エイリアン コヴェナントのレビュー・感想・評価
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前作「プロメテウス」に不満を持った人こそ必見! 死を目前?ご老人のオマージュ溢れた気配り最新作をおっさんはこう見た。
マイケル・ファスベンダー主演、ということからも「プロメテウス」の続編というのが分かる。「エイリアン」シリーズを知らなくてもいいが、「あの」「プロメテウス」は事前に予習必須、というファン以外はハードな作品。(詳しくはオレの「プロメテウス」評で)しかしおばちゃんノオミ・ラパスの名前はない。あれほど勇んで旅立ったのに。
「エイリアン・コヴェナント」
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「covenant」とは「契約」とか「聖約」といった、宗教的な意味合いが強いモノのようでこのことを知ってると、今回の話はとても分かりやすく、また登場人物、特にアンドロイド・デヴィッドがずいぶん語ってくれるので、前作の、カットしまくりの本編の反省か、今作はずいぶんわかりやすい。
「オジマンディアス」の引用やワーグナーの曲を使ったりして、今作のやりたいことはアンドロイド・デヴィッドにとっての神である人間を滅ぼし、完全なる生命体の「エイリアン」を創造するアンドロイド・デヴィッド(ダビデ)が神になろうとする話だ。
ただこの創造主がゲテモノ好きで性的不能者の女好きだったという。
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興味深いところはたくさんある。
1.これまでのシリーズへのオマージュ
リドリースコットは過去シリーズについて、なかったようにしている、という評論をみたが、そんなはずがない。
そんな了見の狭い人間であれば、これまで彼の作品群に観るようなバラエティ豊かなジャンルの作品を作ることが出来なかっただろう。
1)エイリアン
もちろん、タイトルフォントや、ゴールドスミスの音楽。高身長のややスコットの趣味を疑うルックスの主人公。そしてのそのタンクトップ姿、そしてエイリアン撃退方法。ただこればっかりはもうちょっと何とかしてほしいが。
2)エイリアン2
あまり本筋とは必要がない、惑星からの脱出における、ゼノモーフ成体とのアクションシーンに「2」のリプリーとクイーンがバトルしたパワーローダー風のクレーンで対抗する。
3)エイリアン3
前作「プロメテウス」の主人公ショウ博士がさっさと死んでしまった(という説明)やエイリアン視点でのカメラワーク。
4)エイリアン4
胞子から母体の遺伝子操作で生まれる白い生体が人型まで大きくなったその姿はリプリーから生まれた新種のエイリアンを少し彷彿させるし、今回のデヴィッドが行った遺伝子操作の研究の描写はグロさ含め「4」を思い出させる。
5)その他ゲームやAVPもあるのか
コヴェナント号内での、エイリアンの動きとか、「エンジニア」の星でのデヴィッドの所業など。
2.「2001年宇宙の旅」と「ブレードランナー」
冒頭、白い部屋で人間とアンドロイドとの会話でも想起される「2001年宇宙の旅」では、人間とコンピュータとの対決に人間が勝ち、次への進化に進む話だったが、本作ではアンドロイドが勝ってしまうという。
しかし「ブレードランナー」の新作も同じようなテーマのようなので、案外「ブレードランナー2049」はもう見なくてもいいのか?と思わせるのは果たしていかがなものか。
3.ちゃんとお約束事として、エッチをしているカップルがヤラれる。
リプリーのあのやらしい下着姿を前作ではほんのちょっとだけオマージュしていたが、本作ではなんとシャワーシーンとエッチシーンがホラー映画としてちゃんとある。
そもそもエイリアンの頭部や口は男性器、フェイスハガーの口は女性器をを思わせるものとして有名なので、ようやくここでエッチをしているカップルはヤラれるという王道をしっかり見せてくれている。
