シビル・ウォー キャプテン・アメリカのレビュー・感想・評価
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どちらが正しいのか⁉︎
アベンジャーズ未見の人は無理かも
初日のレイトショー。IMAX3Dで鑑賞。
初日ということもあってか、劇場は超満員で、隣の人の飲食の音が気になったりもした。そのくらい賑わっていました。
やはり、3Dは、瞬速の格闘シーンなどに限界があり、もう一度、自宅でゆったりとして見てみたいと思った。
ストーリーの大きな軸が、キャプテン対アイアンマン(トニー・スターク)ということで、むしろ「アベンジャーズ」の完結編的な意味合いが強い作品だった。見たことのない人が、いきなりこの映画から入るのはちょっと難しいと思う。
ただし、ソー。ハルク。ニック・フューリーなどが所在不明ということらしく、メンバーが揃わない以上、アベンジャーズの看板は掲げられないということなのだろうか。(劇中では美人秘書のペッパー・ポッツとも距離を置いていると語られている。彼女がどうなったのか非常に気になるところではある。)あくまでも、今回キャプテン・アメリカの作品内に、超豪華マーベル超人たちが集結という図式になった。
公開の時期的にも重なり、どうしても「バットマンVSスーパーマン」と言うよりは、ジャスティス・リーグと比較してしまうが、圧倒的にマーベル・シネマティック・ユニバースに軍配が上がるだろう。
単純に映画の内容だけで見ても、ストーリーの良さ、キャラクターの魅力、アクションの迫力、どれをとってもマーベルの勝ちだと私的には思う。何よりも、積み重ねてきた歴代のマーベル作品のそれぞれの成功が大きいのだ。それを対決させるのだから、絶対的ファン数も最大に膨れ上がるだろう。
かたや、バットマンは「ダークナイト」で語られてきたブルース・ウェインの葛藤など、優れた作品を持ちながら、そのキャラクターをチャラにせざるを得なかったという、お粗末さ。
もしも、スーパーマンの前作「マン・オブ・スティール」の世界にバットマンがいたら…という切り口でしか語られないために、ファンの絶対数に限りがあるうえに、無理やりにワンダーウーマンなんかを登場させたものだから、親和性が破綻していた。
今作に話を戻すと、各キャラクターが本当に生き生きと活躍していたと思う。個人的には、ジャイアントマンをやってしまったので、もう「アントマン」続編は無さそうだったり、どうも、「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」もこれで打ち止めのような気がしたことがちょっと残念。
それよりもスパイダーマンが意外に魅力的だったのが拾いもので、ピーター少年のトム・ホランドがどことなく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J.フォックスを彷彿とする雰囲気を醸し出していて、それが実にいい味を出している。やっぱり、スパイダーマンは苦悩する少年のキャラクターが似合う。彼は今回大活躍する。3度目のリブートが楽しみである。
今後も、「デッドプール」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー続編」「X-MENアポカリプス」など、期待できる新作が控えているマーベル作品群から目が離せない。
2016.5.3
スパイダーマン&ブラックパンサー、初登場!
