「イギリスの『浦』ちゃん?」リップヴァンウィンクルの花嫁 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
イギリスの『浦』ちゃん?
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岩井俊二監督の作品をガッツリ観たのは初めてである。テレビ露出の多い監督の割に映画での評価はどうなんだろうと思ったのでノーチェックだった。
で、結論から言うと、幻想的で哀しい、なかなかのファンタジーな作品だ。
主人公と強く結ばれる友人のハンドルネームが『リップバンウィンクル』。
現実と虚構がどこまで混じり合ってるのか、それを演出する重要な役目を綾野剛が演じている。狂言回しであり、しかし主人公をどんどん深淵に堕としていく様は非常に不気味で寒気すら感じる。ホラーファンタジーなのかもしれない。
ストーリーも、カメラワークも巧くまとまっていると感心している。黒木華の微妙な容姿がこの作品の緻密なキャスティングを突いていて秀逸である。
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