「息苦しい映画」サウルの息子 じぶさんの映画レビュー(感想・評価)
息苦しい映画
ずっと主人公サウルとその周りのアップが続き、周辺の映像はぼかされている。
収容所での息が詰まる感覚を体感する為なのかな。、
ぼんやり見える背景には衝撃的なものが写っているが、多分そういう感情は通り越しちゃっているのだろう。
その中でサウルは「息子」を弔うことに異常な執着を見せる。
これはライフイズビューティフルの父親の行動と同じだ、と感じた。
決して正しいこととは言えないが、極限状態で自分を保つ為の拠り所、ある種、反乱と同様の希望を見つけたのではないかと。
こんな先の見えない絶望の中で生きる、ということがどれほどの苦しみなのか想像すら出来ないが、希望、怒り、恨み、なんであれ強い執着がないと壊れるんだろうと思う。
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