リドリーはちゃんと「エイリアンはエロい」ということを分かっている。
「1」はリプリーだけでなく、ランバートへの「しっぽ」が妙にやらしく、ちょっとだけしかその再現がなかったのは残念だが。
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総じて、正直、前作と本作、単体としてはあっまり面白くはないんだけど、2本続けてみると面白い。
だが、すこし、技巧や暗喩にこだわり過ぎて、映画そのものの謎解きではなくって、YOUTUBEに挙がった「最後の晩餐」や、アンドロイド・ウォルターの映像など、映画の解説に面白味を見いだせる人向けになってしまっているのが、惜しい。
そういう意味では、こだわりのない、日本版のポスターのダサさにガッカリ。海外の、ロダンの「地獄の門」風のぐっちょぐちょのポスターが素敵だ。日本版をリドリーが許可したというが、いっそ「そのあたり」の客層を狙う方が、興行的に良い方向に行くのではないかと思うのだが。
また、胞子の病原体の描写も描きすぎ。さらに相変わらずアホな登場人物が数多くいて、緊張感を少々削がれたり、しらけたりもする。
ただし、着陸機の炎上に至るまでの過程や、船長の功を焦る動き、待ってましたのフェイスハガーに至るまでの心理は十分描かれてはいる。
追記
つい最近公開した映画「ライフ」。その思考の浅いどんでん返し風のラストなんかよりもはるかに王道のSFホラーのつくりで、かつ衝撃的なラスト。
その根底には、「エイリアン」シリーズとしての集大成的な表現とリドリー自身作品の集大成的なところもあり、それを老齢ならではの、テーマをも盛り込む。ちょっぴりつまらないアクション表現はあるものの、十分意欲的だ。
さすがである。
リドリー・スコット翁のやりたい放題!
『エイリアン』一作目の監督は確かにリドリー・スコットだが、最初にアイデアを考えて脚本化したのはダン・オバノンだし、強烈なクリーチャーデザインはギーガーがもともと描いていたものだし、ギーガーとスコットと引き合わせたのはオバノンだし。ほかにもウォルター・ヒルら大勢の人材が関わっていて、スコットが「シリーズの生みの親」かどうかには議論の余地がある。
しかしスコットは敢えて『プロメテウス』『コヴェナント』と続けて「エイリアン」伝説のはじまりを描こうとしている。ぶっちゃけ後付けの前日談は蛇足になりがちだが、スコット翁の「オレにとって「エイリアン」はこうなんだよ!」と宣言するかのごときやりたい放題はある意味で痛快。神話をモチーフにしまくっているせいで「エイリアン」の神秘性が逆に薄れた感はあるが、『プロメテウス』よりもアクション/スリラー感が増して娯楽に寄っている分、今回の方が単純に楽しめた。
「スター・ウォーズ」連作のように、第1作に円環する
SF映画の巨匠として、リドリー・スコットがルーカスに張り合ったのかどうかは不明だが、「スター・ウォーズ」シリーズのように、「エイリアン」シリーズの前日譚として「プロメテウス」と本作を作り、第1作の冒頭につながるストーリーを作った。もっとも、最初から全体の構想があったSWに比べると、こちらの前日譚は後付け感が少々。うまいことつじつま合わせたな、と感心はするけれど。「プロメテウス」を未見なら、事前の観賞が必須。でないとファスベンダーの二役とか意味が分からないと思う。
コヴェナントは、作中では宇宙船の名前だが、「契約、誓約」といった意味がある。辞書には神とイスラエル人との契約の例が出ている。本作では創造主と新たな種の契約を示唆しているのだろうか。明示的ではないが、観る人によっていろいろ解釈できると思う。
ロムレス観てプロメテウス観たから観たw
ロムルスを観て、プロメテウスとコべナントってどんなんだっけ?
ってなってしまった。
で、プロメテウス観たらコべナントって絶対に観なきゃあかんやつやん!
