ふきげんな過去のレビュー・感想・評価
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『泰典ちゃん誘拐事件』って僕と同い年の『慶●ちゃん誘拐事件』の事。...
『泰典ちゃん誘拐事件』って僕と同い年の『慶●ちゃん誘拐事件』の事。
『日暮里の大火』を思い出す。それと『三億円事件』物騒な時代!って。
そうかなぁ。
そして、70年安保の象徴の様な出来事である『羽田事件』。この事件は後の連続企業爆破事件へと混迷する。70年代とは『不機嫌な過去』ではなく『しらけの時代』。
シナイ半島からは『パレスチナ開放』へと連想が膨らむ。
子供は実に可愛い。しかし、隣であやす親を見ていると『この子がこんな大人になるんだ』とその子の未来を嘆いてしまう。
独特な世界観
何かを見つめる二階堂ふみの表情から始まり、バチバチとなにか繰り返す音。なんの音かと思えば傘を叩く音だった。野村さーんと呼んだら外国人が現れたり、義足の男性も出てきたり。で、もりのほんだのおくさんって誰よ?という風に、しょっぱなから変わった感じで、どんな話なんだ?ってとこから始まる。
私から見たら結構変わった事がある日常に見えるけど、主人公は退屈な世界に感じているらしい。それでいつでも不機嫌。夜に土を掘り返したり、爆弾作ったり、傘でブッ刺したり、結構変わってる人生だと思うのにな。普通ではビビるところで笑ったりするから、どんな大人になるのか不安にもなった。
この独特な世界観、変わってるけど有り得そうで嫌いじゃない。
二階堂ふみと小泉今日子の親子の演技はとても良かった。
平凡につまらない毎日を送っていた果子。一見すると日常を静かに描いた...
平凡につまらない毎日を送っていた果子。一見すると日常を静かに描いた映画なのかと思わせるが、そうではない。SFやメルヘンなど様々な突飛な出来事が起こってくる。
結局あのおばはなんだったのか、高良くんの存在はなんだったのか、最後までよくわからない
しかし見ているうちに、こうかな?やっぱりこっちかな?色々と考えながら見ることができてとても楽しい。最後の二階堂ふみさんの表情が素敵。はっと何かに気づいて、映画は終わる。
あのワニは果子のおばで、誘拐された子供はおばであるワニに食べられたのか。
もう一度DVDでゆっくり見たい!
狩人の夜
助演の兵藤公美さんがとても上手い。良い具合に浮遊した物語に、下町感・現実感というバランスを加えていたのは彼女のような気がする。彼女が出ている映画は面白いのが多いなあ。
夏の川沿いの匂い、蒸し暑さみたいなものを映画から感じられて、そこも良かった。
特に夜のお散歩シーンは、『狩人の夜』みたいで、いいぞ、いいぞと心の中で拍手。
全体的に満足した映画だった。
—
あとは完全に個人的な好みの問題だけども。
前田司郎さん脚本の『生きてるものはいないのか』(監督は別の人)がすんごく好き。だから見に行ったというのもある。本作のほうが遥かに良くまとまっているけれども、『生きてる〜』の破綻ギリギリの疾走感をもう一度見たかったなあという気もする。
消化不良感は否めない。
ワニが無かったらもっと素直に味わえた気がします。ワニに扱いが我が胸のうちで消化できず最後に全部ひっくり返されまして。ちと残念。
あれを見ながら、隠喩として味わえる力量がないから仕方ないのでしょうが。前田司郎は全然掴み所がないです、私には。
二階堂ふみと山田望叶とてもよかったし、キョンキョンという稀有な存在が未来子にリアリティを与えていてとてもよかったんだけどな。
さんにんで夜中の森で爆弾の材料探しをするところがとても盛り上がったですよ。
1秒前は、もう過去。
康則ちゃん誘拐事件といい、運河の巨大ワニ事件そして未来子の18年の失踪。 何の繋がりもないようなこの事件。ところが「過ぎ去った時」で繋がっている。 ふきげんな過去(果子)、普段から果子の冷めた何もかもつまらなそう高校生。最初の場面で、果子の傘を引きづる音で、スッと惹き込まれる。二階堂の演技が「この女やっぱしうまい。」と思ってしまう。カナの演技も秀逸。話がどんどん転がって飽きさせない。 監督前田司郎は、NHKの『お買い物』以来素晴らしい作品だ。ラストのデカいワニに 驚いたが、最後の「ボン!!!!」という音がもう最高!!!!。 強いて言えば、映画の題名は、もう少しヒネリが欲しかった。
未来子さんの正体論
二階堂ふみを中心とした演技のアンサンブルを観てるだけでも楽しいし、
それなりのオフビートなホームコメディとしても面白いです。
でもね、
小泉今日子(未来子)の正体はワニ。
っていうオチの解釈から逆算して映画全体を振り返ると
すごくイイ映画だなと思いました。
幽霊かって思わせておいて、傘で刺したら血が出た。
幽霊じゃなかったら何か?
ワニでした。
「潜伏」ってまんまの意味か。
「弱ってた」のは傘で刺されてたからか。
「運河なんかにいるわけないと果子が探したから」
小泉今日子の姿になって現れたんだろうなー。
「野村さん」の出身地エジプト、最後の目的地はシナイ半島。
ナイル川でくくれば、ナイルワニの故郷。
古代のエジプトではワニは信仰対象で「神の使い」であったそうな。
死んだと思ったワニが、ラストでどっこい生きていた。
つまらない人間たちを蹴散らして、
また「ここではないどこか」に行くのでしょう。
『ヤング≒アダルト』のメイビスが、ミネアポリスへ帰っていくラストを思い出しました。
「自分の娘を殺人者にはしないよ。」という約束も守ってみせた。
そんなワニの姿に、二階堂ふみは“親の背中”を見て、
笑顔になったのではないでしょうか?
思春期の破壊的衝動の象徴として爆弾やワニがあるんじゃなくて、
「ないと決めつけて未来を閉ざす生き方はつまんないよ」と、
ややエキセントリックなやり方で教えてくれてるんじゃないか。
そんなふうに思えた映画でした。
ふきげんな顔ではじまり
笑顔で終わる映画。
二階堂ふみに星一つ
小泉今日子に星一つ
高良健吾に星一つ
この3人のファンしかきっと高評価を出せないだろうなと
映画というより演じている姿を映している感じ。
カメラもほとんどがフィックスですし登場人物の会話のやり取りが主な展開。
動きで唯一面白いな思たのが二階堂ふみさんと小泉今日子さんのキャットファイト
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