「ブラックコメディ」ロブスター Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラックコメディ
モテない人間は、根が消極的で、何より自分を見捨てた感じがする。
なりたい動物が「ロブスター」って時点で、なんだかモテなそう。
好きでもない相手に必死に合わせて、やっとの思いでパートナーをゲットする。だけど、充実した関係が築けるはずもなく、ついに耐えられず逃走。
逃走した先は「リア充禁止」のカルト集団。
今度の相手とは充実した関係を築けそうなのに、「オマエら、イチャイチャしてんじゃねー!」と、リーダーから残酷な制裁が加えられる。
主人公は、春琴抄のサスケ的行動を迫られる。「似た者同士しか共存できない」という不文律があるこの世界で、他に選択肢はなさそうだ。
それとも、もしかして土壇場で逃げ出した?
やっぱ、サスケになるのは怖いよね。
自分ならどうするかな、と両方を想像した。
豪華なキャストによる、シニカルなブラックコメディ。この監督の独自性、好きでした。
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