SCOOP!のレビュー・感想・評価
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ゴギブリとドブネズミ、以下の「美学」
「福山がスキャンダルな役をやるらしい」と言う印象しかなかった本作。
当初観る予定もなかった。
しかし監督の名前を知って観てみようと思った。
「モテキ」「バクマン。」を撮った大根仁氏である。
それほどまでに、この二つの作品は抜群に”面白カッタ”のだ。
本作では福山雅治が、ダーティーでワイルドな「中年パパラッチ」を演じる。
その意外性と、テンポの良いストーリーに引き込まれる作品に仕上がっている。
福山演じる主人公「都城静」は、芸能人、タレントなど有名人を盗撮するのが仕事だ。
かつては出版社に勤めていたが、今はフリーでやっている。
組織の”しがらみ”から外れた、まさにアウトローであり、一匹狼。
彼の車はベンツのゲレンデワーゲンである。
車だと軽く1000万を超える車だ。
「結構儲けてやがるなぁ~」と思っていたら、実は中古で買っていたのだ。
フリーカメラマンの暮らしは楽じゃない。
彼の場合、一般ピープルが、覗き見したくなるような、著名人を狙う。
夜の闇に紛れ、獲物の行方をどこまでも付け狙い、追いかける。
その姿はまさにハイエナである。
やがて彼のカメラが決定的瞬間をゲットする。
「カシャッ、パシャッパシャッ!!」
次に彼がとる行動はただ1つ。
逃げて逃げて逃げまくるのだ。
「獲物達」は反撃してくる場合があるのだ。そういう危機的な状況に陥った都城を助けてくれる、変なおじさんがいる。
名前を「チャラ源」という。
この闇夜の時空間に、ふわふわ漂っている「クラゲのような」得体の知れない人物を、演じられるのはこの人。
リリー・フランキーだけであろう。
このキャスティングは大正解。この人の演技にはいつも驚かされる。
本作でもかなり衝撃的なシーンがあるのでお見逃しなく。
さてこういう、ヤサグレた”汚ッたねぇ~”現場に配属されてきたのが、二階堂ふみ演じる”ウブな”新人女性記者「行川野火」
写真週刊誌の「イロハ」も、まるでわからない”ど素人”だ。
「なんでこんな奴と組ませるんだよ!」と都城静は、やり手女性編集者(吉田羊)に悪態をつくのだが…。
彼は、この”ど素人”女性記者を車に乗せ、今日も獲物を求め、夜の街に紛れ込んでゆく。
彼の仕事の99%は「待つこと」に費やされる。
24時間、狙った獲物を待ち続けても、23時間59分、何も起こらないのが当たり前なのだ。
しかしこの道のプロ、都城静は、その「残りの1分」「シャッターチャンス」に全てを賭ける。
そうやって彼は有名人達のアラレもない、恥ずかしい姿を「SCOOP!」として次々、モノにしてきた。
彼の写真を「商品」にし「現ナマ」に変えるのは写真週刊誌だ。
編集部では、毎号、発売部数がホワイトボードに表示される。
都城静と行川野火のチームは、どんどんスクープをモノにしていく。
刺激的な写真を撮れば撮るほど、発行部数は右肩上がりで、増えてゆく。
まさに「イケイケドンドン」
その発行部数の伸びを横目に見ながら、都城静は、ぼそっと野火につぶやく。
「俺たちがやってる事は、しょせん、ゴキブリか、ドブねずみ以下さ」
しかし、ゴキブリだって、ドブネズミだって、なりたくてその姿に生まれついたのではない。
彼らにも彼らなりの美学があってもいいではないか?
今日も彼らは真夜中の闇に紛れ、こそこそと街の片隅に自らの姿を潜める。
「SCOOP! を撮る」
ただそれだけに、全てを賭ける、彼らの生き様。
ラストシーン。漆黒の夜空。
ぽっかり浮かぶ満月。
月はどんな表情で彼らを観ているのだろうか?
