「だからキューピッドは盲目に描かれている」美女と野獣 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
だからキューピッドは盲目に描かれている
クリックして本文を読む
映画「美女と野獣」(ビル・コンドン監督)から。
名作ディズニーアニメのこの作品は、
映画に留まらず、ミュージカルなどでも表現されたストーリー、
ご承知のとおり「真実の愛」がテーマに掲げられ、
冒頭、老婆の姿で現れた魔女が、王子にこう忠告するシーンで始まる。
「外見に騙されるな」「美は内面に宿るのだから」
それを無視した王子は、呪いで野獣の姿に変えられてしまうのだが、
呪いが解ける条件は、王子が「愛し愛されること」を学ぶこと。
この「愛し愛されること」が「真実の愛」なんだ、と私は理解した。
また、こんな例えをメモしてみた。
「恋は醜いものを美しく変える、恋は目でなく心で見るもの」と言い、
「だからキューピッドは盲目に描かれている」。
そんな視点で、キューピッドを観察したことがなかったので、
ちょっと嬉しい発見だった。
2人にとって「最高の瞬間が来たら・・」と、その告白のタイミングを
王子の周りの人たちがアドバイスしようとしたら、
本当の恋をしたことがない王子は、その会話をさえぎり、
「(その瞬間を)どうやって知る?」と聞き返す場面があるのだが、
部下たちは彼にこうアドバイスをした。「胸が苦しくなる」。
さすが「恋愛」をテーマした名作だけに、台詞も抜群だと思う。
最近、アニメの奥深さに、ようやく気付いた気がする。
ミュージカルも観たくなったなぁ。
コメントする