ロブスターのレビュー・感想・評価
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ほぼ。解らない世界観
[哀れなるものたち]
からの監督の作品が気になったので
見ましたが…タイトル通りでした
わたしの頭の中では処理出来ないくらいの
世界観です
どういう発想からの設定なのか
クリアできなかったら
好きな生き物にされちゃうって
てところから…ロブスター
オモシロイとかつまらないの問題じゃなく
気になって最後まで見てしまう
一方方向から
常に見ているような感覚
自由がなく束縛されている様な…
ずーと目が離せない
…耳障りな音
不安に煽られる音
ホラーとまた違う怖さが常に付きまとう
解らないままラストを迎えて
何どうして~と思った
深く考えないことにした。
おそらくこの映画の面白さまでは
たどり着いていない
難解な様で誰しもに刺さり得る表現、心をざわつかせる天才
寓話的で抽象的だが、作り手が伝えたいことは伝わりやすいように出来ている
現代社会を皮肉りつつも、ドコをどうやって皮肉っているかを満足いくように汲み取りきれずもどかしくなる。その一方で(良い意味でも悪い意味でも)心揺さぶられ心に残る"なにか"は確かにある
アート的難解SFという印象だけで観ないという選択はもったいないと思う。
眠たくはなるかもしれないが。
そしてなんと言っても撮影が素晴らしい。美しく陰鬱なストーリーを表現しながらバキバキに映し出される情景には展開も相まって息を呑む
動物にされるって死ぬより哀しさがないか?
"共通点"はそんなに大切なものなのか?
普遍的な愛を描きつつ嘘を糾弾するが、現実ってそんな綺麗事ですまないし
やっぱり孤独は辛いが楽。
「価値観が合う人を〜」なんて現代に溢れた言葉だが、そこには希望や慢心、身勝手で自由な幻想しかないんだからどうしようもない
他人事で笑わせてくれる映画だが、心の奥底では笑っていられない。
無慈悲な映画
幾つか色んな意味で痛いシーンもありザワザワさせてくれた
ラスト、他の方のレビューにあった「実は女は見えていたのでは」という視点には少し腑に落ちるものがある
意味はわかるが劇的につまらない
こんな激烈純愛映画、今時ある?
まずね、キャスティングが絶妙!
太ったコリン・ファレルとジョン・C・ライリーとベン・ウィショーの取り合わせ、この3ショットどれだけクセ強?もうこの時点で面白い映画確定です。
そして音楽も絶妙!
緊迫感と迫力のあるBGMはストーリーの展開とズレていたりして、異化効果を狙ってる?それに劇中実際に流れている音楽や効果音は巧みにピントをずらしていてギャグになってるじゃん。
それから、森の中になぜか猫がいたり、孔雀がいたり、ホテルのルール違反のペナルティになぜかトースターを使ったり、細かい所も絶妙にシュールで、そこに意味があるのかないのか…。
私ね、最初のうち監督は完全な独身主義者で、恋愛至上主義者を馬鹿にしているのかと思っていたんです。でも違いました。一目惚れから始まる激烈な純愛の映画でした。
夏目漱石は東京帝大で英文学の講師も務めており、"I love you."を「月が綺麗ですね」と翻訳したそうです。
この映画では、それが
「背中の手の届かない所に薬を塗りましょうか」
となるんです。
この映画を2巡目したとき、私はこのセリフで泣きそうになりましたよ。
この映画の一番美しいシーンじゃん!
調べたところヨルゴス・ランティモス監督は既婚者でしたよ。しかもお相手がこの映画に出ていました。独身者グループに内通する接客係役アリアード・ラベルさんが監督の奥様でした。
この映画、色々はぐらかしてますが、ベットベトの恋愛映画じゃないですか!
義務的な婚姻も独身主義も否定して、人の命よりもずっしり重い運命的な愛を高らかに主張する純粋極まりない愛情至上主義の映画じゃないですか!
ロブスターっていうのは長久の愛の象徴なのだと、私は解釈しましたよ。
「哀れなるものたち」を観てヨルゴス・ランティモスの作品を再鑑賞。 ...
「哀れなるものたち」を観てヨルゴス・ランティモスの作品を再鑑賞。
近未来?の不思議な設定と無機質に淡々と進んでいく脚本に惹き込まれる。
そう言えばどことなく似たようは雰囲気で面白かった「林檎とポラロイド」のクリストス・ニクも同じギリシャ人だった様な・・・と思ったら何とニクはランティモスの助監督だったとのこと。
役にあたり主演のコリン・ファレルが20キロ近く体重を増やしたそうだが、(当時)新進気鋭の映像作家の作品というだけでなく、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ジョン・C・ライリー、オリビア・コールマンなど渋めの本格派が脇を固めるとなれば気合も入るだろう。
登場人物も主役以外は名前がなく、「滑舌の悪い男」とか「鼻血を出す女」などその特徴であらわされるのだが、その割には全く個性が感じられず心も通ってない感じがして、社会の仕組みの中で役割を淡々とこなす機械の様。
ラストの目のくだりは解釈が非常に難しいが、きっと最後の最後では捕まってロブスターになっている様な気がする。
『哀れなるものたち』の鑑賞前に《観たい映画リスト》の未鑑賞だった今...