(なぜに関西弁)
って、なったので観た。
プロメテウスで作られたエイリアンであろうエイリアンがどうして
あんな形になったのかとか?(ゼノモーフ)
どうやったらエイリアン(無印)に繋がんの?とか。
気になったので観たのだけれど・・・
プロメテウスに出ていたデヴィッドが出演なされてて
ショウ博士は死んでいて...(実験台?)
って、観た中でインパクトあったのから書き始めてるw
プロメテウスでエイリアンとなりうる生物が誕生して
プロメテウスに登場してた人造人間デヴィッドがとショウ博士が更に根源を
追求するために行きついた惑星で、その惑星から発進されるメッセージに
引っかかってたどり着いた人達のエイリアンとの戦いのお話。
デヴィッドのマッドサイエンティストぶりがなかなかなかなかで。
話の途中で人造人間が2体揃ってるってのがフラグ立っちゃってて。
最後はほら見た事か。
と、あきれる始末。
ところでオリガエ6ってどこ?
エイリアン(無印)はLV426に行ったんだよね?
って事は、あっちこっちにエイリアンっているんだねw
って、事が知れる作品でした。(感想が一つもないw)
観ていて思ったのは「前日譚」はあまり作るものではないのかも...と
だって宇宙船の作り?精密さってかリアル加減?
例えばだけどモニターに移される文字でもなんでも無印時代よりも
最先端なんだもん(汗
実はコべナントを観た後に無印を観ちゃったもんだから
余計にその作りの差にモヤモヤしてしまったw
まあ、でもね
見せるんですよ。
これが作り手の旨さなんでしょうね。
面白いんですよ
お話が。
なるほどなぁ~とかえぇ~~~とか思わせながらも最後まできっちりと。
そりゃ疑問は残ります。
でも、それはどんな作品でも大なり小なりある物で
それを明確にするのは野暮ってもので...
もしかしたら今後もエイリアンのスピンオフって続くのかな?
って、ちょっと期待させられる作品でした。
ほんと、面白かったですよw
前日譚の謎は解明されないまま、“当日”にはまだまだ戻ってこないのだ…
最新作『エイリアン ロムルス』鑑賞前にBlu-rayで復習(2024.9.23)。
リドリー・スコットが製作・監督を続投したプレ・リプリー編の第二弾。
映画はアンドロイド=デヴィッド(マイケル・ファスベンダー)誕生のシーンから始まる。
前作から続けて観たから分かったことだが、つまりこの後デヴィッドがショウ博士らとともにプロメテウス号で探査の旅に出るということだ。
そして、デヴィッドに自分が父だと告げる男こそ若き日のウェイランド社長なのだ。だから、この男は本筋には出てこない(前作で死んでいるから)。
この男を演じているのがガイ・ピアースで、前作のウェイランドの老人フルメイクの下が同じガイ・ピアースだと知っていれば容易に想像できたのだろう。
これが日本映画で演者が甲本雅裕とか津田寛治とか光石研あたりだったら誰でも分かったことだ。
本筋が始まると、移民船コヴェナント号にもアンドロイド=ウォルターが乗っていて、同型だからファスベンダーが演じているため余計に分かりづらいのだ。
前作で馬蹄型宇宙船に乗って飛び立ったショウ博士は、筋肉マン(エンジニア)たちの母星を目指したので、本作の舞台がその母星になることは予告済みだったのだ。
あのときデヴィッドは筋肉マンの生き残りに頭部と体を引き裂かれていたが、ショウ博士によって宇宙船に乗せられていた。
その後、考古学者であるショウ博士がアンドロイドを元通りに修理したのだ…実に多才である。
そして、謎の地球型惑星で2体のアンドロイドがご対面。
これがまた分かり難いのだけれど、制作側の作戦だということが最後に判明する。
地球人の起源が筋肉マンだったとして、彼らの母星を滅ぼしたのは地球人が作ったアンドロイドだということか…。
デヴィッドとショウ博士が乗った宇宙船がこの母星に到着したとき、筋肉マンたちは生存していた。ならば、遠く離れた惑星で同族たちがエイリアンによって滅んだことを知っていたはずだが、救助には向かわなかったようだ。
デヴィッドが彼らにエイリアンの〝菌〟をばら撒いた理由は、創造主でありながら地球人をエイリアンで滅ぼそうとしていた筋肉マンたちへの報復か?
