「エマ・ワトソン!」美女と野獣 SungHoさんの映画レビュー(感想・評価)
エマ・ワトソン!
名画座でまだ掛かっていることを知って、もう一回劇場で観ておくことのできた『美女と野獣』が今日の4本目。
学生の頃に作曲の真似事をしていた頃に、オリジナル・サウンドトラックをそれこそ繰り返し聴いていたから、なんだかどの歌も懐かしさが詰まっている。
1) とにかくエマ・ワトソン のベルが登場した瞬間からずっとかわいい。かわいさのクライマックスは、ビーストにライブラリに案内されて一人になった瞬間に声を上げるカットと、中盤の「Beauty and the Beast」のダンスのシーケンス。
2) そのダンスの直前のビーストの、自分の愛は受け入れてもらえないのではないかと懊悩するシーンはとても切なくなる。
3) とにかく同情の余地がないガストンの邪悪な描きぶり。アジテイターと、それに率いられて凶暴化する群衆の恐ろしさ(ル・フゥはそれにとても意識的だ)は、この作品が示すダークな側面でもある。ここで考えたいのは、その凶暴さは邪悪なアジテイターに先導されていたからだという弁明のみで、群衆を免罪することは果たして適当であるかどうかという問題だ。
4) まあ、とにかくエマ・ワトソンのかわいさです。冒頭、王子に呪いをかける魔女(アガット)は「見た目の美しさに騙されるな。美しさは内面に宿る」と言っていたはずが、エマ・ワトソン持ってこられると説得力がないというか、土台から崩れる感じがします。
5) ベルの老父の英語の台詞はわりと素敵な言い回しが多い。自分は村人が言うように変わっている(odd)のかと気にするベルに答える「誰がそんなこと言っている(Where did you get the idea like that?)」とか。