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』を観てから、スパイダーマンやマーベルの事ばかり考えていて、
スパイダーマン初登場を観たくなり再観賞。
スパイダーマンは少ししか出てないですけどね(笑)
ブラックパンサーも今作が初登場です。
初めて観た時より、キャラそれぞれのバックボーンに詳しくなり、キャラそれぞれに愛着が増えたからか、前より面白かった。
マーベルを観ない方で、
今から後追いで追いかけるのが大変だから…
と言われる方が、いらっしゃいますが、
僕も後追いで追いかけ、今はリアルタイムで映画館へ足を運ぶようになりました。
これからも、このシリーズは続くと思うので今からでも追いかけては、どうでしょう。
ひとまず、アベンジャーズに繋がる『アイアンマン』からのMCUシリーズだけでも。
マーベルは面白いです。
この作品も、よく出来てます。
キャプテン・アメリカとアイアンマンが考えの違いからチームを二分し激突します。
リベンジャーズ
洗脳の恐怖
アベンジャーズの仲間割れ!一番の見どころがその仲間割れの戦いぶり。新人アントマン初参戦、スパイダーマンも研修旅行として参加させられる。さらに犠牲となったワカンダ国王の王子ティ・チャラがブラックパンサーとして初お目見え。その対立の原因となるソコヴィア協定にサインするかどうかというもの。各地でアベンジャーズの戦いによって大勢の市民が犠牲者となったことを受け、SHIELDが崩壊した今、国連が彼らを傘下に置くというもの。従って、ヒーローたちの勝手な行動が制限されることになるのだ。
またウィンターソルジャー=バッキー・バーンズがキャプテンの親友だったことで、ウィーンでのテロリストとされていたのも実はソコヴィアの軍人(ダニエル・ブリュール)のアベンジャーズを内部分裂させるという策略だったことがわかる。
ちなみに分断されたメンバー構成は協定署名派(バッキー討伐)・・・アイアンマン、ブラックウィドウ、ウォーマシン、ブラックパンサー、ビジョン、スパイダーマン。
協定反対派(バッキー擁護)・・・キャプテンアメリカ、ファルコン、アントマン、ホークアイ、ワンダ、そしてウィンターソルジャー当人。
トニーとキャプテンは元々仲が悪いけど、ナターシャとクリントが別々となったり、ワンダとビジョンも対立するところが面白い。ハルクもソーもいなかったところが破滅的な戦いにならず、単なるアベンジャーズの訓練だと思えばそんなものだったか・・・ただし、ローディは重傷。
ヒドラの洗脳によりバッキーはスタークの両親を殺したという過去が明らかになり、彼らの対立はますます深まる。ラストのアイアンマンとキャプテンの壮絶な戦いは重苦しさで耐えられないくらいだった。父の作った盾を置いてけと言われて、素直に置いていったキャプテン・アメリカ・・・これからどうやって戦うんだろう。そしてバッキーは洗脳の恐怖に耐えられずに冬眠。バラバラになった彼らはどうなるのだろう?
戦いによる一般人の犠牲者。復讐の連鎖。重くのしかかる内容だったけど、アントマンやスパイダーマンが和ませてくれた。
100点
映画評価:100点
ストーリー、感動、アクション、キャラクター
どれを切り抜いても最高峰!
見終わった後が一番盛り上がりました。
この作品の悪い所はタイトルくらいです
キャプテンアメリカって付けない方が絶対良い
前作も
え、キャプテンアメリカ…?
主人公がキャプテンアメリカだから、、、かな?
まぁ、仕方ないか。って感じでしたけど。
今作は
ん、キャプテンアメリカ……?
これも前みたいにキャプテンアメリカ目線なのかな~、あれ?ん?おや、、?
主人公がキャプテンアメリカって訳でもなーい!!
