劇場公開日 2017年4月21日

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「音楽、配役、ストーリー、全てが高水準」美女と野獣 2501さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音楽、配役、ストーリー、全てが高水準

2017年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

字幕で観ました。

ボンジュール!から始まる一連のシーンはアニメ版のを何度も見ましたが、今作のそれも負けず劣らない素晴らしさでした。
そういったミュージカルシーンは、今作オリジナルのものも含めて笑えたり感動できたりするものばかりです。
エマワトソンの歌ですが、結構可愛らしく、何となくクールなイメージがあったので意外でした。
反面、ガストンの男らしい美声はイメージ通りでした。

配役も完璧でした。
ベルはもちろん、ガストンやルフゥもアニメ版のキャラを現実に連れてきたら正にこんな感じだと思います。
予告では無表情に見えた野獣も、劇中では喜怒哀楽が良く出ていました。
本作では、役者の表情に合せてCGを作るフェイシャル・キャプチャーという技術が使われているそうで、そのお陰かもしれません。

CGといえば、ポット夫人やロウソクのルミエール、時計のコグスワースも実写に合せてそれらしくデザインされていました。
アニメ版では全体的に柔らかく、可愛らしいデザインでしたが、本作ではインテリアとして洗練されたデザインになっています。
ポット夫人はすべすべの陶器ですし、ルミエールやコグスワースは金ぴかでなんだか高級そうでした。
そんな彼らが一斉に踊るシーンは本当に煌びやかで、王宮の晩餐会のようです。

ストーリーはネタバレなので具体的には書きませんが、エンターテイメントとしての王道を行く、後味すっきりな内容でした。
ディズニーらしいハッピーエンドですね。
アニメ版よりも更にハッピーと言えるかもしれません。

高度な技術と昔から愛されてきた名作が融合して舞台を作り、その上でこれ以上ないほどぴったりな役者が演じる。
こんな映画はそうないと思います。
現時点では今年最高の映画と断言できます。

2501