「辿り着いた“幸せの限界”。1人の女性の不思議な運命。」リップヴァンウィンクルの花嫁 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
辿り着いた“幸せの限界”。1人の女性の不思議な運命。
【賛否両論チェック】
賛:幸せな生活が一転し、全てを失った主人公。そんな彼女が数々の出逢いに助けられ、少しずつ居場所を見つけていく様子に、心温まる。彼女を取り巻く不思議な人間模様や、その人間達が織り成すドラマにも、観ていて感慨深いものがある。
否:如何せん上映時間が長いので、途中で飽きてしまいかねない。
幸せの絶頂から突然全てを失い、途方に暮れる小心者の七海が、数奇な出逢いに導かれるように、少しずつ自分の居場所を見つけていく姿に、観ている側も少しずつ心が洗われていくようです。
そして、そんな彼女に寄り添う登場人物達にも、秘められた過去や感情があるのが、また印象深いです。
「男と女は、どこまでも厄介なもの。」
と話す安室の言葉や、
「コンビニの店員さんが、自分の買った物を袋詰めしてくれるのを見ていると、『私なんかに・・・』って胸が締めつけられる。」
と語る真白の苦悩が、心に響きます。
難点としては、上映時間が3時間とかなり長いので、興味がないと退屈を通り越して、苦痛かも知れません(笑)。
それでも、七海や安室そして真白と、彼女達が織り成す人間模様が、果たしてどのような終着点を迎えるのか、その辺りを是非ご覧になってみて下さい。
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