まさにスクープ
福山らの演技が光る
思ったより面白かった
リリー・フランキーが凄い
仕事に貴賎なし
監督の前作であるバクマンが面白くて、その次回作として期待してた作品。
新人記者が全く無知なまま現場に放り込まれ、始めは文句ばかりだったのが、次第に仕事にのめり込んでゆき、成功を手にする中盤までの展開は、テンポがよくスリリングでメチャメチ面白い。
劇中の主人公も自虐的に語るとおり、ひたすらスキャンダルを追っかける仕事は、世間一般からも最低な職業と見られがちだ。
しかし、雑誌を売るために団結し、チームワークでそれを達成していく様は爽快で、それ自体はどんな職業にも共通する仕事の喜びがあるのだと思った。
このチームの話をもっと見たい!
続編があってもいいんじゃない?
と思えるほど、それぞれのキャラクターにすっかり思い入れてしまったので、終盤の展開にはがっかりしたが、全体としては楽しい作品だった。
痛快
リリー・フランキー☆すげーワ!!!
いつも、思うのですけど、仲良しでも、リリー・フランキーさん出したら、ダメですよーー!!
全部!!!演技もってかれてるしー(((^_^;)
あの演技ずるいよー!!!いろんな人を見て、知り合ってきたんだろーなー。リリー・フランキーさん、助演賞男優賞確定ですね(^^)v
回りの役者もちょいちょい、有名人使ってて、ほんで、SCOOPされちゃう有名芸能人は誰だ~?!みたいな(笑)
カーセックスから、始まる冒頭、静(主役)の、ゲスさが、すごーーーくわかるシーン(^^)わかっちゃいるけど、福山雅治は、やっぱり、太めのゲス親父でも、福山雅治だわ!
何故だかベテランカメラマン静に、組まされたルーキー野火ちゃんが、ありえなーい(>д<*)って、嫌悪感丸出しだったのが、花火ぶっ放し追跡から、コーフンして\(^o^)/やったー!!
私も、思わず爆笑してましたーヾ(≧∀≦*)ノ〃
どんな、ラストに、まとめて行くのかと興味津々でしたが、リリー・フランキーの一人舞台のような・・・なるほどねー。でしたね。
野火ちゃんの寝顔が、ノビちゃんを、成長させてました。
面白い映画でした(*^▽^)/★*☆♪
でも、雨の金曜日の昼下がりは、観劇者は、10人位だったかなー?!
始まり方に驚き終わり方にも驚く
裏の世界を覗き見てるような感覚で見ておりました。スクリーンに、いまの東京の雰囲気がキレイに映っていました。パパラッチの仕事は、危険溢れるものだと思いました。ハラハラするし、私だったら撮ることに罪悪感があるので、絶対やらない仕事。図太い神経がなければ勤まらないんだろうと思いました。そしてリリー・フランキーの怪演!すごく印象的でした。サイコにトリハダ。見終えてからの謎は沢山あります。あのお金の意味と、大きな借り、などなど気になりました。また、人権についてもすごく考えさせられました。芸能人のスクープには興味がないけれど、パパラッチに疲れてうつ病になったなんていう海外ニュースを見たことがあるので、そういう類のカメラマンの意思等に疑問を持っていたから今回この映画を見ました。実際そういう雑誌を読む人もいるので売れるのだろう。あー、こんな風に撮ってんだなぁと納得の反面苦笑い。
主役を野火にしていれば…
個人的にはけっこうおもしろかった映画。ストーリーもエピソードもキャラクターも。特にリリー・フランキーのはまり具合には圧倒される。
評価がイマイチ伸びないのは福山(都城静)が主役になってるためにこの映画が何を言いたいのかわかりにくくなってしまっているからじゃないかな。都城静を追いかけて観ても物語としてはわからない。楽しめるのは福山雅治ファンだけだろう。
原作を見たことないけど、行川野比が主役だったようだ。そう、これは行川野比が成長していく物語だとしてみれば単純でわかりやすかった。自分は最初から二階堂ふみの可愛さに惹かれて彼女をメインで追っていたから、一見ストーリーがなさそうな展開も彼女の言動、行動、表情の変化が楽しめておもしろかった。
ただ、ベッドシーンは中途半端だったな。もっとあからさまに見せるか、逆にさわりだけで観客の想像に委ねるかどちらかにしてほしかった。
でも映画としてはおもしろかった。2回観ました。
雑誌を売るための裏舞台
役者さんの演技だけ
おもしろーい!
スッキリ爽快映画
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