でも、ショウ博士を実験台にして殺しているし…よく解らない。
説明しようとすればするほど矛盾が生まれてくるのだから、妙な筋立てはやめて欲しかった。
戦う女性主人公を引き継いているのは、惑星間移住の責任者であるダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)である。
コヴェナント号に戻る作業船の船外で追ってきたエイリアンと決死の白兵戦を繰り広げるのだが、あのエイリアンはショウ博士と筋肉マンとのハイブリッドで生まれたH・R・ギーガー型の新種に見えた。この新種はこの星にはいないはずでは…?
コヴェナント号で移民地に向かったアンドロイドの目的は何か…それを明かす続編は現時点では作られず、この物語が第一作『エイリアン』に繋がる様子はない。
むしろやめて欲しいと思っていたら、シリーズの新作が公開される。
だがやっぱり、リドリー・スコット総帥はこの謎解きを他人には任せたくないのだろう、新作は『エイリアン』直後のスピン・オフだった。
もうシリーズは終わったと思ってBlu-ray6枚組コレクションBOXを買ったのに…💧
■以下、初鑑賞時のレヴュー(2017.10.17記)……………
「エイリアン」の面白さは、エイリアンの襲い方の恐ろしさと、生き残る方法のアイディアにある。
ただ、それだけだ。
それだけの単純なスタイルを開発したのは、リドリー・スコットの功績のひとつ。
一旦手を離れて、数々のクリエイターたちによって様々にアレンジされた「エイリアン」を前作「プロメテウス」で取り戻したリドリー・スコットは、単純だからこそ怖くて面白かったスタイルに、なぜ変な理由付けをしてしまったのだろう。
最初からこんな“前日譚”があったとは、思えない。
後付けにちがいない。
自分が創造者だという自己顕示だろうか?
そう考えれば、「プロメテウス」から「コヴェナント」までの物語は、正にリドリー・スコット自身の“エイリアン”支配者としてのものかもしれない。
しかし、物語を単純なものにしないために考えられたシークェンスには、前作にもあった安易さが見えてしまって、逆効果になっている。
たとえば、アンドロイドの危険な企みに気づいて追及しているのに、まんまと繭を覗き込んで襲われる船長のバカさ加減、とか。
映画技術の進歩もあって、前作も今作も、エイリアンとのバトルシーンはレベルアップしていて、実に面白かった。
それだけに、要らない講釈が残念だ。
ゾンビ映画のように、エイリアン映画はひとつのジャンルと言って良い。
シチュエーションの工夫とアクションのアイディアだけで勝負して良かったのではないだろうか。
近作『ライフ』のように。
辻褄合せは理解出来たが…
最近、劇場でロムルスを鑑賞したのですが、色んな過去作へのオマージュが散りばめられていたので、確認の意味も含め、プロメテウスと併せて連続再鑑賞してみました。
劇場公開当時も、レンタルDVDで鑑賞していましたが、細部は記憶から飛んでいたので、今回ようやく後付の辻褄合せは理解出来ました。
ただ、プロメテウスしかりコヴェナントしかり、2001年宇宙の旅の様に、人間とはどこから来てどこへ進むのかという哲学的なテーマを扱うにしては、プロットが短絡的かつ雑な印象ですし、かといって、1作目の様にSFホラーに全振りした訳でもないので、個人的には、どっちつかずの印象を受けました。
元々、1作目を作った時には、ここまでの前設定を意識していたと思えないので、完全に後付けの辻褄合せだと思うので、それなりに上手くつなげたなとは思いますが、だから何?という興醒めした印象を受けてしまいました。
