「2部作にして、MCUの大トリにしようよ!」シビル・ウォー キャプテン・アメリカ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
2部作にして、MCUの大トリにしようよ!
タイトル的には『キャプテン・アメリカ3』と位置付けられてるけど、内容的には『アベンジャーズ3』、いや、MCUの集大成にしてもいいくらい。
前作『~ウィンター・ソルジャー』がMCU最高傑作と思ったが、まさかそれを超えてくる面白さ!
蝙蝠男対鋼鉄男も面白かったけど、ヒーローたちの戦いの動機付けもドラマ性も格上なのを思い知らせてくれる。
ヒーローは世界の脅威になりうるか。
ヒーロー映画永遠のテーマ。
アベンジャーズはこれまで何度も世界の危機を救ってきた。アベンジャーズが居たからこそチタウリ艦隊やウルトロン軍団を撃退出来た。
だが、その際の被害は多大。
そこで定められたのが、ソコヴィア協定。ヒーローたちを国連の管理下に置くというもの。
この是非を巡り、二分するアベンジャーズ。
さらにあるテロ事件とその容疑者が拍車をかける事に…。
反対派のキャップと妥協派のアイアンマン。
この2人のソリが合わないのは周知の事だけど、それはあくまで性格の不一致ってだけ。
度々衝突しながらも、幾度の危機を乗り越えて築かれた正義と信念と友情は揺るぎないもの…の筈だった。
妥協したアイアンマンの対応は間違ってない。何の制限も無い正義の行動は独善でもある。
が、それで本当に世界を救えるか。
例えば、これまでのような前代未聞の危機にアベンジャーズを出動させるか国連がグダグダ議論していたら…? もし、国連がシールドのように蝕まれたら…?
どちらも正しくもあり間違っているかもしれない正義と信念のぶつかり合い。
固かった同じ志にヒビが入ったのだから、修復は容易くない。
終盤追い討ちをかけるアイアンマンにまつわるある悲劇。
対立は憎しみへ。
それぞれ背負ったものを抱え、本気で殴り合う友だった2人の姿は悲痛だった。
特上のステーキを何枚も重ねたようなボリューム感。
下手すりゃごちゃごちゃ支離滅裂になる所を、巧く纏めていたと思う。
まず、ウィンター・ソルジャー。
『キャプテン・アメリカ3』はウィンター・ソルジャーとの決着と思っていたから、ヒーロー同士の内戦と聞いて、いきなり蚊帳の外に追い払われたようにも思ったが、これが実に巧く話の軸に据えられている。
キャップの苦悩や今回の話も、ウィンター・ソルジャーの存在無くして成り立たなかったと思う。
そして、新参加のヒーローたち。
顔見せ程度かと思いきや、各々のキャラ描写やドラマもよくコンパクトに織り込んだもんだ!
ブラック・パンサーなんて単独主演作が楽しみになった。
話題の一つ、3代目スパイダーマン。正直、またまたリブートされるのかよ…と、うんざりもしたが、あのナイスなキャラにこちらも楽しみになってきた。
レギュラーメンバーも負けていない。
キャップの自慢の肉体を駆使した力技がスゲェ…。
全員に見せ場を設け、そして迎えた本作最大の見所、ヒーローたちの戦い。
この内戦もたっぷり見せてくれる。
それぞれの特色や能力を活かし、相手を変え、また相手を変え、ああもう、どの戦いからも目が離せない!
アントマンの新技にはBIGり。
自身の正義や信念に基づき、ヒーローたちが立った派閥には納得。
ちょっと意外だったのは、ブラック・ウィドウ。
数々の任務を共にしてきたから、てっきりキャップ側に就くと思ったら…。
個人的にこの2人、お似合いだと思ってるけど、キャップの新たなロマンスの相手になるだろうアノ人には文句つけられないや。
まあ、そんな事はさておき、
VFXやアクションの迫力は言うまでもなく、骨太なドラマにユーモアも加え、陰謀サスペンスはスリリング。一瞬足りとも飽きさせない。
ジョス・ウェドンからバトンタッチしたルッソ兄弟が最後まで舵取りしてくれるとは何とも頼もしい!
こういうエンタメ作には滅多に採点5は付けないけど(特にシリーズ物に関しては)、
『アイアンマン』他が4点、『アベンジャーズ』『~ウィンター・ソルジャー』が4.5点、それらより面白いんだから、5点付けるしかないでしょう!
この面白さ!
あのやるせないラスト…。
ここまでハードルを上げて、MCUの本当の大トリ、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』はどう展開するか…!?
近大さん、レビューへのコメントありがとうございます!
私もMCU大好きです。
個人的ベスト3は、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、本作、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」です。
「アベンジャーズ4」とても気になりますね!
どう展開していくのでしょうか?
予測では、生き残ったアベンジャーズが過去へタイムスリップして、サノスが来ないように歴史を変えるのではないかと。そのせいで、アイアンマンたちも歴史から消えちゃう、というのはどうでしょう?
8月公開の「アントマン&ワスプ」は、「インフィニティ・ウォー」の前の出来事なのか、それとも後なのかも気になります!
私も劇場で鑑賞していたらもう0.5点は評価が高くなっていたような気もするのですが、まあ何にしてもよくこの話とこの登場人物の多さでこれだけいい映画を作りましたよね、これなら次のアベンジャーズも期待したくなりますが、果たしてどうなるやら・・・ですね。
エイジ・オブ。ウルトロンみたいになるのだけは避けたいところです(苦笑)
そうそう、私もアベンジャーズ本編よりもキャプテン・アメリカシリーズの方が好きだったりするんですよ。
キャプテン・アメリカを見て期待してアベンジャーズで若干首をひねるパターンを2回繰り返している気もするので、今度はしっかりお願いしたいですね!
遅ればせながら私も観ましたよ。
おっしゃる通りシリーズ最高のでき。
大満足でした。
年末のスター・ウォーズに少し物足りなさを
感じ、BVSで途方もない虚無感をなんとか
癒してくれた作品でした。
それにしても今年は見逃せない作品多すぎ。
デッドプール、亀達の続編、スーサイドスクワッド
そして年末のローグワン。
私はスター・ウォーズファンとしては
ローグワンは余り期待していません。
なんか中途半端なストーリーで
スター・ウォーズユニバースぶち壊しそうで
恐いです。
個人的にはスーサイドスクワッドですかね。
近大さん!
浮遊きびなごです。
レビューへのコメントありがとうございました。諸事情ありまして丸一週間遅れの返信になってしまい、申し訳無いです。
あのキャラクターについては……ううううむ……やっぱり書かなかった方が良かったですかねえ……。
キワキワを狙ったつもりではあったんですが……やっぱちょっと……ううううううむ。
重ね重ね申し訳無いのですが、
近大さんのコメントを一度削除し、例の箇所を伏せ字にして、自分名義で再貼付させていただきました(自身のレビューも修正済)。
コメントは修正不可ですし、そちらの手を煩わせるのも悪いので……。既にレビュー読んでくれた方々にも申し訳無いのですけどね……。
謝罪ばかりになってしまってますが、
近大さんも本編楽しまれたようで何より。
重くなり過ぎない絶妙なエンタメ性……同感です。
スジだけ追えば今までのマーベル作品というかアメコミ映画化作品の中でもかなりヘヴィな内容だと思うんですが、ドラマもサスペンスもユーモアもアクションもなんとまあ見事なバランス感覚。
ルッソ兄弟にはこの調子で『アベンジャーズ3』の監督も頑張って欲しいですね。てか、ホントにこの監督兄弟スゲえな……。
長々とすみませんでした。
それではまた!