神なるオオカミのレビュー・感想・評価
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エネルギーに満ちあふれてる
エネルギーに、命に満ち溢れている。狼、馬、羊、草原、嵐、太陽、雲、子供、ケガ、小狼、人間、そして文革の推進員。すべてにエネルギーがある。
50年も過去のことを描いているのに、みずみずしく希望がある。
見終わって、心から元気が出てきた。
忘れてはいけない自然への畏怖。痛感させる荘厳な存在。
【賛否両論チェック】
賛:大自然の中で気高く生きるオオカミ達と、彼らと向き合い続ける主人公達の姿を通して、自然への畏怖の念を改めて抱かせてくれる。
否:どうしても似たようなシーンが続くので、飽きてしまうとつまらないかも。オオカミが獲物を殺すシーンなんかもあり。
まるでネイチャードキュメンタリーを観ているような、オオカミ達の自然かつ荘厳な雰囲気に、思わず魅了されてしまいます。決して何者にもなびかず、誇りを持って生きているその姿が、改めて大自然に対する畏怖の念を感じさせます。
一方、慣れない大自然の中での生活に戸惑いながらも、オオカミの魅力にとりつかれ、その存在と最前線で向き合おうとする主人公の姿も、熱いものを感じさせてくれます。
命の尊さや、生きることの厳しさなんかも、併せて考えさせてくれるような、そんな奥深い作品となっています。
狼のためだけの涙
珍しく怒りの感情を持って観賞した。
そして涙もする。その涙は、狼だけに捧げたものだ。
自然を含めた色彩が実にすばらしい。そして狼の表現には敬意を表したい。
話は人間のエゴばかりで、出てくる人誰にも共感できなかった。自然の中においては、もはや人間はクズでしかない。
偉大なる狼の姿、それと対照的に尊厳のかけらすらない人間の営み。見ていて決して気持ちの良い映画ではなかったけれども、表現されていたものは非常に優れていた。
狼に魅せられる映画である。
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