なんならアベンジャーズって付けろ!ってくらいに、アベンジャーズ目線であり、これを観ないと今後のアベンジャーズシリーズに支障が出るくらいの物語だと思う。
つまり何が言いたいかと言うと
これはマーベル作品で最重要な作品だということ。
気を取り直して感想を書きますが、
ここからは少しネタバレも入りますので
読む方はご注意ください。
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考えさせられます。
通常と緊急の違いってやつを。
仲間のため、民衆のためと
生真面目だけが取り柄として戦ってきたキャプテンアメリカ。
そんな彼が国に歯向かい、1個人のために他の仲間全てを犠牲にしてまで邁進する。
その行動は意外性に感じるかもしれないが、
実の所違う。元々の彼は自分勝手で超の付くタイプのエゴイストなのだ。
そんな彼は自分の判断が一番正しいと考え、
絶対に曲がらない、そういう信念の堅さがウリのキャラクターだったのだ。
それでも様々な苦難に真っ向から
正々堂々と立ち向かう彼は正に真の勇者と呼べるのではないだろうか。
希望に向かい全力で立ち向かう姿は圧巻だろう。
でもその姿は、私個人としては一切刺さりません。
だから感動もしません。
勿論共感だって出来ないし、腹すら立つ。
あげく《協調》を目指してきたスタークが、
さも悪者かの様に描写されている。
本当に腹が立つ。
キャプテンアメリカという冠が付いている以上、それに対抗する国やスタークが悪く描かれるのは仕方がない事だと納得はしています。
でも極論言ってしまえば、
ヒーローと敵の違いなんて、
その信念が民衆のためか、己のためかの違いでしかなく、正義なんて勝った方が主張出来るだけの飾りでしかない。
つまり今回はキャプテンアメリカのワガママが通ったに過ぎないというだけ。
戦いの犠牲になった被害者や国、
仲間(協力者)の社会性と環境を守ろうと
出来る限り円滑に運ぼうとしたスタークやヴィジョンがあんまりで。
正直、どちら側も正しいとは思うので、
ストーリーは完璧だし、素晴らしい。
制御や統制が取れません!なぜなら私たちヒーローはキャプテンを中心としたエゴイスト集団であり、力をもて余しているので周りを守る事と引き換えに傷つけもします!病気に対しての放射線治療みたいなものです!そして国のペットにもなりたくありません。でも病気は見過ごせないのです!
だいたいのヒーローなんてそんなもの。
それがよく描かれている。
ヒーロー同士の戦いなんてワクワクが止まらないくらい興奮もしたし、今回の悪役も背景があり私的に最高にお気に入り。
こんな最高の映画は中々ない。
サブタイトルから考えるに
民間人でもヒーローを潰せるみたいなニュアンスがあったんだろうけど。
そこも最高だった。
マーベルシリーズで唯一と言える個別シナリオがなくても認知されているヒーローである、
スパイダーマンを参戦させるタイミングも最高だったし、キャラも良いし!
何、この作品。
【2021.5.13鑑賞】
もうやめて!二人とも!
元カレと今カレによる修羅場は、ついに危険な領域へと突入する…。
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第13作にして、超人兵士スティーブ・ロジャースの活躍が描かれる『キャプテン・アメリカ』シリーズの第3作。
ソコヴィアやラゴスでの戦いにより民間人の犠牲者を出してしまったアベンジャーズに対し、彼らを国連の管理下に置く「ソコヴィア協定」が提案されるが、その調印をめぐりスティーブとトニーは真っ向から対立。それはやがてアベンジャーズが真っ二つに分断されるという事態へと繋がってゆく…。
監督は前作『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(2014)から引き続きアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が務める。
○キャスト
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ…クリス・エヴァンス。
トニー・スターク/アイアンマン…ロバート・ダウニー・Jr。
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ…スカーレット・ヨハンソン。
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー…セバスチャン・スタン。
サム・ウィルソン/ファルコン…アンソニー・マッキー。
クリント・バートン/ホークアイ…ジェレミー・レナー。
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ…エリザベス・オルセン。
