SCOOP!のレビュー・感想・評価
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大根監督の映像センスを褒めたい
パパラッチの世界だから、汚い東京や人間関係が映像化されるのでは?と思ったが、「普通の東京」。
この「普通」が難しい。
東京を背伸びして映し出している訳でも無く、底辺を映し出している訳でもない。
丁度いい塩梅の「今の」東京である。(福山雅治の「東京」という歌も何故か思い出した。)
主演が福山雅治だからと媚びる訳でも無く、監督のセンスが出ている作品に仕上がっている。
福山雅治と二階堂ふみの関係は名作「レオン」に出てくる2人によく似ている。
福山雅治はドラマでは淡々と演じる役が多いが、この映画ではまた違う味わいのあるパパラッチを演じている。
二階堂ふみも若い割には所々イイ女を演じる。
恋した顔が最高です。
映画界も使いたくなる理由がわかる。
リリーフランキーの終盤は名演技。
助演男優賞を取った理由も納得。
不満があるとしたら、ベッドシーンで二階堂ふみが脱がなかった事。(局部等見せなくていいから、下着脱ぐまでは、、最低でもブラ)
福山雅治の絡みが上手くなかった事(うまい設定だろ?)
それと、福山雅治がリリーフランキーへの「過去の貸し」に対する明確な理由。
あと、個人的に思うのだが、最後福山雅治が撮った写真がボヤけていたのは、相手に対する過去の尊敬の念を込めてワザとでは無いだろうか?
映画公開の予告編ではあまりにも福山雅治が表に出過ぎたチャラい映画の様に見えたので敬遠していた。
しかしメディア化され観た後、福山雅治があまり表には出ず、なんて思ってたより落ち着いた雰囲気の映画だろうか?思い知らされた作品。
予告編がもっとよければ更にヒットしていたのではないか?(チャラいタイトル文字センスも悪影響)
センスが問われる社会派映画の中で成功を収めた映画だと思う。
福山雅治が好きとか嫌いとかそういうのは考えず、一度観て頂きたい作品です。
日本映画のヒーローの系譜
役者福山のファンなので観に行った。
オリジナルが原田芳雄と宇崎竜童とは知らずに観た。その為福山は松田優作をやりたいのだなと感じながら観ていた。映画自体も昭和のプログラムピクチャーの匂いが漂っていた。特に70年代のうらぶれたそれの匂い。
日本映画のヒーローの系譜は戦後に限れば
ミフネ→裕次郎→健さん
と続く。それはタフで男臭く、反権力で時にはアウトロー的な振る舞いも辞さないというもの。原田も優作も彼らの後に続いている。健さん以降は時代を反映して反権力の側面が強くなる。福山は日本の男優の本流らしく、いずれは彼らに連なる役を演ると思っていたので期待して鑑賞した。
結果は優作の亡霊に振り回されているように見えてしまって、福山独自のヒーロー像が見えてこない。福山初の汚れ役などと話題になっているが、無精髭に革ジャンは原田や優作のトレードマーク。ことさらスケベェを強調するのもムリがある。二枚目役から脱皮と考えての事かもしれないが、あのミフネも健さんも若い頃は甘い二枚目だったのだから、構えてやる必要はない。独自のヒーロー像は今後に期待か。
他のキャストでは二階堂ふみが良い。このうらぶれた作品世界にあの暗さがマッチしている。またリリー・フランキーの狂気はすさまじい。この2人は観る価値あり。
ラストの福山と二階堂のやり取りはなんで付けたのだろう。あそこは福山の後を継いだ二階堂と若い相棒が街に出ていくところで終わるのが、この種のバディーものの良い意味での定型のはずだ。最後にMTV的に福山を見せてやろうというなら、余計なお世話だ。
とても良かった!
こちらのレビューを見て、正直期待していませんでした。
というか、だいたい酷評か星3つなのですが、まれに最高!良かった!とあったので、疑問に思いまして。
関係者がステマしてんのかな、くらいに考えてた位ですw
で、時間もあったので自分で確かめてみよう、と横浜ららぽーとにて鑑賞。
観終わって、帰るのが名残惜しいほどに素晴らしかったー
大根監督、天才♪( ´▽`)
ステマじゃなくw、素直に最高でした。
福山さん、二階堂さん、吉田さん、遠藤さん、と皆さん全員が良い!
なかでもリリーフランキーさんが、正に鬼気迫る!経験者なの?と聞きたいくらいのリアル感を醸し出してまして、凄すぎましたね。
福山さんもわざと体型をオヤジ化し、2重顎、腹の弛みを作り出して下品な中年カメラマンな感じを出してました。こちらも良かった〜
大根監督の次回作、期待してます。
今日も映画館に吸い込まれる
シンプル。
ゲスの極み福山
大根仁監督らしい淀みのない軽快なテンポと構成。秀逸。演者の皆さんの...
2016年ベスト1!
超!面白かったです。
「ちょっと落ち込むことがあったから気分を切り替えたい。映画でも観ようかな」と、ただいま絶賛公開中の「SCOOP!」をレディースデーの1本に選びました。
わたし、映画鑑賞中に退屈すると、すぐ余計なことを考えちゃうのですが(次の展開を予測したりとか)、
「SCOOP!」は退屈する時間がちっともない映画で、気がついたら終わっていて、しかもぽろぽろ静かに涙をこぼしてました。
「あれー??」「やられたなー??」
って感じでした。
予測不能のテンポ良いめくるめく展開に、あっという間に巻き込まれてしまっていました。
大根監督、すごい。
元ネタになった映像のことはちっとも知らなかったわたしですが(この映画には元ネタになった映像があるのです、雑誌「SCOOP!」の大根さんのページに書いてあります)、この映画に切り取られてる東京は、いろんなものでごちゃごちゃしててはちゃめちゃなのに、キラキラにまばゆくて最高にクール。
小ネタたくさん仕込まれてるのに、余分なものが一切ない。
ああもう、キャラクターが魅力すぎて、またあのひとたちに逢いたいです
(もう一回観たいの意味)。
福山雅治さん、べつに好きじゃなかったのにー。
裏テーマは、「働く女子応援映画」なのかー?
と思ってしまうくらい、勇気を貰った。
前に進む勇気。
なにがあっても、なにがなんでも、仕事して、自分にできることやって、前に進んでいく勇気。
2016年マイベストムービーナンバー1です★
良作
80年代的
最高の仕事
結構インパクトのあるシーンから映画がはじまります。
あの福山雅治さんが、お金と女と酒におぼれる、下品な中年のパパラッチを演じています。
普段の福山さんのイメージを取り除くために、相当品の無い役を福山さんが演じます。
結構大変な作業だったと思います。
これが中途半端だと映画の後半部がうまくいかなかったでしょう。
前半部の福山さん演じる静はまさに最低の人間です。
だんだんとパパラッチと思えるようになるにつれ、映画にはまっていきました。
ヒロインは二階堂ふみさん
静を軽蔑しながら仕事を覚える新人記者野火を演じています。
存在感を出し、静と張り合うようになります。
うまくバランスが取れていたなと思います。
仕事の面白さを知り、「この仕事最低ですね」から「この仕事最高ですね」に変わっていきます。
まさに、好きなジャンルのお仕事映画です。
面白い映画でした。
今をときめく役者さんが脇を固めます。
リリーフランキーさんの最後の演技は一言「怖い」
残念なのは、前半でせっかく福山さんが汚れ役の静を観てる者に刷り込んでくれたのに
最後のほう。スローモーションを使って、「かっこよさ」を表現していたところです。
このシーンが無くても、福山さんはかっこよくかっこ悪さを演じていたのに。
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