森山中教習所のレビュー・感想・評価
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ここで習えば運転が楽しくなりそう
原作は真造圭伍の同名マンガ。
監督は怪談新耳袋の豊島圭介。
【ストーリー】
生きる意欲がなく、何事にも興味のもてない主人公清高(野村周平)は、彼女と別れ話をした帰宅途中、ヤクザの車に轢かれる。
事故の隠ぺいのためにあわや埋められかけた清高。
ドライバーの轟木(賀来賢人)は兄貴分から、
「ちゃんと教習所で(運転)教えてもらった方がいいなお前は」
と言われ、なぜか清高と二人で山間部の非公認教習所へ通うことになった。
廃校を利用した、なんともゆるい空気の自動車学校、一家で切り盛りしているらしきその教習所、実技教官の上原サキに、清高は恋をしてしまう。
思わぬシチュエーションで再開した同級生二人の、大人になるための少しの経験を積む、青春ちょっとだけ成長ストーリー。
現実の社会から隔絶されたある種のユートピアで、ゆるーいアットホームな空気の中、おちゃらけ大学生清高と、インテリ風ヤクザ稼業の憂いを背負った轟木が、お互いの距離をちぢめます。
ヒロインの上原サキ役はあの『時効警察』の麻生久美子。
YOUにつづくお色気のうすい、お顔の筋肉少ない系女優さんです。
原作はいわゆるアート系マンガで、軽いテイストの作風ながら、結構キツめの内容が語られることも。
生も死も幸も不幸も平和も暴力も並べて提示する、ああいう感じです。
自分の自動車教習所時代を思い出して、「あークランク懐いなー、車庫入れぶつけてる子いたなー」なんて思い出しながら、合宿所の空気感を楽しめますよ。
もちろん自動車教習所に通ったことのない人にも、普遍的に楽しめる内容ですからご安心を。
【友情と哀しみの思い出の夏の教習所】
■夏休みに車の免許を取ろうと思いついた大学生の清高(野村周平)。
ある夜、無免許運転していたヤクザの轟木(賀来賢人)に轢かれてしまった彼は、轟木と一緒に非公認の教習所に連れていかれる。
じつは高校の同級生だったふたりは、訳ありが集まるこの教習所でひと夏を過ごすことになる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・途中まで一切笑わない、驫木を演じる賀来賢人さんは、矢張り巧い役者である。
施設育ちで、そのままヤクザになった驫木。そんな彼に高校時代に只一人声を掛けてくれたのが清高だったという懐かしみを抑えつつ、淡々と役を演じる中でそこはかとない彼の哀しみと只一人の友達と教習所に通う喜びを抑制した演技で魅せている。
■そんな彼が、夢の中で清高と一緒にヤクザの親分(光石研)の事務所をショベルカーで襲撃するシーンはナカナカ面白かった。そして、清高と二人で寝るシーンで驫木が言った言葉。”今年の夏は、面白かった。”
<ラスト、免許を無事取った二人。
その、三年後、清高と恋人の千恵子(岸井ゆきの)の車と、ヤクザの親分の運転手になった驫木が、踏切で擦れ違うシーンも、もう二人はあの夏以降、別の世界で生きる人になった事を暗喩している。今作はコメディだが、少し沁みる作品である。>
よかった
野村周平の演技が好きなので観てみました。
苦手な賀来賢人がでてるなあ,,,と思いましたが、この作品は嫌な感じが全然しなかったです。
どこのシーンも説明が少な目で、俳優の表情や動きでわかる感じが、リアリティのない話なのに引き込まれる感じしました。
セットや衣装もなーんかかわいくて、最後の星野源の曲もすごく合ってる!
