映画 聲の形のレビュー・感想・評価
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原作を読んでいなかったので
私はこの映画を原作を読まずに観ました。普通に楽しめる映画でした。
ですが、私と一緒に観に行った友達は原作を全て読んだことがあったようで、その友達いわく原作を知っているとあまり面白みがない映画だそうです。
原作を読んだことがある方は要注意かもしれませんね。
心が揺れる揺れる
一度閉ざしてしまった心を開くことや、
一度犯した失敗を取り戻すことは、
簡単なことではないけれど、
変わろう変わろうと、悩んで、もがいて、笑って、叫んで、、、登場人物たちのそんな姿を見て、胸に響くものがありました。
大人と子供の境界にいる、高校生たち。
不器用ながらも日々成長していて、
彼等のこれからがとても気になりました。
顔に貼られた×印が、とれたり戻ったりする描写が、
主人公のこころを上手く表していると思いました。
また個人的にはゆずるちゃんの優しさにジーンときました。苦しんでいるのは、張本人だけではない。
なんか上手くまとまらない…笑
制作側の意欲がビンビンと伝わってくる作品でした
すごい。なにがって、このいじめをテーマにした漫画を映画にしようとした意欲がすごい。「君の名は」の成功のすぐ後だけにそれに便乗したかのような向きもあるが、むしろ、公開が逆であったとしたら、その風潮は逆であったかもしれない。それほど、この映画の力はすごい。
アニメならではの表現(バッテンで心理描写を表現するなんて絶妙だ)も駆使するし、風景のひとつひとつ(季節や川や鯉だけでなく、遠近やボカシも含め)が心情表現に一役買っている。引き込まれっぱなしだった。
そりゃあ初めは石田は悪い。だけど、子供って残酷な生き物なんです。放置すれば、どんどんエスカレートするんです。だって、それが人生を歩き始めたばかりの経験の少ない子供なんですから。
だからこそ、周りの大人がよく見てあげていることが肝心なのに。たとえば、硝子のおばあちゃんのように。硝子のお母さんは、硝子の障碍を我が罪として背負い、その反動で硝子に厳しくなっていたのはわかる。その根底にあるものは愛なのだから責める気はもちろんない。島田にしても植野にしても川井も佐原も、まだ幼い子供だった。僕が責めたいのは、担任の先生だ。校長(か?)が硝子の転校を告げたとき、担任は石田を名指しした。つまり、担任はそれを以前から知っていて放置していたのだ。コノヤロウと思った。むしろ事態を改善できなかった責任こそあれ、石田をヤリ玉にあげるのは筋違いなのだよ。気配りのできないあんな担任のクラスに入ったことが残念でしかたがない。
ともあれ、それは過ぎたこと。
場面場面で、「お前ならどうする?」と突きつけられるようで、ヒリヒリする。お前がこのときの硝子なら?、お前がこのときの石田なら?、お前がこのときの植野なら?、、そのときそのとき、まるでナイフで脅されているかのように突き付けてくる。
正解なんてでない。せめて、人を傷つけることのないように、と気遣うことしかできない。あ、石田はそうして、自分を抑え、殻をつくるようになっていたのだろうか?、孤独になってからの石田の優しさに見える行動は、人との接触を避けたいだけの態度だったのか?
だからこそ、最後のあの晴れ晴れとした表情が、よかったじゃないか、と声をかけたくなってくるのかもしれない。
何度も泣きました。原作好きにもオススメ。
映画では感動することはあっても、涙は流したことがない私ですが、気づいたら涙が頬を伝ってました。必死でこらえたら、また涙があふてきました。何度も泣けます。読み切りから原作連載まで全部持ってますが、映画もそれと並んでよかったです。原作好きな人も映画を楽しめると思います。
映像がステキです。
原作読んだ後で観たから内容は知ってました。でも泣けました。最後のバツがとれるところは号泣。
若干中身が薄い映画にはなっていたけれどでも、メインキャラの心情描写はとてもよく描かれていて、そこらへんがさすがでした。
主題歌も良いです。
繊細だねー。
子供達ってこんな複雑な人生送ってるのか、としみじみ。それぞれにしっかり自分達の考えがあって答えもみつけながら生きてるんだなー、と。
アニメの事はよくわからないけど、この繊細なストーリーにこのアニメの細い線が微妙にマッチ。
オトナなアニメでした。
快活だった男の子が、いじめっ子になりいじめられ、周りを拒絶し孤立し...
