SCOOP!のレビュー・感想・評価
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匂い立つエロス
一般に人が社会生活を営むには、社会から存在意義を認めてもらう必要がある。そのために大半の人は労働をする。モノやサービスを生産することで対価を得て生活するのだ。
人は自分の労働から対価だけではなく、評価も得ようとする。所謂承認欲求である。「いい仕事」という評価を得ることで、自分の存在意義に加えて存在価値までも得ようとする。
大半の人が辿るこの生き方は、無条件で肯定されている。労働での評価がその人の評価に直結し、評価を上げるために頑張ることがいいことなのだと、誰もが思っている。
社会の評価を得ることだけが人生なのかというと疑問があり、そうでない生き方をしている人々もいる。しかし現代日本では労働は憲法上の義務であり、尊重されるべき行動だとされており、あらゆる言い訳に使える大義名分である。
この映画は、仕事を一生懸命にした男を讃えるという、反論が難しいテーマの作品だ。仕事を「男の生き様」という、国家主義者が好きそうな綺麗ごとを恥ずかしげもなく表現する。確かに正論だが、正論過ぎていささかうんざりする。
しかし映画としては、意外に面白い。パパラッチという仕事は長時間の待機があり、危険な場面もあるようで、ハリウッドのアクション映画みたいなスリリングなシーンもあって、それなりに楽しめる。
文芸部に異動した部長から「いつまでもバカな芸能人のケツを追っかけてどうする、中年パパラッチ」と言われても、笑って相対化する世界観には、開き直った中年男の矜持がある。そこから観客が期待するのは、政府が転覆しかねないほどの国家的な大事件をスクープするような大きな「仕事」だ。
しかし大根仁監督には現政府を敵に回すまでの覚悟はなかったように思われる。ただ、女優を美しく肉感的に映す技術は名人級だ。吉田羊の演技には中年女のエロスが匂い立っていた。
とにかく楽しい
古ィ!監督も福山も!
気持ちの良いゲス
素晴らしかった
福山雅治さんの演技が最初とても変で戸惑ったがだんだんいいと感じるようになった。リリー・フランキーさんはずっとエロ本の文章で親しんで来たので、ライターが演技をしている印象がぬぐえずにいたのだが、この映画のクライマックスのシャブ中のキチガイをとんでもない演技力と存在感で演じていらして、すごい役者だったことに今更ながら気づいた。みんなそれをとっくに気づいていたのかと思うと恥ずかしい。
ただ、その場面で福山さんがフィルムのカメラを使って撮影した場面がピンボケで使えないと言われるのが非常に納得がいかなかった。大切な友達が命の炎を燃え上がらせているのにそれを真面目に撮影しなかったというのが納得いかなかった。そこは大切なカメラで命がけで撮影してこそカメラで生きて来た男の本懐であろうと思った。なので、あそこはすっかりフルオート撮影のデジカメで腕が鈍っていたというのなら、むしろ悲しさも感じられたはずなのだと、一緒に見に行った妻に話したら「あそこでは真面目に撮影しているように見えなかった」と言われた。そう言われてみると確かに、リリーさんをなだめてばかりいるようで撮影に気合が入っている感じがしなかった。勝手にオレがそういう場面が見たいと思って目が濁っており、冷静になってみると妻の方が正しいようであった。
あの場面では、警官隊をバックにかっこよく拳銃を構えているチャラ源を命がけで撮影するところがみたかった。チャラ源があれだけ魂や命のほとばしらせていたのだから、それに応えて友情やモラルやリテラシーを溝に捨ててカメラマンとして一世一代の写真を撮って欲しかった。そして頭を撃ち抜かれて命を落としたとしても、とんでもない写真が撮れたことで満足して死んで欲しい。
パパラッチのドタバタ映画かと思ったら中年男の友情と悲哀の映画で素晴らしかった。
男性向け漫画
どうしたものか…
ゲスの信念
とあるネタバレレビューを見てしまったのでラストの緊張感が薄れてしまったものの、思ってた以上に面白かった。
日本版「ナイトクローラー」にはなれなかったが、上々の盗写エンターテイメント。
アップテンポの演出、センス抜群の映像や音楽、そこにスリリングさがプラスされ、初の非青春作でも大根仁が手腕を奮う。
まずは、ダーティ福山。
正直、パーマにアロハシャツのガサツな不良中年ぶりはちとダサいし、鑑賞した劇場の音響設備のせいかそれとも単に滑舌が悪いのか台詞がちと聞こえづらかったが、これまでのイメージを覆す新境地に偽りはナシ!
