「泣けました」美女と野獣 太郎丸さんの映画レビュー(感想・評価)
泣けました
先日、美女と野獣を観に行きました。
観てるだけなのに自然と涙が出てくるような、感動的なシーンが多くとっても良い映画でした。
しかし、アニメでやるような演出をそのまんまミュージカル形式で取り込んでいるので、自然な場面転換には見えませんでした…
実写なら実写ならではの魅せ方があるのにちょっとあれではお粗末なのではないかな…と思います。
淡々と物語が進んでいくんです。
例えば冒頭でベルのお父さんが閉じ込められてるシーンのとこ。最後にベルが身代わりにはなるんですが、それまでのやり取りがどうも自然じゃない・・・何か違和感感じるんですよね
それと中盤、魔法の鏡でベルのお父さんを見るシーン。あまりにも急すぎる展開。
野獣と仲良くなっていく段階の魅せ方がなんかしょっぱい。いつの間にあなたたちそんなに仲良くなったの?って感じでした…
恋が芽生え、育っていく場面の描写が本当に少なく、ミュージカルで濁された感じ。
もうちょっと野獣とベルとの葛藤とか助け合いとかあれば、なお良いのではないかなと思いました。
そして突然のワープ。そこで母がペストで亡くなったということが発覚するんですが、あれ要りますか?
要るにしても、流れがなんかおかしい・・・
だってそれまで野獣は別にベルの母のこととか何も心配してなかったじゃん!
そういうのはベルと仲良くなろうとする中で、ベルの両親のことを気にかけたりしていくもんなんじゃないんでしょうか?
そういう描写がなく、いきなりワープし、「ペスト…」じゃ頭混乱します。
ですがそれもミュージカル効果でうまいことかき消してくれるんですよね。
良くも悪くも、終わりよければ全てよし!な作品といったところだと思います。