「友情と母親の愛を描いた良作」映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃 2501さんの映画レビュー(感想・評価)
友情と母親の愛を描いた良作
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夢の世界で、一人の少女サキを襲う悪夢にカスカベ防衛隊と野原一家が立ち向かう。
劇団ひとりが脚本を手がけたことでも話題になった劇場版クレヨンしんちゃんです。
ある日突然、春日部一帯の住人たちは望みのままに夢を見るようになります。
夢の内容は三者三様で、それぞれの個性が出てて楽しめて、政治家志望の風間君の見る夢が当選後ではなくまず選挙活動という辺りが、特に個性を示していて上手いなと感心しました。
劇場版恒例のゲストヒロインであるサキはクールで孤高だけれど、心の何処かで友達と遊びたいとも思っていて、そんなサキがカスカベ防衛隊の面々と徐々に絆を深めていく展開はとても良かったです。
サキを悪夢から救うため、皆が各々の夢を使って悪夢と戦うのですが、中でもボーちゃんの小惑星イトカワ爆弾は最高でした。
ボーちゃん自身の博識さはもちろん、小惑星落下というとんでもない威力の攻撃に笑ってしまいました。
そして、最後に決着を付けたのは意外にもみさえでした。
サキの悪夢の正体は、母親の死への罪悪感であり、それを乗り越えるためにはみさえが必要だったわけです。
過去作のロボとーちゃんが父親の物語だったので、今回は母親の物語にしたのかもしれません。
終わり方もすっきりとしたハッピーエンドで、清涼感のある主題歌が更に良かったです。
クレヨンしんちゃんの映画は何本も観てきましたが、ユメミーはトップ5に入るくらいの良作だと思います。
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