まさかここまでハマるとは!
いつも狙われてる人って、狙う側をよく見てるんだなぁ、と(笑)
下品なまでのエロエロぶりはラジオ番組でのエロ発言で知られる彼の素か?(リリー・フランキーとの絡みは絶対素でしょう)
ある密会シーンをスクープした時の興奮の雄叫びは何だか爽快だった。
人気が下がってると言われている今、この汚れ役はどうキャリアに影響及ぼすか分からないが、個人的にはアリだった。
相棒役の二階堂ふみ。
序盤のズブの素人ぶりは画に描いたようにベタだが、次第に最低と言ってた仕事にのめり込み、良きパートナーとなり、仄かな恋心を抱く様を、キュートさと度胸の強さを併せて巧みに演じていた。
吉田羊。仕事の出来るカッコイイ女がよく合う。
滝藤賢一。最後、この人に泣かされる!
そして、リリー・フランキー。もう、ただ“怪演”って言葉だけで言い表せられない。必見!
芸能誌やパパラッチのゲスい世界も描かれているが、中年パパラッチの逆転ホームランとルーキーの成長として見る方が正解。
芸能人のケツばかり追い、下世話をスクープしては汚れた金を稼ぐ。
目指した頃の志は違った。
いつからこうなったのか。
内にはまだ記者魂がくすぶっている。
が、久々の報道ネタに躊躇する。
自分が最低の人間だと分かっているから。もうクズ記事を追う事ぐらいしか出来ないから。
記事のヤバさより、かつての自分にビビっている。
ルーキーの存在が内の記者魂を再燃させる。
自分だけの手柄の為ではない。
ルーキーに打たせる逆転ホームラン。
師として、パートナーとして。
このセンチメンタルな要素が「ナイトクローラー」になりきれない点でもあった。
主演二人のラブシーン含めエロいシーンも多く、福山だからと軽率な気持ちで見ないように。(女性ファンは)
また、オチは賛否分かれそう。でも、
スクープを追え。
スクープを狙え。
スクープを撮れ。
非道なこの弱肉強食の世界で。
信念を持ってゲスになりきれ。
言うた通りや
ゲスいのに憎めない。アウトロー達の孤高な戦いの結末。
【賛否両論チェック】
賛:中年パパラッチと新米編集者が、ぶつかりながら成長し、次第に愛を育んでいく姿が印象深い。そんな2人を取り巻く人間関係にも、思わず感動させられる。
否:ラブシーンやお色気シーンがかなり多く、苦手な人やデートには不向き。世界観や終わり方にも賛否必至か。
自らの仕事を“ゴキブリかドブネズミ以下”と呼んではばからないベテランカメラマンと、初めは
「マジ最低ですね、この仕事!!」
と言っていた新米編集者が、現場でぶつかり合ううちに、次第に不思議な愛を育んで様子が印象的です。野火が思わず
「マジ最高ですね、この仕事!!」
と言うまでに変わっていく姿も、どこか微笑ましく映ります。終わり方も意外性があって、
「そっちに行きますか!!」
という感じです(笑)。
難点としては、どうしても必要性に疑問を感じてしまうようなラブシーンが多いことでしょうか。ストーリーはシリアスなのに、妙に詩的というか感傷的な演出が多いのも気になるところです。
とはいえ、福山雅治さんの怪演が堪能出来る異色作ですので、是非ご覧になってみて下さい。
こんな福山が観れるなんて、サイコ~でした!
SCOOP!新装刊特別号の冊子を読んでから観に行きました。伏線になっている筋書きも理解できたし、大根監督の作品としてのパワーアップが感じられます。納得の全方向型のエンターテイメントとして年齢、性別、ファン層など関係なく楽しめます!