快活だった男の子が、いじめっ子になりいじめられ、周りを拒絶し孤立し死のうと思うほどになるが、過去を清算しようとしていく中で死に値しないと思い直し、生きていこうと思える対人関係を築く話。
とても印象深い言葉がちりばめられ、心に残る作品となった。
原作による補完が必要不可欠
原作読了済みで観に行きました。
2時間という時間にどれだけ内容を詰め込めるのかを考えると、映画作りのくだりを丸々カットなど大方は予想通りでした。
石田や結弦の掘り下げに関しては充分だったと感じます。
虐めや修羅場の描写も全体的にマイルドになっていて、いい意味で大衆向けな作りになっていたと思います。(原作だとどうしても胸糞悪いと感じてしまう人のいる描写が多いですから…)
締め方もすっきりした良い改変でしたね。
が
やはり尺の都合上メイン以外の登場人物の掘り下げがどうしても足りません。こればかりは仕方のないことかもしれませんが…
川井さんなんかは本当にただの嫌な女になっていたし、島田に至っては出てくる意味があったかどうかも疑問なほどです。
できれば西宮の母親にももう少し出番がほしかった…とても重要な所なので
最大の不満点は、物語を通して西宮が強くなる描写が足りないところです。
飛び降りの際ベランダの柵に登るために使用した子供用の車の玩具を、自ら捨てるシーン。それ以降の決意の籠った顔つきなど、どうしても欲しい描写でした。
病院で石田の母にすがりつき泣きながら何度も謝るシーンも、あれはあれで心にクるものはありましたが。あれでは自殺を図る以前の西宮と何も変わっていません。植野と衝突してしまう一番の原因でもある西宮の弱さそのものです。
2時間で纏めたと考えれば良い出来ですが、映画で分かる聲の形の内容は6割ほどのように思えました。登場人物すべてが個性の強い漫画なので、原作による補完が必要かと思います。
未読の方は是非とも読んでほしいです。
既読組であるからこういった不満だらけになってしまうんですよね…お許しください
号泣しました
予告CMを見た印象は、耳が聴こえない硝子と将也の恋愛ストーリーなのかなと思っていました。でも、実際は耳が聴こえないことで将也からひどいいじめをうける硝子の姿や、今度は硝子をいじめたことで孤立してしまう将也の姿…なんとも言えない悲しい気持ちになりました。硝子の切なそうな笑顔、必死に仲良くなろうとする姿勢に勇気をもらいました。将也を囲む友達もみんなが少しずつ変わっていって最後はいい形で終わったので安心しました。いじめの辛さから自殺をしようとする将也と、みんなに迷惑をかけてしまうからと同じく自殺しようとする硝子。複雑な心模様が繊細に描かれていて、人間関係の難しさを思い知りました。メッセージ性の強い、良い作品です。
心を開いたら。
エンディングで「恋を~」と流れ出して劇場のはりつめていた空気が抜けました。
学園祭で、
心を開いた瞬間に境界ができていた無音空間が解けて音(声)が広がり、声の広場が構築された時、
これがタイトルの由来だ!!と思いました。
訳のわからない高揚感で涙腺が麻痺したあとで、ふーと緊張が解けました。
しかし
作品中で繰り返される人間関係の気まずさに、自分の経験とかさなる人は多いのでは、、、
いたたまれなくなります。一期一会の出会いのなかで、通りすぎた時間が甦ります。
知らず知らず手がグーになってます。
剥き出しの心をさらけ出すことで人を動かし、自分を変える原動力とした石田と西宮の行動に熱い感情を貰いました。
病院から抜け出した二人が橋で出会う
場面では、なんともいえないもどかしさが。
抱きしめろー‼
と 心のなかで叫んでました。
いい映画です。おすすめ。
観てよかった
個人個人の生き方を描いた作品。健常者でも障がい者でも同じように壁にぶち当たり、乗り越えなければいけない。聴覚障害はそれを描くための大きな題材の1つであり、聴覚障害についてを描いている作品ではないと感じた。濃ゆいキャラクターが多いので、好き嫌いの幅は大きいかもしれないが、終わった後はホッコリする。
傷つけ合う姿が痛々しかった
感情が揺さぶられたのは、いい映画なんでしょう。
硝子が可愛かったのでパンフも買った。
ちなみに原作はほぼ未読です。
しかし、見ていて辛かった。
障害者の頑張りストーリーではなく、小学生時代のイジメその後の泥沼な感情が渦巻く話だった。
ヒロインが、いつも何しているのか、何故主人公に恋愛感情を抱けるのか分からない。
あそこまでした主人公をあっさり許すまでは分かる。
子供の頃の話だから、何とかおいておく事まではできる。
しかし、その後があったとは言え、中盤ヒロインが主人公に恋愛感情を抱けるのかが分からない。
当時の主人公がやったことはやっぱり酷すぎる。
わだかまりをどう乗り越えたのか、自分の理解力が低いのか、今の所分からない。
映画として素晴らしい
ストーリーを受け入れられるかどうか、人それぞれだとは思うけれど、絵づくりと構成、細かな描写が優れていたと思います。
アニメという手法を十分に生かしつつ、絵だけに頼ることなく、カメラやカット割り絵つなぎがよく練られていたように思います。
誰しもが経験したであろう・するであろう事柄が、障害者という存在を借りてうまく表現していたように思います。
だからこれは決して障害者のことを考えるとか、そういう観点の作品ではありません。障害者も現実世界の当たり前の存在であるという前提で描かれているし、その存在があるから起こるであろう事柄をリアルに描いたものだと感じました。
障害者について考えるとか、そういう思いには至らないわけで、あくまで個人個人の人生について思うところが多い作品ではないでしょうか。
あくまで耳の不自由な人も、作品の中のコマでしかありません。そのコマをどう感じ取るかは、個人個人違うといった作品でしょう。
社会的な問題が詰まっているので、かなり道徳的な面は否めませんが、主役は話というよりも絵づくりだと感じることができたので、ちょっと震えてしまいました。
素晴らしい作品だと思います。
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