「奇跡=傑作に非ず」ザ・ブリザード 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
奇跡=傑作に非ず
救出する側のドラマにも深みを持たせようとして、主人公と恋人の馴れ初めを頭に置いたのだろうが、お陰でロースタート。
話のメインであるタンカー難破まで退屈で仕方ない。
タンカー内では沈没を食い止めようとする若き一等航海士派と救助挺で脱出しようとする船員派で対立、やっと面白くなってきた。
が、一等航海士による破天荒な沈没阻止作戦はいいとして、肝心の救出劇など後は…。
奇跡の救出劇と言われた1952年の実話が基。
生還を諦めないタンカー乗組員、命を懸けて救助に向かった沿岸警備隊、男たちの姿には心揺さぶられる。
しかし、奇跡は実際にあったからいいのであって、映画になっても必ず傑作になるとは限らない。
コメントする