「福山、はまり役だとは思うが、んーーなぜか静に見えてこない。所々福山...」SCOOP! ますんさんの映画レビュー(感想・評価)
福山、はまり役だとは思うが、んーーなぜか静に見えてこない。所々福山...
福山、はまり役だとは思うが、んーーなぜか静に見えてこない。所々福山だということを忘れるところもあるんだけど……んーーー、まだだなあ。特に下ネタ言うところとかあんま上手じゃない。気がする。笑 野比とのコンビになると良い。
二階堂ふみ、良い。本当に処女に見えてくる不思議。彼女にぴったりな役という訳では無いが、上手い。幅が広い。この2人のコンビは良い。中盤徐々に野比が成長してくるところは見応えがあるし、最初は本当にグズでイライラさせるからより引き立つ。ラストの彼女の頼もしいこと。
そして吉田羊、めちゃくちゃ良い。一言がこんなにも違うものか。キレの良さが頭1つ抜けている感じ。
特に家でのシーン。福山と吉田羊のベランダのシーンが絵になる!!とてもお似合い。
滝藤賢一、リリーフランキーも良い。リリーフランキーはこの映画の中ではいつも不穏な空気を身にまとっていて、中盤盛り上がってくるとこへのいいスパイスになっている。キャラ設定的にリリーフランキーと福山の過去の話には全く触れなかったのでそこは気になったが、描かれていなくて足りないということもなかったかな。いや、説明がなくてももうちょい見えてきても良かったかな??
全体的には疾走感があってテンポも良かったと思う。ただ終盤ベッドのシーン、違和感。急にキラキラしすぎだし長いし必要か??と思ったけど、まあその後との対比になるには必要なのか。でもなんかキラキラしすぎ。笑 そんなキラキラするシーンなのかあれは??笑
ラストは衝撃。もうリリーフランキーが登場したところからもうハラハラしちゃっていてもたってもいられなくなる。絶対なんか起こるやつじゃんこれ!!とずっと口元抑えてた。何やってんだ野比!!馬鹿!!お前1回失敗してんだろうが!!!反省しろ馬鹿!!と心の中で叫ぶ。
リリーフランキー怪演。いつ爆発してもおかしくないような危うさを纏っている。
ただ野比が物陰に隠れて写真とっているところ、隠れてなさすぎでビビる。
その後は滝藤賢一の演技で涙。そこから涙の連続。だが写真現像の件は定番過ぎて若干くさい。それと、福山の吉田羊と二階堂ふみに対する心の揺らぎがわかりにくい。1番最後に愛した女というのがしっくり来ない。
あと最後の福山のイメージビデオかな?ってやつ、2回目の大きな違和感。このシーンとベッドシーン、確かに意味はあるんだろうけど、もう少し別の見せ方の方が良かったのでは、と少し残念。
が、面白い作品だった。ストーリー、良かったと思う。やはりラストの展開は見物。そして登場人物達の成長。モテキの監督とあってわちゃわちゃちょいエロエンターテインメントかと思いきやそれだけではなかった。