「狩人の夜」ふきげんな過去 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
狩人の夜
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助演の兵藤公美さんがとても上手い。良い具合に浮遊した物語に、下町感・現実感というバランスを加えていたのは彼女のような気がする。彼女が出ている映画は面白いのが多いなあ。
夏の川沿いの匂い、蒸し暑さみたいなものを映画から感じられて、そこも良かった。
特に夜のお散歩シーンは、『狩人の夜』みたいで、いいぞ、いいぞと心の中で拍手。
全体的に満足した映画だった。
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あとは完全に個人的な好みの問題だけども。
前田司郎さん脚本の『生きてるものはいないのか』(監督は別の人)がすんごく好き。だから見に行ったというのもある。本作のほうが遥かに良くまとまっているけれども、『生きてる〜』の破綻ギリギリの疾走感をもう一度見たかったなあという気もする。
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