劇場公開日 2016年3月26日

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「質感も話も演技演出も好き」リップヴァンウィンクルの花嫁 SHさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0質感も話も演技演出も好き

2016年3月29日
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鑑賞方法:映画館

萌える

泣ける

笑える

長いし、嫉妬なのか分からないが心にもないような評価も散見され、あまり世の中に広められていないし、正直、見るのをたじろいだ。必ず見ようと思っていた自分ですらそうなのだから、岩井俊二信者でなければすすんで見ようとしないかもしれない。ちなみに、自分は信者でもないし、どちらかというと嫉妬を感じる側、全く嫉妬を感じる必要もない凡人なのだけれど…
変な映画だなーと思った。でも、完璧な世界観が構築されていて、変が変じゃなく終幕してしまった。そしてその変さかげんに泣かされたりしたわけだ。
そればかりではなく、かなり笑ってしまったし、笑わそうとしているんではなく、これ面白いだろうなぁと思って作っている意思が伝わってきて思わず笑うといった感じ。
結婚式で世界的あの人が新郎役に登場するなんて、何気になかなかできることじゃないと感心しながら大爆笑。有名な役者を起用するならするなりに、その人の個性とかプライベートのことまであからさまにしてしまう演出というか演技なのかもしれないけれど、面白い情報を積極的に提供してくれて楽しめた。逆にそれが邪魔だと言う人もいるだろう。
特別なことはあまりなかった映画。自然に流れていき、不思議な話であるけれども、あるかもしれない事柄が並べられているだけで、革新的なものは何もない(たぶん…)。ちゃんと起承転結あって、暴力もセックスもない清く正しい映画。血も流れないし。だからいいとか悪いとかではなくて、制作する側の視点や思考をしっかりと提示されている訳で、それをしっかり受け止めた上で評価というか好き嫌いを判断して欲しい。
カッコつけたタイトルだとしか思えなかったこの映画の題名もいいタイトルだなと心から思えるし、気になる人はぜひ見るべきだと思います。

SH