スコット・ラング/アントマン…ポール・ラッド。
ローディ・ローズ/ウォーマシン…ドン・チードル。
ヴィジョン…ポール・ベタニー。
新たなキャストとして、アベンジャーズの崩壊を目論むテロリスト、ヘルムート・ジモを演じるのは『ボーン・アルティメイタム』『イングロリアス・バスターズ』のダニエル・ブリュール。
ワカンダ王国の王子ティ・チャラ/ブラックパンサーを演じるのは『42〜世界を変えた男〜』『キング・オブ・エジプト』のチャドウィック・ボーズマン。
対テロ共同対策本部の副司令官エヴェレット・ロスを演じるのは『ラブ・アクチュアリー』『ホビット』シリーズの、名優マーティン・フリーマン。
”親愛なる隣人”ピーター・パーカー/スパイダーマンを演じるのは『インポッシブル』『白鯨との戦い』のトム・ホランド。
製作はケヴィン・ファイギ。
製作総指揮はスタン・リー。
どんだけ仲悪いんだこいつら…😣💦
と思わざるを得ない今作。各自のキャラの濃さから、これまでも度々衝突してきたアベンジャーズですが、本作では遂に全面戦争に突入。シビルウォー(南北戦争)が勃発します。
こういった〇〇vs〇〇ものは、大体第三者の悪の組織が台頭してきて、対立していた2つの勢力が仲直りしてその悪の組織に立ち向かう!というのがセオリー。大体戦いの行方はうやむやになり、最後は
「お前やるな!」「お前もなっ!」🤝❤️
的な感じになるものですが、本作はそんな定石を無視し、2つの勢力の戦いを決着まできっちりと描いています。
冷静に考えると、お前ら馬鹿なのか!?とツッコミたくなるが、やはり新旧のヒーロー入り交じっての大乱闘はアガるわ〜🎶
今作は一応『キャプテン・アメリカ』シリーズになってはいるが、実質『アベンジャーズ』シリーズの第3作といって良い。オールスター感ではむしろ『エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)以上だと思う。
やはり親愛なる隣人スパイダーマンの登場には胸が熱くなります。トム・ホランドのナード感がピーター・パーカーにぴったりー♪
物語に大きく関わる新キャラクターのブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン…😢)もこれまでのキャラクターに負けず劣らずのキャラ立ちっぷりで、今後が楽しみ!
まぁなんといっても本作の白眉はウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズでしょう!
『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』ではタイトル名になっていながらもなんだか存在感が薄かったバッキーですが、本作ではその魅力を存分に発揮しています!
はっきりいって本作はスティーブ×バッキーのブロマンス映画👨❤️💋👨
元カレであるバッキーの登場に心が動くスティーブ。今カレのトニーはそれに嫉妬し、バッキーと激しくぶつかり合うが、最終的にスティーブはバッキーの下へと去っていく…。
政治的な対立のように見えて、実はただの三角関係のもつれが戦争の原因ですよねコレ…。この関係性はお姉サマ方には堪らないでしょうねぇ…。
『ウィンター・ソルジャー』で描かれていたのは「冬の兵士」と「監視社会」。今作では「コラテラル・ダメージ」と「PTSD」が描かれています。『キャプテン・アメリカ』シリーズは政治的な物語が背後に隠れており、コレが他のMCUシリーズとは一線を画した魅力になっていると思います。
基本的には娯楽的なヒーロー映画ですが、報復によるテロ、そしてそれを契機に起こる戦争、国連の政治的介入など、湾岸戦争やイラク戦争を暗示しているような物語であり、正義とは何かということを考えさせてくれる重い物語でもあります。
本作のようなビッグバジェット映画に政治的なテーマを組み込むあたり、流石ハリウッドだと感じます。日本も見習わないと!
本作のヴィランであるジモ大佐は正直薄味。しかし、武力ではなくその狡猾さでアベンジャーズを陥れるというスタンスは中々魅力的。
しかし、最後アイアンマンが1人で来てくれたから良かったものの、もし彼が来なかったり仲間を引き連れて来ていたらどうするつもりだったんだろう…?🤔
シリアスなトーンの映画だが、楽しいギャグシーンも多い。特にアントマンが良い味を出している。
そういえば今回はホークアイがかなりコメディ寄りのキャラに変化している感じがしたなー。あの人もっとシリアスじゃなかった?まぁ新たな一面を見れた感じがしてよかったけどね。
ただ、結構コメディチックな成分が多めだったせいで、空港での乱闘シーンに緊張感が欠けていたのも確か。
ローズが打ち落とされて落下!アイアンマンとファルコンが助けに向かうがローズ普通に落ちる!
