作られた『プロメテウス』から5年の月日を経て、同作に続く“前日譚”シリーズの最新作である本作『エイリアン コヴェナント』が製作され、興味を持って劇場へ足を運んできました。
2千人以上の入植者と15人の乗組員を乗せて、地球を離れ、入植地の惑星“オリガエ-6”を目指していた宇宙船“コヴェナント号”で船外活動中のクルーが近くの惑星からのシグナルを受信し、その地へ降り立つが、そこで船長のクリス(ビリー・クラダップ)や副官のダニー(キャサリン・ウォーターストン)たちは想像を絶する恐怖を味わう事になる(あらすじ)。
このシリーズは『3』と『4』を封切り時に、『1』を“午前十時の映画祭”で、それ以外はVHSやDVDなどで鑑賞していて、観たのは初めてではないのですが、番外編の『AVP2 エイリアンズvsプレデター』を除き、観た後に気分が悪くなるシリーズ(なぜ、そうなるのかは自分でも分かりません。一作目でクリーチャー・デザインを担当した故H・R・ギーガーがデザインを担当し、本シリーズ無くしては、決して産み出されなかったと思える『スピーシーズ』シリーズは大好きなのに)なので、『プロメテウス』を含め、そんなに回数多く観ていた訳ではなく、今回も製作が明らかとなった頃には興味を持てなかったのですが、予告が面白そうだったので、観に行きたくなり、これまでの経験から「また具合が悪くなったら、どうしよう」と思ったことで、鑑賞の前日から緊張し、それが維持された状態での鑑賞となりました。
自分の気分の影響はあったと思いますが、最初から最後まで緊張感に満ち溢れ、今までの作品を知っているので、その展開は読めてしまったのですが、メジャーなタイトルで世界中のファンを持つ人気シリーズとしては、珍しいぐらいに怖さと痛々しさに溢れ、SFスリラーではなく、ホラーの要素が色濃く、個人的に『アフターショック(2013年)』を最後にどんなホラー作品を観ても、怖いと感じられなかったので、ここまで怖い一作に仕上がっていることは驚きで、怖い作品を観たいと願い続けていたので、自分の求めていたものを本作で観られたのを、とても嬉しく思い、この怖さをキッカケに本作の虜になり、鑑賞前の心配など忘れて夢中となり、エンドロールを迎える頃には、「すぐにでも繰り返し、観たい」という気持ちになり、爆音上映も堪能し、劇場で観て、大正解な一作という印象を持っています。
過去作を観ないと話が分からない点は幾つかあるのですが、本作は、そこまで予習・復習をしないと楽しめない作品ではなく、これを観てから、過去作を観ても問題ないと自分は思います(過去作を観たいという気持ちになっていないので、それが不思議です)。『プロメテウス』は観ておくべきで、その要素が話を支えているので、これだけは重要ですが、昨今の「前作のラストシーンから始まる」とか「前作だけでなく、関連作も繰り返し観ておかないと、話の背後が理解できない」という感じのモノが無いので、シリーズ物のなかでも見易い印象があります。ただ、予習や復習とは関係の無い事ですが、本作のメインの登場人物に関する説明は殆ど行われていないので、一度の鑑賞では、主人公のダニー、アンドロイドのウォルター(ミヒャエル・ファスベンダー)、クリス船長、船員のテネシー(ダニー・マクブライド)、アップワース(キャリー・ヘルナンデス)、カリン(カルメン・イジョゴ)を除けば、誰が誰なのかが分からず、無線でのやり取りで名前が出てきても、「誰だっけ?」と思い、その辺りが不親切な点と言えて、見終わってからはキャラクターに関する資料や役柄などの説明が書いてあるサイトなどに目を通しておいた方が良いでしょう。
