劇場公開日 2016年9月17日

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「真実か否かは、アナタしだい…」映画 聲の形 777さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0真実か否かは、アナタしだい…

2025年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

萌える

ある映画評論家は言った
「映画の最大の魅力は『嘘』である…完全に騙せば『真実』になるから」
正に的を得ている
映画の様に、現実に宇宙空間で戦争をする英雄がいなければ
魔法学校に連れて行ってくれる列車も無い
氷と雪だけで作られた、お城なんかも無い
それで、これが重要なのだが「二人の真実の『愛』」なんて物も
この世には存在しないのだ…
ラブストーリーはリアティティが求められるから「真実」と勘違い
されやすいが、それも巧みな「嘘」なのである
現実に、男女二人だけの為にある「世界」なんてモノは、
何処にも存在しない…
さて…前置きが長過ぎたが、この作品も物の見事に「嘘」作品
一番にリアリティが無いのは、何故イジメられている女子が、
イジメ加害者の男子を恋愛感情で好きになったのか…?
そして、男子は何故に罪滅ぼしの行動に出たのか…?
最後に、なぜ「×」は全て外れたのか…?
多くの部分に「?」が多過ぎる…
…話を変えよう
「エヴァンゲリオン」という作品がある
俺はTVシリーズと初期の劇場版2本しか見ていないが、
はっきり言おう!俺は「エヴァ」に救われた事は、1度も無い!!
しかし、中には学校でイジメを受け、いつも自殺する事ばかりを
考えていた子供が「『エヴァンゲリオン』を見て、生きる勇気が
湧いた!!」と言う…
何が「生きる糧」になるかなど、人それぞれだ…
「エヴァンゲリオン」が作られたのが1995年…仮にその時の子供が
当時に自殺せず今日まで生きていれば、30年もの人生になる
たかがアニメだが、そのアニメで人一人の命が救われる
自殺せず長く生きるならば、その方が何万倍も何億倍も、マシか…
現在に自殺する子供が、年間に500人以上いるという
アニメを見ている奴は、仮想現実に逃げているダメな奴と言う
者が多い… しかし、その「アニメへの逃避」で、1年に自殺する
子供が501人から500人に減ったという、それだけで、
その「現実逃避アニメの1本」の存在が、どれだけ「かけがえの無い
存在」であるのか…?
俺には「聲の形」や「エヴァンゲリオン」といった作品を作る
能力が無い…
たががアニメ1本…されどアニメ1本…
地球上で、たった一つしかない独りの人間の命を
救えれば、どんなに素晴らしい事か…
…一番最後に、俺の強がりを言わせて下さい
「聲の形」の様な、人間一人の命を救う作品を、自分の残りの生涯の
中で、1本は作りたい!!
「作ってみたい」ではなく「作りたい」!!!

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