ここ初め見た時はギャグシーンかと思って普通に笑っちゃった。間に合わないんかーい!🤣みたいな感じで。
どうせスーツ着てるから無傷でしょ、と思ったら後遺症が残るほどのダメージで、なんか申し訳なくなった…。
シリアスならシリアス、コメディならコメディでどっちかに振り切った方が良かったかも。まぁ、この空港シーン最高にスリリングなんだけどね。
あと気になったのは問題の出発点と到着点がズレていたこと。
「大いなる力による自警活動は一般人にとっては恐怖の対象である」という観点から組織に属するべきという意見と、「組織に属すると自由な活動が出来ないし、その組織が暴走したときに政治の駒として使われる」という観点から自分達の行動は自分達で責任を持って行うべきという意見の対立が物語の出発点だったのに、最終的にウィンター・ソルジャーをどう扱うかという、安易な問題にすり替えられてしまった。
そのため、それぞれの正義のぶつかり合いという面白さが削がれ、ただの痴話喧嘩に落ち着いてしまった点は少々残念だった。
何はともあれ、MCU シリーズの大きな転換点となる作品であり、こシリーズを見続けてきたものとしてはとても満足!
ペギー・カーターを送るスティーブの姿にはついつい涙が…😢
シリーズ13作目にしてますます加速するMCU !今後一体どうなるのっ!?
初マーベル
とてもわかりやすく、すっきりしていて人に勧めやすいです!
有名なキャラクターがたくさん出ていて豪華でした。ハロウィンみたいだなーって思いました。
それぞれのキャラクターにサイドストーリーがあることや、他の作品とのつながりを出しているところなどファンは嬉しいんだろうなあと思いました。
しっかりと伏線をしき、しっかりと回収する。とてもいいと思いました。
マーベルもアクション映画も初めての鑑賞でした。(コナンはアクション映画か?)
これは死なないの?!とか、ここはダメージ受けるのか!とかそんなことを考えながら観てしまったので、ちょっと疲れました。多分アクション映画は何も考えず、おーいけー!やったー!みたいに観るのがたしなみでしょう。
あとバタバタ人が殺される(しっかり死んだ描写はないですが。)のが、慣れません。私の考えすぎなのはわかっていますが。
内容にほとんど触れないレビューですが、観ればわかるし、解釈も難しくないので、
観てください!
楽しかったです!
キャプテン VS アイアンマン…?
皆さんおっしゃる通り、完全に『アベンジャーズ』シリーズに吸収されちゃった感満載。笑
いや、一応キャップ主人公で、キャップに都合の良いように(?)話が進んでいく辺り、『キャプテン・アメリカ』シリーズではあるでしょうが…でも登場人物増え過ぎて「え、しゅ、主人公どこ…?」となるシーンもちらほら。
(超適当な)あらすじ:
戦いの最中誤って大事故を起こし、死者出しまくったアベンジャーズは、偉い人の話し合いで「あいつら強いけど諸刃の剣すぎて制御しないとヤバくなーい?」とヒソヒソされ、組織に属し命令に従って動いてほしい国連から「今後は俺達が管理するから同意しろよオラオラ」と脅される。トニーはちょうど別件で「オメーのせいで自慢の優しい息子が死んだんじゃボケ」と知らんオバハンに(精神的な)ワンパン食らわされてションボリした直後だったので「ハイハーイ僕は言う事聞きますよ」。対するチョイ悪キャプテン、「僕は自分でやったことは自分で責任取りたいのでオメーの言うことは聞かねーよハゲ」。ピリついたところにブラックパンサーのパパ暗殺事件発生、何の確認もせずお偉いさんとパンサーは「パパを殺したのはキャプテンの旧友バッキーだ!顔似てるし絶対そう!アイツ殺せ!」となるが、事実かどうかも怪しいし前作で助けられたため記憶が戻ってきてるのでは、と考えたキャプテンはヤンキーと化し、仲間の反対を押し切ってバッキーを探しに出て行ってしまう。反逆者となったキャプテン派は全員ヤンキーと化し、思想も何もなく不安で寄り集まっただけのグダグダアイアンマン派VSお頭の思想に一生ついていく所存のヤンキーキャプテン派で内紛が勃発し…
うーん…レビューを見てると、結構キャプテンが自分勝手、アイアンマンが可哀想って意見が見られるんですが、自分は…全くアイアンマンに肩入れできなかったですねぇ。
少なくともキャプテンが友達のためだったり、人のために自分がやるべきことを模索し、今やれることをやりたいという意志を見せるなか、アイアンマンは常に感情に流されっぱなし。啖呵切った割に「僕正しいのかなぁ、これで良かったのかなぁ」とあっちへフラフラこっちへフラフラ、オメーはボーフラか!