ゼノモーフ(?)も、フェイスハガーからチェストバスターを経て成長するという定石を自己否定して、胞子タイプはバッタみたいに成体で誕生し、その後は急激に巨大化するという設定に変える等、バリエーションは増えたなと思いましたが、特撮ヒーローの変身みたいで、ちょっと失笑してしまいました。
また、1作目のプリクエルという設定ですが、本作で宇宙空間へ放出されたゼノモーフと、1作目でフェイスハガーから成長したゼノモーフは別個体のはずなので、つながるというよりは、過去にアンドロイドがしでかした悪事だと感じました。
また、アメリカ人は直情的(実際は全然そんな事はないと思いますが)かつファンキー(ジャンキー?)な発想で行動するので、嗜めてやりたいフラストレーションを感じつつ、誰にも感情移入出来ないままで観終わってしまいました。
リドリースコット監督なら、アンドロイドの描写ひとつとっても、ブレードランナーの様に、同じ意思や感情を持ちつつも、人造物と有機体でというだけでの格差や宿命など、もっと深掘り出来たはずですが、悪事の根拠はチラッとセリフで喋らせただけて流してしまっているので、動機が殆ど腹落ちせず、内容的には取って付けた様な浅い印象を受けてしまいました。
また、本作のゼノモーフは動きが素早いので、従来のようなパペットではなく、CGだと思いますが、チョロっと登場するモブキャラ程度の存在になってしまっていたのは残念でした。
ロムルス鑑賞後のプリクエル再鑑賞でしたが、ああ、こう繋がっていたのかとは理解出来たものの、それ以上の印象は感じませんでした。
言いたいことは分かる気もするが・・
みんなデヴィッドの餌食になった
デヴィッドは結局どこに行き着きたいのか。
愛するショウ博士を完全体(次世代を生み出すことができる体)にしたい故に、エイリアンの母体にした?
愛し方に人間性が1ミリも感じられない…だからやっぱりロボットなんですよね。
最後まで救われない映画でした。
コント映画?(^_^;
厳密なSF探検を求める人には全編コント映画?の様に感じるかもしれません。
コント映画と頭を切り替えられないと怒りが沸くも知れません。それくらいあり得ないバカが登場してきます。
なんでこんな無能達がメンバーに???って怒りが湧きます。
当時、きっとこれはコント演出の映画なんだと思うようにして観たら怒りが薄れて行ったの憶えてます、、、(笑)
ロムルス観たついでにコベナントのレビュー書いてみました。
失礼w
ウォルターとデヴィッド‼️
「プロメテウス」のレビューでも書きましたが、やはりエイリアンがアンドロイドが実験を繰り返して生み出した生物兵器という設定には、40年間エイリアンのファンである私には違和感が・・・‼️ただ今作では、いよいよリドリー・スコット監督が第一作以来38年ぶりにエイリアンを描いてくれます‼️ホントに楽しみにしてたんです‼️ところが映画で描かれたのは、ピョンピョン飛び跳ねる、CGで描かれた宇宙ゴキブリ、いや宇宙トカゲですね‼️あの第一作の美しいまでの恐ろしさ、神々しい恐怖はどこへ行ったのか⁉️やはりエイリアンはCGで描くとダメ‼️一作目、ニ作目のように等身大の模型や着ぐるみの方が圧倒的に怖かったと思うんですが・・・‼️この作品で一番怖かったのはアンドロイドのデヴィッド‼️ラスト、冷凍睡眠カプセルの中で恐怖に震えるキャサリン・ウォーターストーンのダニエルズを見つめるマイケル・ファスベンダーの声と表情‼️ハマり役でした‼️
何度観ても面白い、素晴らしい仕上り!!
