「格式」美女と野獣 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
格式
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とても優等生な作品だった。
…ように思う。
オーソドックスな「美女と野獣」を絢爛豪華に仕立て上げた感じだろうか。
ブランド感満載というか…裏付けるというか。これぞディズニーがディズニーである事の証明とでも言い放ちそうな出来栄えだった。
なんというか…少女が喜びそうな。
10歳くらいの少女がキラキラと、その作品世界に没入できそうな感覚か。
基本的にミュージカル調ってのは苦手なんだけど、後半はあまり気にならなかった。
話しの流れがインプットされているからなのかもしれないが。
ただ…
10歳の少女ではない俺からすると、物足りない。
もっとベルに落胆して欲しいし、拒絶をして欲しい。悲しんで欲しいし怯えて欲しい。
野獣には、もっと葛藤して欲しいし、自己否定を繰り返して欲しい。
怒って欲しいし、罵って欲しい。
なんかこう、2人の間を遮る壁が、結構容易く崩れてくので、2人だけの舞踏会にあまり心が揺さぶられなかった。
そんなこんなで、美女と野獣が孕んでいるであろうテーマが色々ボヤける。
いや…逆に噛み砕いたのかな?
分かりやすくシンプルに。
子供が、受け入れやすいように、と。
女の子ならば、楽しいんだろうなと思う。
幾つになっても。
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