「知恵と道具は使うよ。」ジャングル・ブック ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
知恵と道具は使うよ。
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人間以外全部CG!が売りの宣伝予告だったが、それより
とにかくターザンと被った被った^^; 公開時期がほぼ同じ
だから予告もほぼ一緒に流れる。考えてみればジャングル
との行ったり来たりまで似ている(本作は村に近づくだけ)
ジャングルで動物に育てられた人間が絶対脅威を齎さない
とはいえないが、その社会のルールを全うできたらどうだ
と訴えてくる。郷に入れば郷に従えってやつね。モーグリ
はオオカミの子として育てられるが、人間を恨んでいる虎
につけ狙われ仕方なく人間の村へ戻されることになる。が、
道中で様々な動物たちと触れ合い成長した彼は仇討を兼ね
再びジャングルへ戻るのを決意する。さすがJ・ファブロー
の卒のない演出とCGの完成度は実写と見紛う世界が多彩。
のびのびと描かれた光景には「スタジオ撮影ですけど何か?」
という自信が感じられる。子供騙しでは通用しない社会の
成り立ちの果てにもこれから自分で選び取る末来の教訓が
たくさん詰まっていることを予見させる。自身が人間だと
いうことを認識している(親はオオカミであると誓う)彼は
知恵を用いた道具で次々と動物たちを助ける。この違いが
果たして生態系を壊すことだけに繋がるのかと訴えかける
目線が温かく感動的。サラリとこなす主演のN・セティが
愛らしいのでこれはやはり字幕版で観たかったなぁと思う。
(女子は出てこないのね。そこがアニメやターザンとの違い)
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