脇を固める役者さんはもちろんすばらしかったですが、
野村周平 さんの演技は抜け具合がいいなーと思います。
真夏に食べる素麺のような映画
原作未読
初鑑賞
季節は夏
場所は非公認の運転教習所
ひょんなことで主人公佐藤は高校時代同級生でのちにヤクザになった轟木と再会
2人は教習所で車の運転練習を始める
笑い無し涙無しメッセージ無し
特に何も無い
のんびりほんわかゆるいだけ
毒にも薬にもならない
ビビさんなら星1つか星半分だろう
話としてははっきりいってつまらなかったが腹は立たなかった
麻生久美子が好きだからだろう
最後はヤクザがらみでみんな死んじゃう展開を期待したがそんな富野ワールドは起きずに無事終了
特筆するのは轟木役の賀来賢人
白髪に眼鏡で最近のコメディーぶりとは全然違う陰キャな芝居
賀来賢人だと言われても同姓同名の別人でしょと思うしかない
賢人はともかく賀来で同姓の別人はあり得ないけどね
免許証をゲットした直後の2人の別れのシーンでやっと「あっ賀来賢人だ」と気づくくらい凄い役作り
賀来賢人はかなりの有能
おばの賀来千香子よりすげーよ
あと女優でちょうどいいブスといえば岸井ゆきので決まり
アットホームな教習所の雰囲気がとても良かった。
教官のサキ(麻生久美子)に徐々に惹かれていく清高(野村)だったが、バツイチ子持ちだとわかるとあっさり身を引く純情さ。松田さん(岸井)がかわいそーだろ!(笑)
ゆるい展開も心地いい。それにしてもいつも同じドライブインで牛丼特盛食うってのも・・・
青年2人による少し遅い青春の夏休み
破天荒に生きる青年が、ふとある事からヤクザになった同級生と出会い自動車教習所に通うお話。
自動車教習を気に2人の主人公が高校時代出来なかった青春をのんびり楽しい夏休み気分にて描かれており、夏休み中に自動車免許を取得した様な方、またはこれから夏に取得しようとしている方には中々面白く感じ取れるだろう。
また、今を代表する野村周平と賀来賢人のコンビも面白い。
しかし、前半の面白さのテンポが後半長続きせず、後半だれ気味。もう少し教習所とその家族を活かして貰いたかった。
人生クソ真面目に生きている方へ「たまには息抜きなどいかが?」的映画。
夏休みを感じたい映画としては少しおすすめします。
まったり
なんか起伏もなく、夏が気怠く過ぎていく。教習所も友達も、陽炎のようにもやっと消えていく。踏切ですれ違うラストシーンは象徴的だった。
根岸季衣とかダンカンとか光石研とか脇役が固いから、それでいてしまっていたかもしれない。
アミューズ企画。アミューズ所属の主演俳優2人と主題歌歌手。 こうい...
アミューズ企画。アミューズ所属の主演俳優2人と主題歌歌手。
こういう事務所による事務所のための映画って冷めちゃうんだけど、、、
野村周平と賀来賢人がどハマりしてたので、そんなことどうでもよくなった!
星野源の主題歌もとても良かった!
免許を取って自由になるキヨタカと不自由になるトドロキの対比。
おそらく初めて楽しい夏を過ごしたであろうトドロキの心の変化。
うまく描かれていると思った。
運転しながら踏切ですれ違うラストシーンがたまらなく良いっ!
ひと夏の友情
強いメッセージ性がある訳でも、何か派手な事が起こる訳でもないので、万人受けする映画ではないのは間違いない。
でも、不思議とおもしろかった。
何がいいのかは説明出来ないのに…ってところが、また不思議。
間違いなく言えるのは、主演二人の演技が自然でよかった。
特に深刻な背景がある訳ではない、でも、いそうな感じを出してるのが見事。
脱力系ヤクザ、轟木(賀来賢人)がかっこよかった!
