プレーム兄貴、王になるのレビュー・感想・評価
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ひさびさの映画館。
5月下旬、緊急事態宣言が関西圏にて解除され、5/22よりいくつかの映画館が再開し始めました。閉じこもるのも限界で映画館に行ってきました。
かつての客数は見込めないのに、手間は余計にかかる中、営業してくださることに感謝です。ありがとうございます。
やっぱり、家では再現できない大きなスクリーン、車の音とかが聞こえない静寂、画面に向かうに最適化されたイス。同じ物語に浸れる仲間としての観客のかすかな気配。わたしには大事なパーツなんだと実感しました。これらも含めて映画なのです。
肝心の映画は、、、色の洪水!いつものダンシングアンドシンギングたのしかったです。
ストーリーはあってもなくてもみたいな。楽しめました。
劇場にいることの喜びが勝りました。
ベタ展開すばらしい!
「なんと王子様にそっくりだ!」ということで、貧乏役者の主人公が王子様になりすます話なの。
それで、色々とやるんだけど、素朴な主人公の行動が、凝り固まった王室に風穴を開けて、万事うまくいくお約束展開!
登場人物の心情がしっかり描かれるから「ワカルわあ」と納得して、そこに踊りを入れてくるから楽しく観られんの。
王子の即位式では男性チームvs女性チームでサッカーの試合すんだけど、そこのやりとりが、インドの男尊女卑をちょっとだけ告発する感じもあって、ベタ展開のなかにも工夫があったな。
婚約者の王女様は、はじめ王子のこと嫌いなんだよね。本物の王子ロクデナシだから。でも入れ替わったあとはどんどん主人公に惹かれてく。ここが可愛いし、綺麗だし、いいんだよね。
でも主人公は、自ら望んだのではないにせよ、王女を騙してんの。ここが切ない。「いつバレるんだ。バレたらどうなるんだ?」って観ててさ、別れるところは寂しかった。
「でも、そうだよな。そうなるよ。これがラストでもしょうがない」と観てて、そこからの!
まあおとぎ話だと思うけど、こういうラストの方がいいね。
ファンタジーコメディ作品
ニッショーホールにて試写会鑑賞。
なんかディズニー作品を見ているような感覚だった。
ミュージカル有り、コメディ有り、ファンタジー有りといい意味で頭を空っぽにしてラフに見られる作品。
予告通りヴィジャイ王が弟とその取り巻きに命を狙われ瀕死状態になる。しかしその状態である事を世間には知られず、犯人を炙り出したいという側近達の考えから町で出会ったヴィジャイ王にそっくりの役者のプレームに王を演じてもらう事を依頼する。
ヴィジャイ王は傲慢な所があり婚約予定の王女にはあまり好かれておらず、家族関係もあまりうまくいっていない。
プレームが王になった事でその辺りの関係が全て修復され、愛が芽生えるわけだ。
最後はヴィジャイ王も復活し改心する。命を狙った実の弟も改心し兄弟の絆を取り戻す。
弟の取り巻きだけが命を落とすだけで済み、そして王女は王家を去りプレームと結婚し町で生活をする事を選択するといった、最高のハッピーエンドで終わる。
ストーリーは上であげたようにディズニー映画のような愛あふれる且つ平和的な作品でとにかく見やすい。
心の声などはミュージカル風に歌で表現するシーンが多くこちらもまた見やすい。
しかしハリウッドとはまた違ったインド独特のコメディシーンがかなり多い為、それらが合わないと若干退屈になるシーンもある。この作品に限らずインド映画は上映時間が3時間近い作品が多い為若干集中力は欠ける時があった。
まぁそれでも3時間、全てのシーンを集中してみないとわからないというわけではないので気軽に楽しく見れる点がこの作品の魅力にも感じた。
ストーリーはありきたりで、展開も読める事が多いが、安心感があり、ハリウッド作品とはまた違った、少し気分を変えて観たい場合なんかはマッチするのではないか。
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