「個人的には鬱エンド」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ MAGARUGI_さんの映画レビュー(感想・評価)
個人的には鬱エンド
キャプテン・アメリカ第3作。MCU第13作品目。
私が期待したようにヒーローVSヒーローという構図で、この対立が有耶無耶になることなく最後まで続き、ジモ大佐の動機も理解ができたし、面白かった。
個人的にはトニー側(秩序側、ソコヴィア協定賛成派)の方に正しさを感じており、アベンジャーズとしての活動の誇りとも、バッキーへの未練とも言えるキャプテン・アメリカ側にはあまり共感できなかった。映画内では終始、トニーが「エゴだ」と言われる場面が多かった。これはウルトロンの一件を踏まえて責められている構図だが、スティーブにも同じような「エゴ」を感じていたので複雑な感情だった。
アイアンマンははじめの奨学金発表後のシーンで、ソコヴィアで亡くなった若き青年に対して心を痛めており、その責任感を感じていることがわかった。バナーもその責任感を感じていることがウルトロンで強く描かれており、ある意味でこの分かれも当たり前だと思えた。学者側はその研究の責任を全うしようとしていたとも言える。
○チーム分配で納得できないところがあった
知識不足かもしれないが、ホークアイがスティーブ・ロジャース側についた理由がよくわからないかった。見逃しかな?アントマンは単作『アントマン』で、ファルコンと関わっているとはいえ、スティーブ側なのはよくわからなかった。アウトローという意味ではそっち側かもしれないが、誠実な一面が強調されていたことを考えると、アベンジャーズとしての職務もやっていないのになぜそちら側?とは思う。
トニーのラストの境遇についても心を痛めた。復讐心を持ち続けたトニー、復讐をやめたティチャラ、復讐を終えたジモ、の3人の対比となっていて、相対的にトニーの株が下がる結果となってしまった。
と個人的にはどのヒーローもかっこいいと思えない、エンドだった。ローディ将軍、ヴィジョン、ティチャラあたりは好きになった。
以前見た映画を見返した形ではあるが、思い出せて楽しかった。