「命懸けのジャーナリズム精神の再生の物語なのか?」SCOOP! るるる〜さんの映画レビュー(感想・評価)
命懸けのジャーナリズム精神の再生の物語なのか?
ゴシップ紙はジャーナリスト崩れ達の捌け口になっている、と個人的には思っているし、当事者達もどこか締観の様な自己矮小化の様な、あるいは、そのない交ぜの様な複雑なものを持ち合わせているに違いないと思うのだがどうだろうか?
戦場での命のやり取りを記録する戦場カメラマンも、盛り場で乱痴気騒ぎをする芸能人の下半身事情を隠し撮りするパパラッチも、人間のあられもない営みを、ただ忠実に暴きたてる行為に他ならない。
写真の中にあるのは我々の勝手な思い込みや、イメージで化かし上げた虚像から切り離された純度の高いリアルで、真実だ。
それを見たいと思う人間、それを知りたいと思う人間にありのままを届けるのがジャーナリズムの本質ならば、対象が違うというだけであって優劣や差異は無いのかもしれない。
本編を観ていてそう感じた。
余談になるが、二階堂ふみが脱がなかった事には違和感を感じてしまった。あの場面は可愛らしい下着で綺麗に纏めるより、生々しい悦びに身を委ねる姿を晒した方が説得力が増し、本作が傑作になり得た可能性があった。
そこが残念でならない。
まぁ、可愛いかったけどね(笑)
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