「福山さん作品にハズレなし!」SCOOP! かつさんの映画レビュー(感想・評価)
福山さん作品にハズレなし!
なんだかんだ福山さんが主演の作品っておもしろいのが多いですね。この作品も御多分に漏れずおもしろかったです!
前半は、野火のスクープ記者としての成長や野火と静のコンビが板についていく展開がテンポよく進んでいく上昇ストーリーで見ていて楽しかった。そして、注目事件の大スクープから、チャラ源の暴発の急展開〜静の最期と最後まであっという間に終わった印象です。エンディングの静と野火のオフショット的なのはほっこりしてよかった。
クレジットはもちろん福山さんが主役だけど、どっちかというと前半は、野火役の二階堂ふみさんをメインに見た方がよりおもしろかった。最初はおぼこい印象の野火が、記者としての成長と共に、女性としてキレイになっていく姿が印象的でした。赤髪がとても似合ってました♪静とのコンビも軽蔑からベストパートナーへと変わっていく過程もよかった。
もちろん福山さんもサイコーでした!下品で、口の悪い福山さん、おそらくこっちの方が素に近いのかな(笑)けど、なかなか見れない福山さんでよかったです。
吉田羊さん、滝藤賢一さん、リリー・フランキーさん、それぞれいい演技してました。リリーさんはブルーリボン賞で大泉さんにイジられてたように、薬物依存のチャラ源を見事に演じきってましたね(笑) 脇役の方々も「この人見たことある!」的な方が多くて見応えありました。
ただ、最後のチャラ源暴発から静の記事の雑誌掲載までの野火の行動や心情がイマイチ理解できないんですよね。。車から離れるときは恋人として静を心配していたのに、高架下で危ないシーンでは自分に銃口が向いても冷静にカメラを向け続け、静が撃たれて血を流していても、救急車を呼ぶこともなく、横で静かに佇むのみ。静を被写体として見ていた?直前のシーンを見る限りそうじゃなかったはず。。よく分からん。。
「借りがある」としか言わないけど、静とチャラ源との間に過去どんなことがあったかも描いてほしかった。
最後に、野火っていう名前、よく考えるとスゴイ名前ですね。どんな由来なんだろうか?