劇場公開日 2016年8月11日

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「動物がひたすら素晴らしい」ジャングル・ブック 邦洋画マンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5動物がひたすら素晴らしい

2016年9月16日
PCから投稿

興奮

 ジャングルで多様な生物と交流しながら生きる少年の物語を生かすために作り込まれた、動物の描写へのこだわりが凄い。ぬめぬめフワフワの質感以上に大小生物らの動くスピード、仕草をアニメ的な動作と折衷した表現が悉く冴えていて楽しかった!キング・ルーイの神殿の場面、はちみつキャッチのシーンはほんとに何度でも観たい最高な出来。エンドロールの「飛び出す絵本」も月並みな演出ながら、もっかい会いたいキャラに会わせてくれた点で◎

 ストーリー・演出全体でみるとけっこう大味な出来だし、既視感あるショットも多数。あと、動物界にある掟、信条を人間のそれに置き換えて表現するところはこの作品に限らず賛否が分かれるところだとは思う。私は正直観ていて気になった。ただ、動物たちの楽しくてどこまでも自由な動き、主人公が道具を作り、自らのアイデンティティに気づいていくところは同監督作の『アイアンマン』らしくて良い。心の底から楽しんだし、今度は吹き替え版で観たい。

邦洋画マン