ふたりは特に自分のことを話したり、語り合ったりした訳ではないのに「なんかこいつ信じれるな」という信頼感が出来て来るところがよかった。
波長が合うってこういうことなんだなと、それをしみじみ味わう映画なんだと思います。
ふたりの人生がひと夏だけ交差して、また別々になっても「あいつ元気にしてるかな」って思い出すと嬉しくなる人がいるっていいなと思える映画でした。
万人受けしないと思うので☆2にしましたが、好きな人は好きだと思います。
人を選ぶストーリーでも、万人受けしそうなものは高評価にしますが、それはないかな…と思うので厳しめに。
夏休みにはこれを見よう
バカとヤクザが免許とる話。話がゆるーくまったり進んでく。何も考えずに見れる。夏の暑い日にはぼーっとこの映画を見るのはどうでしょう。
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クールな賀来賢人が野村周平といると穏やかな顔になってそれが良い。そして野村周平の何も考えていない(性格には考えるのをやめた?)感じも緩くて良い。
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それといった感想が出てこないぐらいゆるい映画。
夏のけだるさが、いいんじゃない?
こんなゆるい教習所。自然に囲まれた元学校。あったら行ってみたいけど非公認って(笑)。
免許を取るのって、けっこうプレッシャーだし、大変だけど。過ぎ去ってみればなぜあんなにできなかったんだという不思議。
まあ、人生における難所ってそんなもんなのかな。
二人の緩い関係も、ひと夏の思い出。この映画は夏に見るのがぴったりかも。
あと松田さんの「牛丼特盛」がめっちゃおいしそうで、たまりませんでした。
脇を麻生久美子さん、ダンカンさん、根岸季衣さん、そして光石研さん。豪華なとりあわせ。
ちょっとユルめの青春映画でしたけど、切ない感じが意外と好きでした
自動車教習所で繰り広げられるコメディ映画なのかなと思って見てみたら、ちょっと違いましたね、メインはややユルめの青春映画って感じだったでしょうか。
まあ最初はちょっとノリ難い部分もありましたが、終わってみたら全編に漂う雰囲気は結構好きな映画でした。
これは夏の時期にピッタリの映画ですね。
夏の終わりはどこか切なさを感じるものですが、その切なさと作品の着地点が見事に合致して、とても心地の良い余韻を残してくれた作品だったと思いました。
まあ前半のユルさでかなり好みは分かれそうですが、私はこう言うの好きなんで結構楽しめましたよ。
天然能天気おバカの大学生・清高と、ネクラな下っ端インテリヤクザの驫木と言う主人公2人のキャラ設定も、何気に秀逸だったと思いましたね。
好対照な2人だけど、心は共に空っぽな2人、でもひと夏の体験で、思わぬ友情を深める2人の描き方が、とても良かった、ベタベタな友情とは違う、心の友的な友情が、妙にグッと来た!
特に驫木の置かれた状況が、切なさにより拍車をかけるんですよね、だけに、驫木にとって一生物の友と呼べるこの交流に、物凄く心持って行かれました。
免許を取ることで自由を得る者と、免許を取ることでより不自由になる者、そんな2人の人生の交錯模様も何気に面白みがありました。
自動車の運転免許を取るって、単に車の運転をする必要性があるから取る以外の何物でもないと思っていましたが、そこには様々な人生模様があるものなんですねぇ。
私は運転技術に秀でた生徒では無く結構必死だったので、教習所で友情を深めるなんて余裕は全然無かったですが、こんな教習所でのひと夏だったら悪くないなぁ、しかも教官が麻生久美子って、毎日が楽しすぎでしょ。
清高の高揚した気持ち、めちゃくちゃ共感できました(笑)
と言うか、非公認の教習所ってあるんですね(あるの?)、だからあんなゆる~い雰囲気なんでしょうけど・・・。
廃校を利用した教習所の顛末や、物語の結末も含めて、まあ全体的にゆる~いコメディテイストの作品ながらどこか寂しさや切なさを感じさせる作風になっていた辺り、物凄くと言うほどでは無いのですが何となく好きな作風でした。
清高の良き理解者、岸井ゆきの演じる松田さんの存在も何気にいいスパイスとなってましたね、美人ではないけど、いい味出してました、牛丼特盛も似合ってましたよ。
主演の野村周平、賀来賢人も見事な嵌まり役でしたね、野村周平はこの手の役はお手の物でしょうが、賀来賢人はクールな中にも時折口元だけで見せる笑顔が素晴らしく、意外性込みで物凄く印象に残った演技でした。
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