「強く儚い。」リップヴァンウィンクルの花嫁 ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
強く儚い。
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フワフワと流されて、新婚なのに人から誤解されるような行動を次々と取る黒木華の役にドキドキ、イライラしましたが、そのフワフワのまま、目まぐるしく変化する環境の中で、常に同じでい続ける姿に、段々と引き込まれていきました。
その変化は、綾野剛演じる安室が仕組んだこと、だったんだけど、裸になって泣いてる姿と、廃棄予定の家具を持ってきたときの服装や話し方がそれまでと違っていたこと、きっと彼も、フワフワと流されながら芯のある姿に、何が感じ入るものがあり、心境の変化があったんじゃないかな、そうであって欲しいなと思いました。
家族を演じた人の再会、Coccoがベッドで言っていた、優しさを受け止めきれないからお金払うって話、要所要所に泣かされて、ジワジワと心の深くに沁み入るような映画でした。
人は儚くて、でも強い。
幸せは形じゃなくて、気持ちに宿るもの。
静かなメッセージを受け取れるかどうかで、評価の分かれる作品だと思います。
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