劇場公開日 2016年10月14日

「隙があったらかかってこんかい!」GANTZ:O さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0隙があったらかかってこんかい!

2016年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

隙があるならかかってこんかい!
※分かる人には分かるとこ(笑)

『GANTZ:O(2016)』

(あらすじ)
地下鉄で通り魔に刺された加藤勝は、次の瞬間マンションで目が覚める。加藤はそこでさくっとガンツの仕組みについて説明された後、チーム東京と一緒に大阪へ転送される。大阪は火の海。あれよあれよという間に、暴れる妖怪軍団=百鬼夜行と死闘を繰り広げるのだった!
そこにラスボス、"ぬらりひょん"が現れる!

原作はヤンジャンに連載されてた、大ヒット漫画ですよ。
2011年に、二宮くんとマツケンW主演ででしょぼく実写化されたGANTZが、今回"フル3DCGアニメーション"で映画化です。
まぁイーストウッドにも認められた二宮くんの演技力で、百歩、百歩譲って、玄野役はギリOKだとしても、マツケンで加藤役はないっしょ!
"カムイの外伝"で観た垂れ尻のあのマツケンで、加藤勝役はないっしょ(大声)!
原作者の奥せんせ的にはどうなのー?って思ってたら、下記ツイッターを発見しました。

『なぜ無理っぽい漫画の実写化が続々と作られるのか?それは、知名度がある原作とイケメンの組み合わせだけで内容がテキトーでも観に行く人達がいっぱいいるからですよ。コアなファンなんて最初から相手にされてません。儲からなかったら誰も作りません』

は、ははーん。ですよ。
分かります。
三池監督分かります(笑)
なのでわたくし、原作を読んでみました。
だってGANTZの中でも、大阪編は人気が高いんですよ。

1)1回しょぼ実写化で失敗。
2)GANTZの中で人気が高い作品を失敗にめげず映画化。

これは、ガチだなと。
なので、あまりCGアニメは好きじゃないんですけど、観に行ってきました。
それと、ケンコバさんの"漫道コバヤシ"って番組に奥せんせが出演されてて、それを観たんですね。
奥せんせって、女性の裸体を描くのが上手いんです。特におっぱいを描くのが上手いんです。柔らかさつーか、質感が伝わってくる画力!で。
で、また、奥せんせのお答えが秀逸だったんです。
「おっぱいが好きだから」
もう、おっぱいが大好きで、おっぱいの事しか考えられない時期があって。
大好きな事しか描きたくないから!つって。
そんな奥せんせなのに、大阪編の妖怪軍団について「あんま知らない」て……。
好きなことしか描かないって言ってたのに!私の好きな妖怪に、あんま興味ない感じ……。
や、やだ、奥せんせ、妖怪のことも好きになって!
つって、こんなテンションで観て来ました!

原作からは、ちょっと変更箇所あり。
また登場人物も最低限のメンツで、思いきって削っています。
原作読んだ方ならご存知、R18にしなくてはいけない、あのキャラとか。
説明すんのが面倒臭い、アニマル枠、チャイルド枠、大阪のメンツに対して、東京のチームの弱さを強調する為に、ウルヴァリン枠(似てない?)など削ってます。説明するのに、尺使いそうなキャラは、全部はしょってます!
潔い良いです!
でも、個人的には、原作ファンも許せる範囲かと思います。
そして星人(妖怪)VSパワード・スーツのアクションを、余すことなく見せてくれます。
GANTZの最大の見所て、ここっしょ!みたいな。
ぎゅっと絞って、無駄なキャラ紹介とか、バックグランドの説明を省いて、でも、最低限の設定は会話の中で説明してくれ、アクション!破壊される大阪の町!血!妖怪達の禍々しさ!パワードスーツ&武器のかっこよさ!

見せ場と見せ場と見せ場!
纏まってる!良い感じに纏まってる!
最初はCGアニメ特有のぎこちない動きが気になりましたが、チーム大阪:ジョージとぬらりひょんの戦い辺りから大興奮でした。
全盛期のマイク・タイソン並に、ぬらりひょんが攻撃をかわすんです。
そのスピード感。キャメラワークとか、音楽とか、久々に興奮しましたね!
コアなファンが観るに耐えうる、3DCGアニメーションだと思われます。

ぜひ、映画館で!

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夏斗