“エイリアン・サーガ”の始まりの物語「プロメテウス(2012)」の正統続編であり「エイリアン(1979)」より前の話
「プロメテウス」も大好きだけど、ややモヤモヤが残ったのに対し、本作は素晴らしい完成度
一般に知られている“エイリアン”の形態“ゼノモーフ”誕生の物語であると共に、その前の形態“ネオモーフ”やその幼体、さらにフェイスハガーなど、いろんな形態のエイリアンが出てくるのが飽きさせず、興味深い
そしてそのエイリアン達の餌食になるコヴェナント号のクルー達の死に様が凄く、その描写のグロい映像がシリーズ屈指のえげつなさで圧倒されます
本作の主役となるシリーズ恒例の“エイリアンと闘う強い女性”はキャサリン・ウォーターストンさん演じるダニエルズ、舞台出身の女優さんだけあって素晴らしい演技、しかもこういうSFアクション巨編にも完璧にマッチする所があっ晴れ
本作はとにかくストーリー展開が面白い
特に後半のアクションは最高にエキサイティング、コヴェナント号に向かう着陸艇上でのダニエルズとゼノモーフとの一騎打ちからコヴェナント号内で暴れまくるゼノモーフとのラストバトルまでの展開はテンポがよくて大興奮、メチャクチャ面白かったです
そしてマイケル・ファスベンダーさんの演じるアンドロイド、前作から続くデヴィッドと本作初出のウォルターの2役も見どころ
マイケルさんの無機質で不気味な演技、そしてアンドロイドが人間を超えていこうとする危うさを見事に演じきっており素晴らしかったです
何故か本作は世間の評価が低いので、本作と「エイリアン(1979)」を繋ぐ幻の続編が制作凍結となっており残念、是非続きを観たいものです
シガニー・ウィバーなしのエイリアンも新鮮だ。前日譚という位置付けな...
見やすくてよい3.39
個人的には楽しく見ることができた。
こういった未来の環境や風景、世界観が多めなのは楽しい。特に不思議な民族や、大きな木がすべてなぎ倒されているところ、燃え尽きた人々など世界観が伝わる場面が多く楽しかった。またアンドロイドの実験室はいい意味で気持ち悪く、不気味さがあってよかった。
あまりエイリアンメインではなく、どこかエイリアンがおまけな雰囲気もして、AI、アンドロイド、創造性など今に通じるような部分が映像表現として多かった気がする。個人的にはめっちゃ良かった。
無機質な閉鎖空間でひりつくようなホラー感、ドキドキ感は少なめだったので、ビビリの私にもちょうどよく見れた。
CREATION
なるほど、すべて創造についての物語だったのですね。
人間の、アンドロイドの、エイリアンの、そして神に位置するエンジニアもまた同じく生物でありその創造の円環はどこまでも続いていくのでしょう。
神は自らの姿に似せて人間を作った、と聖書に限らず様々な神話に似たような表現があります。エイリアンシリーズの中でも宿主の姿に近づいたり、それこそリプリーを母と感じるシーンがあったりしました。新シリーズの崇高すぎるようなテーマは最初、後付け感が凄いなぁと思っていたのですが、よく考えたら1の時から繰り返されてきたテーマなのかな…と思い至りました。
でもエイリアンが、原罪、知恵の実、蛇、カインとアベル、わかりやすく聖書を連想させる映画になるとは思ってもいませんでした!
プロメテウスであんなおじいちゃんをどうしてガイピアースが、と不思議だったけど、コヴェナントのためだったんですね笑
デイヴィッドの名付け(名乗り?)からもう、この映画で語られることを宣言してるわけで、重要なプロローグなわけです。でもアンドロイドが既に想像主にちょこっと反発してるじゃないですかーウェイランドが思いとどまってたらこんな事には…しかし知恵の実の誘惑には抗えないのか。
重いテーマとは別に、バリエーションに富んだエイリアンの造形、お約束の乗組員の迂闊さ故のスリル、待ってましたのフェイスハガー、どきどきしながら楽しみました。絶対そいつの腹にいるから入れちゃダメだって!!てスクリーンで観られるうちに叫びたかった。
創造に固執するアンドロイドは次作でどうなっていくんでしょう??
