「無駄が多いんじゃない?」リップヴァンウィンクルの花嫁 ゆるさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄が多いんじゃない?
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個人の感想です。
真白とクライマックスに向かっていく過程、
ドレス姿で洋館で食事をするシーンは素敵でした。
クラシックの使われ方もよかったです。
しかし、この物語において序盤の結婚式のシーンや両親とのやり取りは必要なのでしょうか。
新郎新婦の不協和音がこれでもかというほどに描かれ、それはそれでキャラクター性を伝えるには必要かもしれませんが、役者をふんだんに使うほどのことか?と。
あそこでボリュームをもたせすぎていることで、
真白との出会い以降とのバランスがいびつで、
視聴者が混乱してしまうのではないでしょうか。
安室や真白がいつから関与していたのか、
それは最後まで語られぬ謎部分ですが、
セリフ等から最初から仕組まれていたように想像できます。
そうだとしても、元夫や自分の家族との関与シーンが長い!
真白と出会って以降、
話は少しのミステリーを以ってドラマチックに展開していき、
楽しめるようになります。
しかし、クライマックスの真白の母との飲酒シーンの白々しさは受け取れない…
全員で泣き笑いしながら酒を飲む、それを演出で綺麗なものに仕立て上げてますが
あのシーンは主人公にそんなに意味を与えうるものでしょうか。
ナナミというひたすら主体性のない女が、安室(悪)に助けを求めながら、ひたすら周りに流されていく。その過程で出会った真白という女性との愛を機に自分を解放することに成功し、1人で希望をもち生きていく本作。
小さな嘘を繰り返し、同調しかできずに本音は全てWEBで語るのみな主人公にフラストレーションが溜まるだけ溜まってカタルシスはうすい。
本作を観て涙が止まらなかった〜とか言ってる人の、なきポイントがどこなのかを説明されてみたい。
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