彼じゃなく私を?
タイトルなし
欧米社会への風刺?
奇妙な話
とっても変な世界。
それをさも当たり前の様に話が進んで行く。
それぞれ登場人物たちが結果どうなったのかまでは見せない。消化不良を感じる人もいるかもしれないけれど、自分的には好きなタイプ。
女優さんたちがノーメイクっぽくて俳優さんにしても普通の人々の普通の姿を格好つけずに晒しているのも面白かった。元人間だった動物が背後を横切るシュールさも奇妙。現実にはありえないプロットを現実感丸出しで演出する奇妙さに、面白いこと考えたものだと感心する。
一人でいたくないために無理にパートナーを見つけようとする人達。反対に一人で結構と強がりなのか本気なのか独り身を貫こうとする人達。そう言った現実の恋愛の滑稽な面を見せつけられたように感じた。
0か100か
いいはいゆうさんいっぱいなのに
【独身である事が、罪とされる世界を舞台にしたディストピア映画。ヨルゴス・ランティモス監督の、奇想天外な作品を考えつく頭の中を叩き割って観て見たい・・。】
ー ヨルゴス・ランティモス監督の、独特な不穏な世界観が、タマラナイ作品である。
この監督の右に出るのは、ミヒャエル・ハネケ監督か、ラース・フォン・トリアー監督だろうか・・。ー
◆感想
1.本人は否定しているが、自ら生を受けたギリシャ悲劇が、何らかの形で、作品形成に影響を与えていると思う。
2.劇中の”45日間でパートナーを作れないと、動物になる・・”と言う、摩訶不思議な設定。
3.妻と別れたデヴィッド(コリン・ファレル)は、当たり前のように”施設”に行き、私物を全て預け、”施設のルール”の説明を受け、生活を始める。
ー 変なシーンの連続である。
・皆で同一方向を向いた朝食シーン。
・施設で暮らす者達は、森に居る独身者たちを狩り、一体仕留めると一日動物になる日が延期される。
・メイドが、デヴィッドの股間にお尻をグリグリ回しながら押し付け”勃起したわね・・”
・自慰は禁止 ー 破った男(ジョン・C・ライリー)は、指をトースターに押し付けられ・・。”痛いよ痛いよ。指が使えなければ、自慰は出来ないけどさあ・・。”ー
・変なダンスパーティ。鼻血を出す女の子が気に入ったびっこの男(ベン・ウィショー)は、自ら鼻血をわざとだし、接近する・・。ー
4.デヴィッドは、冷酷な女と、一時良い仲になり掛けるが、彼女が犬になった自分の兄を半殺しにしたことを知り・・。
ー もう、訳が分かりません・・。けれど、オモシロイ。ー
5.冒頭から女性の声でナレーションが流れるが、それは森に棲む独身者の人々の一人の女(レイチェル・ワイズ)だった。デヴィッドと女は、謎の女リーダー(レア・セドゥ)が律している恋愛禁止を知りつつも、惹かれていく。
ー リーダーが決めている事
・恋愛禁止
・自分の墓を掘って置く事(コリンファレルも掘らされて、しかも土まで掛けられちゃう・・。)ー
6.女にリーダーがしたこと。それを知ったデヴィッドは・・。
ー 物凄く、痛そう・・。ー
<奇想天外な物語なのだが、一気に引き込まれる作品である。
不条理感が尋常でないし、一体何を観ているのか‥、とボンヤリ思ってしまった作品。
ヨルゴス・ランティモス監督は、この後「聖なる鹿殺し キリング・オブ・セイクリッド・ディア」を公開するが、更にパワーアップしています・・。>
コリン・ファレルの杉浦直樹化。
ありえないことをリアルにえがく
荒唐無稽な設定、というものがある。
一所に集められた他人同士が殺し合うバトルロワイヤルみたいなのとか、鬼ごっこで殺し合うやつとか、人狼を探すのとか・・・みんな同じだろ、とも言いたいが、少しずつ異なっているらしい。ただ、映画となるとどれもB級は拭えない。アイドルが主人公で、かならず津田寛治が出てくる映画になってしまうだろう。
世界は未来で荒廃してて変なルールが布かれている。
となれば、見る前から、解った気になる。
そしてじっさいのクオリティも、予想通りである。
ロブスターの世界設定は、独身者が一定期間内に伴侶を見つけられないと動物に変えられてしまう。独身者同士が狩りをして、誰かを狩り殺すと期間が遷延する。──というものである。
この映画を見ると「荒唐無稽な設定」も、すぐれた演出と意匠で再現すると、迫真に変わることが、とてもよく解る。