政府命令にすぐ同意したのも、オバハンに息子の件で喝入れられた影響なのは明白だし、かと思えばキャプテンが旧友のために行かねばと言ったら「僕も友達じゃん~(´;ω;`)」と泣き言。キャプテン派を捕まえたは良いけど牢屋に入れられた仲間を見てショック!「僕ほんとに正しかったのかな~」と泣き言。戦っては泣き言。最後もブチギレてキャプテンの親友を本気で殺そうとしたせいで、びっくりしたキャプテンに半殺しにされて大ショック。アイアンマン、外見は鋼のようなボディなのに、ハートが濡れたトイレットペーパーくらいの耐久力しかないからなぁ。あ~~~ぁ。可哀想っちゃ可哀想だけど、赤ん坊の癇癪みたいで全然同情できないんだよなぁ。
キャプテンは、血清を打つ前から既に自分の信じる一本筋が決まっていて、いつでもそこからブレないし、だから周りも納得してついてくる。「あの人はきっとこういう時こうする」とわかるから。キャプテンはハッキリと「今はこういう状況で、自分はこう思っていて、こうしたい。だから自分は行く」と明確な目標を掲げ、それに同意した仲間と共に信念を持って出て行くから、上手くいくと良いね!と思えるし、見ていて安心する(というかこれがキャプテンが自然とリーダーになる一番の理由ですよね)。しかも後から仲間になるアントマンにも、「君も追われることになるぞ、本当に良いのか?」とちゃんと訊いてくれるんですよね。多分、「やっぱ無理」と途中でビビって抜けても彼は責めないでしょう。社会的には大罪でバッシング受けまくって、最終的に反逆者として付き合わせた全員で最悪の事態になるかもしれないことも、友達を諦めきれない自分の我儘に付き合わせている自覚もあるので。
アイアンマン派はそもそも思想に賛同して残った…とかでなく、それぞれ「今政府に逆らったら面倒なことになるから表向き大人しくしとこう」とか「信用を得てからじゃないと話も聞いてもらえない」とか、そんな感じ。別にアイアンマンを慕って残ったわけじゃないから心もバラバラ。リーダー格であるトニーもネガティブな理由で政府に従う道を選んだせいで、ずっと「自分は正しかったのか?」と不安に苛まれることになる。単純な話、人を率いる能力がない。リーダーの素質ねぇーなー!と逆に笑えてきてしまった。ていうか別に本人はリーダーなんて一言も言ってないのに、いつの間にか祭り上げられてるトニー。笑
そして今作最大の疑問だったのが、偉そうに「俺達が管理してやるからよ~オラオラ」って首突っ込んできた国連って『アベンジャーズ』の時チタウリやロキがニューヨークでヒャッハーしてた時何してたんですかね。何もできなかったんですかね。じゃあ何でそんな無能が曲者揃いの能力集団アベンジャーズを管理できる気でいるんですかね。
………いや~~~やっぱ自分キャプテン派っすわ~~~~一生ついてくっすわ~~~~。
というか上で「僕も友達じゃん~(´;ω;`)」って台詞書きましたが、キャプテンとアイアンマンって友達だったんですね(今更?)。
確かに命を懸けて一緒に戦った仲間ではあるけど…友達?あんなにキャプテンに対して煽りプレイして散々イラつかせてた奴が何言ってんだ?????と一瞬割と本気で首を傾げました。友達…悪友みたいな意味で言ったんですかね…?仲間としての息は合うようになってたけど、人としていつの間に分かり合ってたっけ???ゴメン、全然記憶にない…どっちかっていうとキャプテンはナターシャとの方が分かり合った描写あったよね、前作辺りで。
トニーとバッキーなら間違いなくバッキー取るだろって自分の中ではもはや常識レベルで信じ込んでいたので、アイアンマンの泣き言に結構驚きました。友達…?(ほんとごめんトニー)
