劇場公開日 2016年1月23日

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「表現する言葉が見つからない。」サウルの息子 yookieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5表現する言葉が見つからない。

2017年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

先ず最初にこの映画が始まる時、予告編が終わってスクリーン両端のカーテンが狭まるのに驚いてしまった。いつもなら広がっていくカーテンがほほ正方形に近い縦横比まで閉まっていくので、え!コレって不具合じゃないの!?と思ってしまいましたが、このサイズで撮影された映画でした。それも知らずに観に行ったので、もうここから何か只ならぬ映画が始まってしまうのでは…という焦りのようなものを感じて。重いテーマだとは分かっていたけれど…実際に映画が始まると、あまりにも超現実的な事が目の前で行なわれていると、人は言葉も感情も失ってしまうんだなと。そして見えていないフリをしてしまうんだと。サウルの心の目を通じた映像になっているから、基本的にはずっと背景がボヤけていて良く見えない。それが本当にリアルで怖い。自分自身がサウルになったように、アウシュビッツの中に入っていき、恐怖とか悲哀とか自分の知っている感情を通り越して、もはや無心に近い状態に陥ってしまう。表現し難い感情で没入させられます。これは4DXより凄まじい体験型映画だと思います。衝撃でした。
結末だけがどうしても理解できなかったので、誰か教えて下さい。。。

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yookie