日本映画ではぜったいにムリだろう。
その理由は、演技やセリフや世界観から、どうしようもなく滲み出してくる承認欲求とドヤ顔にある。
日本映画は「荒唐無稽な設定」のなかで「日常」を再現できない。
たとえばスペックは変だけれど作り手と演者の「どうだ!変だろ!」が垣間見えてしまう。ランティモスの「変」には敵わない。
そもそもコリンファレルのからだづくりからはじまっている。精悍な濃い二枚目が、でっぷりした中年になっている。舞台もかれらの「日常」も休暇先のホテルのようだ。
その凄み。
わたしは鳥になりたい。
どんな動物になりたいか・・・
ホテルに滞在するときに、何の動物になりたいか聞かれ、「ロブスター」と答えるデヴィッド(ファレル)。足の悪いジョン(ベン・ウィショー)と滑舌の悪いロバート(ジョン・C・ライリー)と親しくなって、散歩したり話し合ったりしていた。ジョンは同じく鼻血を出す女性と仲良くなり、カップル成立となった。デヴィッドは残り7日となったとき、感情を持たない女とカップルになろうと努力するが、さすがに兄を殺されたとあっては我慢ならなくなった。
ホテルでのルールが全くわからない不条理世界。ダンスや食事なんてのは婚活パーティーみたいなものだったが、セックスOKとか、接客係に勃起させられ時間を計るという訳のわからないしきたりや、自慰行為により厳しく罰せられるとか、何日かに一度みんなでハンティングに出かけ、麻酔銃で撃ち人間の獲物を勝ち取ったら残日数がプラスになっていくルール。セックスしただけではカップルとして認められないというのもおかしな話で、どこか共通点がなければふさわしくないんだな。
森の中に逃げ込んだデヴィッドは、独身者たちのリーダー(レア・セドゥ)にルールを教えてもらう。ここでは真逆で独りを愛する世界。恋愛禁止で、助け合うことさえ禁止なのだ。そしていざという時のために自分の墓を掘っておかねばならない(笑)。デヴィッドは偶然近視の女(ワイズ)に助けてもらい、お返しにウサギをプレゼントしたことがきっかけとなり、恋に落ちる2人。独りでいると、警官に職務質問されるという恐ろしい世界なので、町に買い出しに行くのも必死なのだが、リーダーの両親に偽装カップルで会ったりするのもおかしな展開。
デヴィッドは2人で町に駆け落ちしようと試みるが、リーダーに気付かれて近視の女は失明させられる。それでも2人は果敢にも逃亡を試み、リーダーを自分が掘った墓に埋める。ラストはレストランのトイレでデヴィッドがナイフを使って自分の目を失明させようとするところでラストとなる。
笑っていいのかどうかもわからない世界観。何の希望もないような描写だけに、絶対に住みたくないと思わせる・・・
タイトルの意味がやっと分かった💦
独身者はホテルに集められ、45日以内にパートナーを見つけられなければ人間以外の動物にさせられると言う。
主人公のデビッドは45日後ロブスターになる条件でこの会に参加させられるが、、、。
参加者は自分の殻に閉じこもっている感があり、何かと遠慮しがちやこだわり有る面も。
そんな中、この会を実施する組織もただのカップル支援組織では無く、ちょっと変態じみた性格を更生、繁殖に関して指導するなど、何処の共産主義国であればやりかねない様な内容だ。
この映画は奇妙な2つの世界を映像を踏まえて上手く映し出している。
①少子化対策には法もやむえなしの様な世界。不自由さはあるものの子作りを大切にし、誰もが対となる社会作りを目指す。
②法律などない自由な世界だが、唯一恋愛禁止。
主人公は①でパートナーを見いだせず、②で見いだす内容は皮肉。
また、パートナーとの間に「似た共通点」を見いだせば上手くいくと思っているのだが、一般人とちょっと違う視点論点を繰り出す(運命的だと思う)あたりはクリエイター(デビッドの職業は建築家)と言う職業をまたまた皮肉っているとさえ思った。
ラストはどちらになったのだろう。
「春琴抄」(調べてくれ)かそれ以外か?
私的には人間以外のなりたい動物はロブスターと答えている時点で、「この男は考えがちょっと違うぞ?」と男の見方を変えて最初から観ていればまた違う面白味があったのかも知れない。
とにかく監督のクセが強い💦
全110件中、21~40件目を表示










