「【”純粋で温かい心の声は、心地よい。”高台家の人々の”能力”及び”妄想のヒト”の設定も面白き恋愛映画。心が、ほっこりします。】」高台家の人々 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”純粋で温かい心の声は、心地よい。”高台家の人々の”能力”及び”妄想のヒト”の設定も面白き恋愛映画。心が、ほっこりします。】
ー 2016年当時のフライヤーを見ると、凄い役者陣である。綾瀬はるかさん、斎藤工さんのW主演で、脇を固めるのは、水原希子さん、間宮祥太朗さん、夏帆さん、坂口健太郎さん、シャーロット・ケイト・フォックスさん、大地真央さん、そして市村正親さんである。
だが、当時この映画は思ったより、ヒットしなかった・・。
初めて観たが、漫画の実写化の難しさを感じたし、特に後半のストーリー展開の粗さが勿体ないと思った。
けれども、それでも、私はこの作品を面白く鑑賞した。 -
◆面白き点<前半パートに集中している・・>
・平野木絵(綾瀬はるか)のナカナカに飛躍し過ぎの妄想力。そして、それを映像化した数々のシーン。
高台家の王子様、高台光正(斎藤工)が、そのまま王子様になったり、ヴァンパイヤになったり、牛丼屋のイケメン店員になったり・・。
クスクスしながら、鑑賞。
・木絵の妄想にほぼ出てくる、課長(塚地無我)であるはずの髭が豊かな小人。
・光正と彼の妹(水原希子)と弟(間宮正太朗)も、テレパスでそれぞれ、想い人がいるのだが、相手の気持ちが読めてしまうため、素直になれない姿。
-弟は、光正の事が好きな獣医さん(夏帆)が好きなのだが、彼女が光正に思いを寄せている事が”テレパス”で分かっているため、つい意地悪をしてしまう・・、とか。
・光正の厳しき母(大地真央)が、光正がプロポーズした木絵にキビシク接するのに対し、父(市村正親)は、おおらかに接するトーンの対比や、
そもそも高台家の”テレパス”の才能の所以になっている祖母アン(シャーロット・ケイト・フォックス)の祖父(大野拓朗)に対する愛の描き方も良い。
<愛に言葉は要らないとは、使い古された言葉であるが、”相手に心中を読まれても大丈夫”と言うほどの愛はナカナカないよなあ、と思った作品。>
◆”では、お前はどうなんだ!”と言われたら・・。
・無理です! (キッパリ!)