気持ち悪くて凶暴なエイリアンの復活と、知的でしっかりとしたヒロイン像には拍手
リドリー・スコット 監督による2017年製作(122分)のアメリカ映画
原題:Alien: Covenant、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2017年9月15日
「プロメテウス」を未見で本作を見てしまったので、人間を創ったという異星人エンジニアの描写等、良く分からなかった部分も少なからずあった。ただ、アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)が、創造主になりたくて意図的にエイリアンを誕生させたという主題は理解できた。
最後の展開には意表を突かれた。てっきりハッピーエンドと思ったその時からの一気の暗転。後味は最悪だが、なかなかの脚本とも思った。また、AI知能が実用化されてきている現状もあり、人間への叛逆のリアルな恐怖の様なものは感じた。
一方、未知の惑星に到着し、空気の組成が地球と同じということで、未知の有害微生物の存在が予想される中、全く無防備で呼吸をし、エイリアンに体内に寄生されてしまうという物語設定は、遠い未来でもあり、いくら何でもあり得ないだろうとは思ってしまった。
リドリー・スコット監督作だけに、エイリアンはシンプルに気持ち悪くて凶暴で、第1作のエイリアン像に戻った感じであった。そして、男たちと異なりしっかりとしたヒロイン役キャサリン・ウォーターストンはタフな感じは無いもののとても知的で魅力的で、好演と感じた。
監督リドリー・スコット、製作リドリー・スコット 、マーク・ハッファム 、マイケル・シェイファー 、デビッド・ガイラー 、ウォルター・ヒル、キャラクター創造ダン・オバノン ロナルド・シャセット、原案ジャック・パグレン 、マイケル・グリーン、脚本ジョン・ローガン 、ダンテ・ハーパー、撮影ダリウス・ウォルスキー、美術クリス・シーガーズ、衣装ジャンティ・イェーツ、編集ピエトロ・スカリア、音楽ジェド・カーゼル、特殊効果監修ニール・コーボールド、視覚効果監修チャーリー・ヘンリー。
出演
マイケル・ファスベンダーデヴィッド/ウォルター、キャサリン・ウォーターストンダニエルズ、ビリー・クラダップオラム、ダニー・マクブライドテネシー、デミアン・ビチルロープ、カルメン・イジョゴカリン、ジャシー・スモレットリックス、キャリー・ヘルナンデスアップワース、エイミー・サイメッツファリス、ナサニエル・ディーンハレット、アレクサンダー・イングランドアンカー、ベンジャミン・リグビーレドワード、ウリ・ラトゥケフコール、テス・ハウブリックローゼンタール、ジェームズ・フランコブランソン、ガイ・ピアースピーター・ウェイランド、ノオミ・ラパスエリザベス・ショウ。
プロメテウスの
この物語は本当に必要なのか?
