SCOOP!のレビュー・感想・評価
全257件中、81~100件目を表示
日本映画のヒーローの系譜
役者福山のファンなので観に行った。
オリジナルが原田芳雄と宇崎竜童とは知らずに観た。その為福山は松田優作をやりたいのだなと感じながら観ていた。映画自体も昭和のプログラムピクチャーの匂いが漂っていた。特に70年代のうらぶれたそれの匂い。
日本映画のヒーローの系譜は戦後に限れば
ミフネ→裕次郎→健さん
と続く。それはタフで男臭く、反権力で時にはアウトロー的な振る舞いも辞さないというもの。原田も優作も彼らの後に続いている。健さん以降は時代を反映して反権力の側面が強くなる。福山は日本の男優の本流らしく、いずれは彼らに連なる役を演ると思っていたので期待して鑑賞した。
結果は優作の亡霊に振り回されているように見えてしまって、福山独自のヒーロー像が見えてこない。福山初の汚れ役などと話題になっているが、無精髭に革ジャンは原田や優作のトレードマーク。ことさらスケベェを強調するのもムリがある。二枚目役から脱皮と考えての事かもしれないが、あのミフネも健さんも若い頃は甘い二枚目だったのだから、構えてやる必要はない。独自のヒーロー像は今後に期待か。
他のキャストでは二階堂ふみが良い。このうらぶれた作品世界にあの暗さがマッチしている。またリリー・フランキーの狂気はすさまじい。この2人は観る価値あり。
ラストの福山と二階堂のやり取りはなんで付けたのだろう。あそこは福山の後を継いだ二階堂と若い相棒が街に出ていくところで終わるのが、この種のバディーものの良い意味での定型のはずだ。最後にMTV的に福山を見せてやろうというなら、余計なお世話だ。
とても良かった!
こちらのレビューを見て、正直期待していませんでした。
というか、だいたい酷評か星3つなのですが、まれに最高!良かった!とあったので、疑問に思いまして。
関係者がステマしてんのかな、くらいに考えてた位ですw
で、時間もあったので自分で確かめてみよう、と横浜ららぽーとにて鑑賞。
観終わって、帰るのが名残惜しいほどに素晴らしかったー
大根監督、天才♪( ´▽`)
ステマじゃなくw、素直に最高でした。
福山さん、二階堂さん、吉田さん、遠藤さん、と皆さん全員が良い!
なかでもリリーフランキーさんが、正に鬼気迫る!経験者なの?と聞きたいくらいのリアル感を醸し出してまして、凄すぎましたね。
福山さんもわざと体型をオヤジ化し、2重顎、腹の弛みを作り出して下品な中年カメラマンな感じを出してました。こちらも良かった〜
大根監督の次回作、期待してます。
今日も映画館に吸い込まれる
シンプル。
ゲスの極み福山
大根仁監督らしい淀みのない軽快なテンポと構成。秀逸。演者の皆さんの...
2016年ベスト1!
超!面白かったです。
「ちょっと落ち込むことがあったから気分を切り替えたい。映画でも観ようかな」と、ただいま絶賛公開中の「SCOOP!」をレディースデーの1本に選びました。
わたし、映画鑑賞中に退屈すると、すぐ余計なことを考えちゃうのですが(次の展開を予測したりとか)、
「SCOOP!」は退屈する時間がちっともない映画で、気がついたら終わっていて、しかもぽろぽろ静かに涙をこぼしてました。
「あれー??」「やられたなー??」
って感じでした。
予測不能のテンポ良いめくるめく展開に、あっという間に巻き込まれてしまっていました。
大根監督、すごい。
元ネタになった映像のことはちっとも知らなかったわたしですが(この映画には元ネタになった映像があるのです、雑誌「SCOOP!」の大根さんのページに書いてあります)、この映画に切り取られてる東京は、いろんなものでごちゃごちゃしててはちゃめちゃなのに、キラキラにまばゆくて最高にクール。
小ネタたくさん仕込まれてるのに、余分なものが一切ない。
ああもう、キャラクターが魅力すぎて、またあのひとたちに逢いたいです
(もう一回観たいの意味)。
福山雅治さん、べつに好きじゃなかったのにー。
裏テーマは、「働く女子応援映画」なのかー?
と思ってしまうくらい、勇気を貰った。
前に進む勇気。
なにがあっても、なにがなんでも、仕事して、自分にできることやって、前に進んでいく勇気。
2016年マイベストムービーナンバー1です★
良作
80年代的
最高の仕事
結構インパクトのあるシーンから映画がはじまります。
あの福山雅治さんが、お金と女と酒におぼれる、下品な中年のパパラッチを演じています。
普段の福山さんのイメージを取り除くために、相当品の無い役を福山さんが演じます。
結構大変な作業だったと思います。
これが中途半端だと映画の後半部がうまくいかなかったでしょう。
前半部の福山さん演じる静はまさに最低の人間です。
だんだんとパパラッチと思えるようになるにつれ、映画にはまっていきました。
ヒロインは二階堂ふみさん
静を軽蔑しながら仕事を覚える新人記者野火を演じています。
存在感を出し、静と張り合うようになります。
うまくバランスが取れていたなと思います。
仕事の面白さを知り、「この仕事最低ですね」から「この仕事最高ですね」に変わっていきます。
まさに、好きなジャンルのお仕事映画です。
面白い映画でした。
今をときめく役者さんが脇を固めます。
リリーフランキーさんの最後の演技は一言「怖い」
残念なのは、前半でせっかく福山さんが汚れ役の静を観てる者に刷り込んでくれたのに
最後のほう。スローモーションを使って、「かっこよさ」を表現していたところです。
このシーンが無くても、福山さんはかっこよくかっこ悪さを演じていたのに。
面白い!
全257件中、81~100件目を表示