ふきげんな過去のレビュー・感想・評価
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面白すぎる(笑)
この空気感たまらないです。
惚れた世界観
雰囲気と小手先の会話、そして二階堂ふみ氏を愛でる二時間。
この作品の持つ雰囲気が好きか嫌いか、が全ての評価を分ける一本。
「大山鳴動して鼠0匹」
「粋だがクスッと止まりの、基本会話劇」
「申し訳ないが最早出るだけで笑える高良健吾氏」
コレを楽しめるかどうか。
二階堂ふみ氏とキョンキョンは、もうその存在だけで良かったが。
なんかコレ、舞台ッポイな、アレっぽいな…
と思ったら、やはり「ジ、エクストリーム、スキヤキ」の監督さんだった。
この特定感が良いのか悪いのか、自分には解らないのだけれど。
今後の日本映画における「作家性」の行方を少し考えた作品。
見るべき迷っている人は映画館で見よう
見るべきが迷っている人は映画館で見よう。公開しているうちに。
難しい映画です。前衛的、実験的、同人的。この映画がロードショー公開されたこと、この配役でできたことに感心した。
でもよくよく余韻をたどると、これはなかなか良い映画です。伏線の張り方や、その突拍子のなさを吸収できるかどうかの微妙なところを突いてくる。流石。才能を感じる。
きちんと集中してみると見終わった後もずっと味が続く映画です。ラスト良かった。
ネタバレはしたくないのでここまでにします。
と、終わらずに少し追加。
もし、DVDでみたら、冒頭15分でスマホをいじりたくなりそう。それを乗り越えても、小泉今日子が出てきて15分後で見るのやめてしまいそう。それはもったいないよ。なので絶対映画館で集中してみるのをお勧めする。
長文のレビューが多いのを見るとわかるでしょ。この映画は余韻を楽しむ映画です。映画館で集中して見るべき。
「なんかおもしろいこと、ねーかなぁ」 これが高校生の頃の僕の口癖で...
「なんかおもしろいこと、ねーかなぁ」
これが高校生の頃の僕の口癖でした。
主人公のふきげんな果子(かこ)も、
「どうせ想像する範囲内のことしか起こらない」と
無力感にあふれてました。
なんかつまんないけど、
べ〜つに何にもやりたくないわ的なのは、
今っぽいのかも。
映画では
リア充的に描かれやすい高校生だけど、
終始脱力的で何かに苛立ってる彼女の方が、
現実的ですよね。
てっきり予告編で、
日常の家族ものだと思ってたら、
シュールで上質なファンタジーでした。
何かが起こって、
今の状態がぶっ壊れるのを
待ってる主人公に、
ワクワク感が続く。
そこに非現実的なお話と世界観が、
違和感を無視して入ってくるから、
全編にわたって不思議ちゃんです(笑)
劇場じゅうがクスクスと笑ってるカンジって、
暖かな気持ちになりました。
過去と未来、コドモとオトナ、日常と非日常、
不機嫌と解放。
意図的なコントラストが繰り返されるけど、
さらりとしてるから、
飽きさせずに入り込めますね。
とにかくセリフがリアルで、おもしろい。
果子を中心として、
家族や恋人との生活シズルあふれる会話は、
どこかの家族を覗いているよう。
嘘のない脚本と、
テンポや絶妙な間合いの演出が秀悦ですね。
演技派が揃ったのも、魅力的にしてる。
二階堂ふみさんの
等身大の不機嫌っぷりがよかった。
印象的な2回の二階堂さんの笑顔が、
今でも頭から離れませんよ。
小泉今日子さんの妖艶なカンジも、
さすがですね。
小学生の女の子山田望叶ちゃんは、
主役のふたりと対等な存在感がありました。
思い通りになるわけもない、
つまらない日常の中で、
ちょっとした刺激を求めてる果子。
それって
映画館に足を運んでる
僕たちと同じなんだなって、
思ったのです(笑)
普段の毎日に
少しだけファンタジーをくれるのが、
邦画のいいとこですね。
面白いです
シュールもここまでくれば哲学的。好みは真っ二つの人間ドラマ。
【賛否両論チェック】
賛:平凡な毎日に悩む女子高生が、自由奔放過ぎる叔母と出逢ってその価値観に触れるうちに、次第に閉塞的な毎日を少しだけ変えていく様子が心に残る。シュールな笑いも、見方によってはおかしくて楽しい。
否:コミカルなシーンはかなりシュールで、物静かな場面も非常に多いので、興味を惹かれないと眠くなること必至。好き嫌いはものすごくはっきりと分かれそう。
「人生はほとんど予想通りのことしか起きない。仮に起きても、すぐに予想の範囲内になる。だから、人生ってつまんないものなんだよ。」
と平凡な毎日を嘆きながらも、どこかで達観している果子が、突然やってきた死んだはずの叔母に翻弄されながらも、何となく退屈な毎日に風穴を開けていく姿が、どこかおかしくも微笑ましく描かれていくのが印象的です。2人の名前が果子(過去)とミキ(未来)コなのも、遊び心があってステキですね。
一方で、作品自体にはコミカルなシーンが数多く登場する訳なんですが、その笑い自体がかなりシュールなので、楽しめるかどうかは観る人次第になりそうです。笑える人にはメッチャ笑えそうですし、笑えない人には全く面白くなくて苦痛だと思います。個人的には、“「海苔の安田」の奥さん”やシナモンスティックのくだりが好きでした(笑)。
気に入るか気に入らないか、1度試しにご覧になってみるのをオススメします。
ぶっ飛んでる。夏の幻影。
日本映画にまったくないタイプの映画、そして前作とは比べものにならない完成度。あれは手を抜いていたか遊んでいたかなんかではないか。
頭がふらっふらになる。いったいいくつの仕掛けが施されてるのかわからないくらいのレトリック。油断してるとあっと掴まれる児童文学のあの感じ。
死と生、老いと思春期(反抗期)、あの世とこの世をいったりきたりで全部が夏の幻のようなファンタジー。
鈴木清順、黒沢清、アピチャッポン、ユスターシュ、モンティパイソン、カウリスマキ、、、ちがうな、押井守の初期アングラアニメ、、台風クラブ的、何に似てるのか説明に難しいし、たぶん監督は観てもいないだろう。なんかもっと引用しやすい文学作品はありそうな気がするが、、とにかく装置だけは朝ドラみたいなところに大量のセリフが長回しで用意され、まったくテレビドラマ的でもないし、なんだマジックリアリズムか気の違った朝ドラというべきか。
疲れた女も、老いた女も、ふきげんな少女も、大人ぶった女の子も、みんな豆を剥きながら佇んでる様は何かの亡霊、いや、やっぱり幻のようで、爆弾とワニをモチーフにしたクロニクルな青春映画だな。
リアリティではない面白さ
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