「原作未読で観賞」映画 聲の形 yokiさんの映画レビュー(感想・評価)
原作未読で観賞
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「本編」に関しては、君の名はより、こちらの方が良かった。涙もろい人は、ハンカチやティッシュ必須。
自分の頃は無責任な先生は幸いいなかったけど、やはりちょっとした嫌がらせというのはクラスにあったし、その点は感情移入して見ることができた。西宮妹の、最初の男設定以外は登場人物にリアリティもあった様に思う。
気になったのが、西宮はなぜ石田を恨んでいないばかりか、好きになってしまうのかという点。原作には詳しく描写されてるのでしょうか?しかし二人の様子は微笑ましいものなので、良しとする。
調べると、作者は障害やいじめそのものを表現するための漫画にしたわけではない、というのを見た。そちらがメインなら、石田を恨んで、再会後に復讐とか衝突という話もあり得る。そうしない所に作者のこだわりやメッセージがあると分かった。
最後にラブラブにならないのも、そのメッセージの邪魔になるということなのだろう。両思いの二人も見たかったけど、石田が昔したことを考えると、現実世界にはあり得ないことだと思うし、複雑なところ。観る側が受け身になるだけではなく、色々と考えさせられる、良い作品でした。本編は。
しかし、最後のクレジット部分の主題歌、あれはダメ。全く作品に合っていない。爽やかな登場人物、爽やかなエンディングの後にあの歌が流れることで、ぶち壊し。歌手の顔まで浮かんでしまった。歌ものにするならきちんと作品にとって不自然さのない人にすべき。歌じゃなくても、ピアノとかの綺麗なインスト曲でも良かったのでは。
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