「心をかき乱された」映画 聲の形 トシくんさんの映画レビュー(感想・評価)
心をかき乱された
評判がいいという事前情報だけでたいして考えもせずに観賞。レイトショーでこの混みっぷりは何みたい感じでした。
予想外どころでないくらい心をかき乱されました。
40を大きく過ぎてるおっさんがアニメみてここまで泣けるなんて。
子供は純粋無垢である反面で残酷です。
聴覚障害者の硝子はいい子を演じてるとか、空気が読めないんじゃなく、健常人の社会で生きるためにこうなってしまってるというのを理解してほしい。担任も石田を糾弾すれば責任を全うしたような姿勢。とんだクズ野郎だ。
石田が孤独になり一人でいろいろと考えることにより贖罪の念が増殖してきたのがわかります。高校生になりアルバイトできるようになって母が払った補聴器の弁償代を清算し死のうかと。死にきれなかった石田は、たまたまヤンキーにからまれていた長塚を助けたら、ものすごくなつかれて。この長塚の存在が石田の再生のターニングポイントだと思います。長塚には石田もうざいと思いながらも相当助けてもらいます。
硝子は石田の事を好意はあっても何一つ恨みなんてもっていないです。硝子は悪口かかれた会話ノートをいまだに大切にしてるんだから。
地方都市という共同体にいれば過去を引きずります。過去にしたいじめにしても、過去に受けた愛情に関しても。こえのかたち、夏の終わりに凄い物語に出会ってしまった。
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