「絶望的な状況下で光る希望。勇気をくれる救出劇。」ザ・ブリザード 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望的な状況下で光る希望。勇気をくれる救出劇。
【賛否両論チェック】
賛:どんな状況下でも、希望を持つことの大切さを教えてくれる。緊迫感溢れるブリザードの描写にも圧倒される。
否:冒頭から前半にかけての展開は、やや蛇足感があるか。
誰もが二の足を踏むような過酷な状況下で、救助のために迷うことなく出動したウィーバーと、沈みゆくタンカーの中で、驚くほど冷静に指示を出し続けたシーバート、この2人の人間性が光ります。どんな絶望的な局面でも、決して希望だけは捨ててはいけない。そんな大切なことを教えてくれるようなストーリーです。
一方で、そんな勇敢だったウィーバーの中にも、〝命を救う”という使命に対する葛藤があったことがうかがえ、その人間らしさにも、また考えさせられます。最初は規則を重んじる堅物だった彼が、救助挺に乗せられる定員の話になった時に、
「それってただの規則だろ?」
と言い放つまでに変わっていく様子が、印象に残ります。
ブリザードの様子を克明に描き出す描写も圧巻です。是非劇場で体感してみて下さい。
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