「まさに芸術作品!」美女と野獣 えーしんさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに芸術作品!
ストーリーは言わずと知れた美しいお伽の話。
アニメでもかつての劇場版でも目にした人は多いが、今作品を観に行く動機は、やはりエマワトソンだという人が多いはず。
一斉を風靡したハリーポッターシリーズのヒロインとして、世界の人々の心に深く刻まれた彼女が、ハーマイオニーとは違ったエマワトソンを観てみたいと。
前置きはさておき、ミュージカル映画としての観点から言うと「最高」の一言に尽きる。冒頭、町のシーン、流れるように飛び込んでくる演者達の華やかな踊りと心が弾む音楽。ディズニーらしく歌詞は単調だが、華やかで浮世離れした世界観と絶妙なハーモニーで引き立てられたベルに感情移入。外の世界を知りたい気持ちは嫌という程わかる。
ストーリーは進み、魔法の食器たちが登場。最初は忌み嫌いあっていた2人が徐々に徐々に惹かれあっていくシーンへの時間のかけ方や見せ方が丁寧でしっかりとついていけた。
ビーストには男として学ばせてもらった(笑)
クライマックスのシーンでは、こぼれる涙を抑えることは出来ず…完全にベルとしてストーリーについていったが、複雑な物語ではないので他の演者の気持ちもじっくり汲み取る時間があった。そしてメインテーマソングの「ビューティ&ビースト」は完璧なまでに推敲され、細胞の隅々にまで心地よいメロディを行き渡らせてくれた。
観終わった後、すぐに音楽をダウンロードしてエンドレスリピートして一日中は幸せの余韻に浸ったのはここだけの話。
ただ、やはりハーマイオニーからの脱却には時間がかかるようで、ハリーポッターシリーズが好きだっただけに時折チラついてしまうがそれは俺の問題。
最後に、できるなら愛する人と観たかった。笑
「できるなら愛する人と観たかった」
まさにこの一言に共感しております。
男性でも、この純愛はやはりグッとくるのですね。何もかもがあまりに綺麗で、私も映画館でぼろ泣きしました。