ゲスの極み福山。とテンポのよさ。
ファンからしてみたら嫌かもしれないですが、主人公・静役のハマりかたが素晴らしかったです。
ラジオやバラエティでの彼を考えると、これが本来の姿に近いのかもしれませんね。演技の中でも自然な感じが見てとれました。
週刊誌がテーマが故、どこか浮つきそうになるところをきっちりとセーブしつつも、話が安っぽくなりがちなエロとスキャンダルのエッセンスはしっかりと加え、話を軽快に展開させていったのは作品の完成度の高さを感じさせます。
また、この作品の特筆すべき点はなんといってもテンポのよさ。野火と静の掛け合いはもちろん、野火の成長と静の復活から、スキャンダルをどんどんすっぱ抜いてSCOOP紙が復活していく中盤は、身体の底からくる高揚感が抑えきれませんでした。
テンポのよさで軽快に楽しませる中盤と対照的に、終盤は意外な展開を見せエンタメさだけではない作品の幅を感じさせます。
特に、静の撮った写真が全てピンボケしているところや、最後の記事の写真のクレジットを自分ではなく静にしてるところなどは、いろいろ考えると胸にくるものがありました。
正直、いろんな要素を詰め込みすぎて内容が薄くなっている気もしますが、邦画の当たり年と言える2016年の中でも1,2位を争うエンタメ作品だと思います。世の映画好きと大人の男たちは必見!です!
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(´- `).oO(五反田のビーチクボーイズからの割引券のくだりの間の使い方、本当にお見事でした。爆笑させていただきました(笑))
(´- `).oO(ピンボケした写真のところは、チャラ源を庇ったのと同時に、自分の写真ではなく野火の写真を使わせたい、また野火を信じていたからこその行動だと考えると、静の男としての心意気を感じます)
テンポいい風にして細かい所を誤魔化している。
大根仁監督の「SCOOP!」を見てまいりました。面白いけど、全体的に雑です。でも笑える場面は多くて良かったです。福山雅治のラジオは聞いたことがないから分からないけど、福山雅治もあーゆーの出来るんだなと感心。
あとレビューとかで「思わぬラスト!」的なのが、ほぼネタバレにしか思えない。ラリったチャラ源に福山雅治が付きそった瞬間に展開が読めた。あと、福山雅治の言うことを聞かずに追いかけた二階堂ふみはもっと反省してほしい。
基本的に大根仁作品はNGなんです。「バクマン。」の時もそうで、仕事の流れを見せる展開が物凄く雑です。パパラッチの仕事は99.9%が何も起きないハズなのに、簡単にスクープを連発。福山雅治がスクープ連発の凄腕って事を言いたいのかもしれないけど、少しもパパラッチという仕事が見えない。どうして彼が凄腕なのかの理屈をしっかりさせないと。一回くらい長時間の張り込みをさせるとか、殺人鬼の所で徹夜で待ち伏せるとか。あれじゃ金が儲かる楽な仕事にしか見えないし、スクープの凄さが全く伝わらんでしょう。キャラとかエロさとかカッコ良さとかリアリティもいいけど、大事なのは脚本だと思いますけどね。
4人殺した殺人鬼の場面で言うと、二階堂ふみに撮影を託すのもなんかグッと来ない。だって序盤にアイドルの密会を二階堂ふみが撮ってるから。あそこは写真がブレブレだろ〜ってミスった雰囲気だったけど、実際に掲載されてワイドショーで取り上げられたから成功でしょ?ボツって失敗にした方が、後半に任された場面がよりグッと来ると思うんだけどなー。なんか細かい所でうまくないってのが目立つ。
キャッチコピーは素晴ばらしい。見る前、見た後で見え方が違うキャッチコピー。斎藤工の使い方は意味不明。斎藤工どうか分からないレベル。どーゆうことなんだ?
前述した福山雅治射殺のシーンも。二階堂ふみはあからさまでもいいから反省するべきだよ。福山雅治死後の主役は完全に滝藤賢一。あそこの滝藤賢一は本当に素晴らしかった。
総じて、楽しい感じ。”感じ”です。けど上手くはない。テンポいい風にして細かいところを誤魔化してるように見えます。福山雅治のキャラ、大根仁のバクマン。からの勢い、滝藤賢一と吉田羊の素晴らしさ、衝撃の展開。これが先行してる印象。
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