単体の作品としてのクオリティは、前作『プロメテウス』同様によく出来ていると言ってよい。しかし、これはプリクエル(しかもオリジンと言える一作目の監督の手による)なので、これ単体では成立しようがなく、これ単体として自立できるだけの価値は薄い。実際、単体の作品としてはとても面白く観ることができるが、それでは不十分。あくまで、プリクエルとして有意義であるのか?というところが評価の決定的なポイントになる。『プロメテウス』のレビューにも書いたように、プリクエルの存在意義は、それがあると元の作品の味わいが深くなることが決定的に大切なところなので、今作がきちんとその役割を果たしているのかを問わなければならない。『エイリアン』という作品は、その生き物としてのエイリアンの得体の知れなさにこそ脅威を感じ、恐れを感じるからこそ成立する作品だ。だとしたら、これの成り立ちを解説してしまうことで、間違いなく「得体の知れなさ」は削がれてしまうことになり、生き物としてのエイリアンの印象を矮小化してしまうことになる。端的に言えばかえってつまらないものにしてしまっていないか?と。「こんな背景がありました」という説明があったからといって、『エイリアン』がより面白くなるとは私には到底思えなかった…というのが、私の正直な感想である。
リドリー・スコットは自らの作品を起点にして作られる続編やスピンオフに大いに不満だったのかも知れず(実際、スピンオフには酷いものがある)、こんな形で自分が作った作品世界を取り戻そうとしたのかも知れないが…だとしてもこれは残念ながら実に壮大で大金のかかった蛇足だと私は思う。
リドリー・スコットはもしかすると
身内の誰かをアンドロイドに殺されたのか?と思わず考えてしまうほどに悪役に持っていく。しかも一作目から全くぶれない。
ゆえに、オチが最初から分かってしまうという問題が付きまとう。
新たな星への入植者を乗せた宇宙船。アンドロイドのウォルターが航行を管理し、残りの乗組員と入植者は冷凍睡眠中。ところが突然の事故で故障し、冷凍睡眠中の乗組員が急遽起こされることとなる。
その事故によって船長が冷凍睡眠の装置の故障で死亡し、オラムが代わりに船長となる。
宇宙船はなんとか修理でき、そのまま航行を始めると入植予定の星の遥か手前に人間が住むことができそうな星を発見。行き先を変えてこちらの星を探査し、問題なければこちらに入植する、とオラムは方針を固めるが、元船長の妻にして副船長のダニエルズはその方針に反対する。その反対を押し切って星の調査に向かった乗組員クルーが降り立った星は、かつてエンジニアと呼ばれる宇宙生命体の住んでいた星だった。
この辺りでプロメテウスとの話のリンクが濃くなり、どーやったかなと思い出しつつの鑑賞だったので、プロメテウスを事前にガッツリ見ないとちょっと苦しいところもあった。
そこからは例のエイリアンの形のだいぶ近いヤツが生まれて大暴れ、その成長速度はめちゃんこ早くて一晩でもう成体になってしまう。しかし、黒光りエイリアンに対してコイツらは白いのでキモい。パンズラビリンスに出てくる手が目さんに近い造形。
で、黒い粉を吸引させて寄生し生まれてくる白エイリアンくんを、プロメテウスでも散々やらかしてくれたアンドロイドのデイビッドがあれこれ改良し、はいエイリアンの出来上がり、となって、エイリアンのパートワンに繋がりますという流れ。
あのエイリアンを創り出したのは人間が創り出したアンドロイド、人類は自らの産み出したアンドロイドによって間接的に滅ぼされるというテクノロジーへのアンチテーゼなのかな。ちょっと色々と難しくなり過ぎてしまった割に、胞子で寄生した方がよっぽど効率的に個体を増やせるのになんで卵にこだわったの?とか、何を以て黒エイリアンくん(ゼノモーフという名前があるらしい)を完全な生命体と言っているのか、ウォルターくんが考えていることがイマイチ分からなかった。
まあ生命をいろいろ実験改良することは、生命の尊厳を蹂躙することですよーと言いたいのかも。
まあ、リドリーおじさんのライフワークだと思うので、懲りずにまた色々考えてくるかもしれない。
エイリアンの劣化コピー
プロメテウスは未視聴。何となく雰囲気で汲み取りつつ視聴。2,000人も抱えた移民船のクルーがなんでこんな無計画で警戒心の薄いやつばっかりなんだ...と思い出すとどうにもならない映画。たまたま近くに都合の良い星を見つけて進路変更し、下調べもなく着陸し、ヘルメットもなく探索に出た挙句寄生されて死んでいく...いやいや未知の惑星でしょ?さすがにもうちょっと警戒するだろ...。エイリアンは安定の虐殺ムーブ。最後は案の定アンドロイドの裏切りでバッドエンド...コヴェナントからエイリアンにどうつながるんだ?と思いましたがもう1作構想があるみたい。そりゃつながらんわ。どうにも初代エイリアンの焼き直し感が強く目新しい展開も感じられなかった。
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