映像の色調、世界観、キャラ設定に明るさは殆ど無く、一作目の以前の時代を描いているのに今風な暗さが漂っていて、最新の技術でエイリアンが暴れる姿が描かれ、「オリジナルよりも動きが速すぎる!」というツッコミどころ(“スター・ウォーズ 新三部作”以降では当たり前のツッコミ)はありますが、それは全く悪くなく、今までに無いスリルを味わわせてくれて、予想していないものを見せてくれるので満足しています。終わり方は他の方々がご指摘なされている通り、後味は良くありませんが、決して中途半端にそうなった訳ではなく、筋も読めてしまう部分があったりするので、「こうなったか」と思えたりするものの、このシリーズは「エイリアンと人間の戦い」、「タフな女性が立ち向かう」、「企業と主人公の対立」といった部分がイメージしやすく、それは二作目以降に当たり前となったものと言えるでしょうが、単にエイリアンと人間の戦いを描いた話ではないことを再認識(一作目から、そうなっていましたが)させてくれていて、その見事なオチの付け方に感服し、後味は良くないのに『ターミネーター3(2003年)』、『ファイナル・デッドコースター(2006年)』、『ハロウィン2(2010年。リメイク版)』を観た時のような特殊な感動と爽快感を味わえたほどです。
出演作が絶えないミヒャエル・ファスベンダーが『イングロリアス・バスターズ(2009年)』以来の変化の多い役柄を好演し、ここ数年は常に苦悩している姿の無い印象から脱却したように見えたり、そのファスベンダーを含め、キャリー・ヘルナンデス、エイミー・シーメッツ、デミアン・ビチールといったクエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、アダム・ウィンガード監督作に出演経験のある俳優が出ていたり、シリーズ最大級と言えるのではないかと思えるゴア描写が満載で、このシリーズを観たことがある人にでも気軽にお薦めできず、観る人を選ぶ作品になっていたり、内容的にお馴染みのクリーチャーが出てくるのを除けば、メジャーの20世紀フォックスが配給した作品とは思えない驚き(本作よりもヒットしている“ワンダーウーマン”等が果たせなかった動員ランキングでの1位スタート、8月に公開された“ターミネーター2 3D”が日劇2での1日1度の上映だったのに、本作が日劇1で朝から晩まで上映されているのはスゴい)やB級感が満載で、個人的には2017年の新作のなかでは本作を越えるモノが無いと確信したほど楽しみました。本作の体験は決して忘れられません。
ハラハラやドキドキを心の底から、味わいたい方にお勧めしたい一作(ゴア描写に耐えられる方限定)です。
まさかそうくるとは、逆の意味で
ハリウッド映画がつまらなくなったとはいえ、スターウォーズやスタートレックの新作はなかなか楽しめたので、あのリドリースコットなら外さないだろうと思って観に行ったんだが、いや、正確にはさすがにプロメテウスの二の舞はしないだろうと少しは期待して観に行ったんだが、正直プロメテウスよりもひどくてもうあ~あというしかなかった。どうしちゃったの?登場人物みんなあほ。アンドロイドもあほだしエイリアンもまぬけ。緊迫感にかける主人公だけどさすがに最後は決めてくれるだろうと期待してたら最後まであほだった。これはホラー映画のコントだと思ってみると楽しめるぞ!