幼少期からずっと弱い自分の傍にいて守ってくれて、超人になっても変わらない態度で接してくれて、漸く肩を並べて戦えたと思ったのに、自分は肝心な時に守れず死なせてしまった。目が覚めたら知ってる人はほぼ皆死んでて、年老いたペギーも目の前で亡くなり、昔の自分を知る人が1人もいなくなったなか、死なせてしまったと思ってたかつての親友が生きてた!しかも記憶も戻りかけて苦しんでる!今度こそ助けたい!
こんなに思い入れのある親友と、一緒に数回戦っただけのアイアンマン…?え?全然肩並べられてないよ?大丈夫???と思ってしまって…
…いやマジで酷いこと言ってるな、自分。
でもこれ、観てる側の視点であって、現代の仲間はこういうキャプテンの心の内なんかはほぼ理解できてない設定なんでしょうか。
「僕も友達でしょ(´;ω;`)」の何に苛つくかって、そういうところに気付かないくせにちょっと力を合わせただけで「お友達」気分になってしまうところ。キャプテンとは生きてる時代が違うって、忘れてるのか?大事な物を全て過去に置き去りで、空っぽのまま「祖国のために戦う」という当初の意思だけで自分を保ってることも、キャプテンを支えるものは何もないのにキャプテンは国や仲間を支えてることも、多分考えもしないんでは…?ほっときゃ勝手に適応するだろって感じで。
トニーは45歳を超えるかどうかくらいの設定らしいけど、キャプテンは爆睡して70年寝過ごしただけの30歳前後(初対面の時が確か27歳くらい)であって、トニーにじいさん扱いされるほど人生経験詰んでるわけでもなし、それであんなしっかりしてるのに、対するトニーが無神経だし子供っぽ過ぎて何だかなぁ。
最初アイアンマン側だったナターシャが最終的にキャプテンの方へ行ったのも、キャプテンの心情を少なからず理解してたからという理由もあるんだろうと思います(ナターシャだけがペギーの葬儀に参列するキャプテンを見ており事情も知っている)。
間違いなく「現代の中では」理解を深めた仲間といえるんでしょうが、どうも自分には、じいさんじいさんからかう割に、トニーが「キャプテンは今も過去に生きている」という事実をまったく無視している(あるいは気にも留めてない)ように見えて仕方ないんですよね。
そもそも自分の時代じゃないのに引っ張り出されただけで、現代の仲間とどんなに分かり合おうが、少なくとも今はまだキャプテンにとって「本来の居場所はここじゃない」わけで…サムやナターシャがキャプテンを気に掛けるのは、キャプテンが普段見せないそういう繊細な部分を感じ取っているからかなと。感じ取る以前にナターシャは裏の資料で把握してそうですが。
他キャラはそこまでキャプテンに深入りしてる描写がないので、理解してなくても話の都合上別に構わないのかなと思いますが、トニーに関しては自分から「僕も友達だ」と言い出した割に「お前そんなに気にかけてねーじゃん」という白けた感情だけが残ってしまい…えっ、急な友達ヅラ!と結構衝撃度高かったです。
どっかでめちゃくちゃ友情深めてる描写あるのに、自分が見落としてるだけだったらだいぶ申し訳ないくらいディスってしまいましたが…
メインがキャプテンとアイアンマンの対立!という作りなのでキャプテンとアイアンマンに主に焦点を当てて語ってしまいましたが、後で仲間になるアントマンとスパイダーマンのおかげで、そこまで陰鬱な雰囲気はありません。仲間内の戦争ってどんだけ暗い話なんだろう…と思って自分は前作『ウィンター・ソルジャー』を見た後、暫くこちらに手が出ませんでした(^^;
アントマンのお喋りやボケがとにかく軽妙で面白く、「それぞれの正義に悩みながらも仲間割れする」という極めて重いテーマの今作ではだいぶ良いスパイスになっていたと思います。自分は特にアントマンに思い入れはなかったのですが、今作でかなり見直しました。
スパイダーマンに関しても軽妙なトークは同様で、女性人気の高そうな良い子そう&可愛らしい顔立ちですが、初顔出しの割にちょっと印象が薄すぎたような…?
