「生き直す。」映画 聲の形 ヨコヨコさんの映画レビュー(感想・評価)
生き直す。
原作は未読ですが、期待していた以上でした。聴覚障害を持った同級生をいじめていたら、ある日自分がいじめられる立場になってしまった少年。
赦しを乞うて生きる事も手放そうとしていた矢先、いじめていた同級生と再会する。そこから始まる物語です。
原作を読んだ方はきっと、細かな描写や積み重なるエピソードもご存知なのでしょう。でも、未読でも十分伝わります。
少年が自分を生き直す話でした。
最後の学園祭で、やっと顔を上げて周囲の人や声に将也が向き合う場面での紙吹雪は誕生の祝福です。抱きしめてあげたくなりました。
ただ終盤、個人個人の贖罪というか同級生たちの心情吐露の場面は、ちょっと中だるみな感じがします。もう言葉は要りません。
水の表現と飾らない音楽は素晴らしかったです。
美しい町ですね。
川がとても綺麗で印象的ですが、実際のモデルの町の川もあんなに綺麗なのでしょうか。町中を流れる川で目を開けられるなんて大丈夫なのかな…羨ましいです。
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