2回目は観ない
やることなすこと悪い方向に進む映画でした。
絶望しかない終わり方嫌いじゃないけど、あそこまで絶望続きはやだなというかんじです。
マイケルファスベンダーVSマイケルファスベンダーの戦いみたいなところは、すごく良かった。かっこよくて見応えありました。
エイリアンシリーズの一作
それ以上でもそれ以下でもありません。
単体としてよりも、ストーリー補完の意味合いが強く、正直、エイリアンが好きな人でないとだれます。
そのせいか、乗組員の行動もとにかくご都合主義、というか、控えめに言ってあほすぎてイライラします。
エイリアンファンではないなら、見なくていいと思います。
エイリアン コヴェナント
恐ろしいのはエイリアン?利益の為人を犠牲にしてまでエイリアンを捕獲しようとする企業?そして自我に目覚め、支配者とならんとするアンドロイド?皮肉な事に人類を、すべての生命体に危機をもたらしたものは、人が作り上げたアンドロイドによって生み出されたエイリアンだった。生命を脅かし、環境破壊をもたらすのは人類。そしてすべては人類自信にかえってくる。この皮肉な連鎖をシリーズ最新作で見せつけてくれたそんな作品だった。
『プロメテウス』観賞は必須
観終わった後「この映画に何を期待していたんだろう、、」という自問自答があった。
正直『エイリアン』はやり尽くされたコンテンツだし、新しい事をやるにも「コレがエイリアン!」ってスタイルが固まりすぎているから新鮮なスリルやカタルシスを期待するものじゃないのは分かっていながらも求めてしまっている自分がいました。
結果、この映画はリドリースコットが『エイリアン』の世界観を自分なりに補完するために撮った幕引き的な作品だと感じたし、そもそもそうなるべくしてなった作品なのだから新たなスリルを求めるのは野暮だったという結論に至った。
『プロメテウス』からの流れも丁寧に説明されていたし、何故デイヴィッドがあの様な行為に至ったかという理由もしっかりと描かれており、エイリアンの存在はあくまで「コレ入れとけばオッケーでしょ?」的な印象あり。粒子での体内進入や白いヤツはなかなか面白い試みだった。
新ヒロインのダニエルズさんは過去最強ヒロインではないかと思える程勇敢で、対エイリアン戦に手慣れた感。
今までのヒロインは必死に逃げる過程での閃き的な発想でエイリアンと戦っていたので此方もドキドキしながら観れたのだが、ダニエルズは手慣れすぎ 笑
段取り良すぎて安心感さえ覚えてしまった 笑
結構面白かった
プロメテウス→コヴェナントと、宇宙船の名前が副題に入るシリーズですね。
従来の「恐怖感」というよりは「絶望感」に重きを置いた作りになっていましたね。スコット監督の作品は色々見てきましたが、コンセプトがしっかりしているものが多い印象です。ストーリー進行も飛躍のない丁寧なつくりをしていました。
個人的な印象ですが、デヴィットは皮肉が効いていました。ひとりぽつんと自己完結している人間はどこぞのツイッター民の自分語り・自己完結の気持ち悪さに似ていると思いました。
まだまだ続くね
冒頭のデヴィッド誕生シーンがテーマなんでしょ。アンドロイドって怖いよね映画でエイリアンの扱いが雑というか安っぽい。新種の花粉やらフェイスハガーでも幼体産まれるまで早くないっすか。成長も早いよね。白ハゲ人類ご先祖から産まれた白エイリアンもキモいけどもっとおどろおどろしく扱ったらいいのにね。
戦闘シーンとお決まりの放出までのバトルはいつものようにおもしろかった。
休眠に入るまえにダニエルズが湖畔の小屋を手伝ってねと言うのになにも答えなかったから、こいつデヴィッド!ってことになったんだけど、そこら辺のことは観てる人の想像にお任せしますっていうエイリアンシリーズのあるあるパターンにしてくれたらよかったのに。
まだまだ続くね
1から観てるけど、エイリアンを進化させたのアンドロイド?
映画が始まると、アンドロイドと作った人との会話から始まるから、キモはアンドロイドかと思ったらビンゴ。
確かにAIが独自の言語で会話し始めたり、ヒトラーを賛美したりして慌てさせたってあるけど。
人類移住計画で、途中で人間が生きられる星見つけて、そこがエイリアンの巣だった、しかもアンドロイドがエイリアンを進化させていたなんて、途中から話の全てがわかってしまい、金返せと叫びたくなった。
ストーリーがこれからどうなるんだろう?ってワクワク感全くなくて、ラストなんて萎え過ぎる終わり方に。
驚きが全く無い。
アンドロイドは都合よくエイリアンカプセルを作れるんですね(^^)
どうせ、懲りずにまた作るんだろうけど、もういいや。
気が滅入る(ToT)
全てが悪い方悪い方へと話が進み、最後も救われないエンディング。「エイリアン」とか「エイリアン2」とかは密閉性の高いパニックと絶望的な展開の末に、娯楽性の高いカタルシスによって作品を楽しむことができた。勿論また続編があるのだろうけど後味が悪い。せめて最後にウォルターも母船にしがみついています的なカットがあったら作品の印象が大きく変わったと思う。いずれにしても作品の主役はウォルターとデイビットだったようだ。
全98件中、21~40件目を表示