大人の都合ですが、ディズニーとソニーで権利を共同で持ちましょうということになった(んだったかな?)スパイダーマンが、今作から満を持して『アベンジャーズ』シリーズに参加できるようになったぞ!!とファンからも物凄く期待されていたので、結構活躍するのかな?と思いきや、もちろん活躍はするけど思っていたより地味で、自分はあまり記憶に残りませんでした。まぁ、本作のメインじゃないしと言われればそうなんですが。
でも自分が今作で一番気に入ってるギャグは、ファルコンがブラックパンサーに向かって「猫好き?」って訊いてキャプテンに怒られるところww
これは間違いなくマイベスト!「だってあの格好見たら気になるだろ」って確かに気になりますけど今あなた連行されてるんですけどw
あと、キャプテンに憧れまくってるアントマンとキャプテンが初顔合わせの時、握手したらいつまでも手を離せない…っていうガチオタアントマンに対し、無言のキャプテンの顔が完全に「ウワァ何この人ヤダー」って感じでなかなか面白い。笑
キャプテン役クリス・エヴァンスの顔芸(演技って言えよ)、地味に好きなんですが演技の評価あまり高くないのかな…?いつも他の俳優に埋もれてるような。「この人はここが凄くて、あの人もこれやらせたら一流で…あっクリスも凄かったよお疲れ」みたいな。悲し!
まぁそれは置いといて、今作は少しでも明るい雰囲気がないと見続けるの正直キツいですが、シリアスの邪魔をしない素晴らしいタイミングで突っ込んでくる小ネタやジョークがとても良かったです。
こういう「暗くしすぎない」映画はディズニーの得意分野ですね。シリアスな場面ではきちんとシリアスを貫き、かつ暗くなりすぎないところで適度にジョークを入れる、このセンスの良さ。毎度ダラダラ長文レビュー書いてる自分にはリスペクトしかないっすわ…
映画のレビューっていうより7割くらいはアイアンマンとキャップの関係性についてガタガタ抜かしてしまった。申し訳ない。
キャプテンがピンチに・・・。
ヒーローだって人間
アイアンマン派
キャプテンアメリカは正義の象徴的存在だという印象だったが、今回はその正義が実にアメリカ的。彼のような考えで、これまでアメリカは幾度となく間違いを犯してきた。世界の批判をよそに、自分の正義を貫いて行動した結果、失敗や悲劇を生んだということは事実だ。
キャプテン自身がそう考えるとは思わないが、「原爆投下は仕方なかった」「イラク戦争は間違いではなかった」というようなアメリカ人はおそらくこの二択でキャプテンに賛同するだろう。
作中の世界情勢的には、どちらも正しく見えるが、自国の歴史上の失敗を棚に上げてアメリカ制作の映画が「キャプテンの考えも正しい」みたいなアメリカ的正義を主張してくる感じには腹が立った。
映画としては楽しかったので高評価です。
全479件中、21~40件目を表示