溺れるナイフのレビュー・感想・評価
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意外といい
難しい企画だと思う。気鋭の監督と超売れっ子の主演陣。そしてマニアック?な原作。
でも面白かったし、劇場の女子高生も満足してた(のだと理解)。
久々に昔の日本映画の(ある意味アイドル映画)の面白さを思い出した。昔の、というと山根成之、大林宣彦、相米慎二……それに初期の園子温的な、詩人系統の匂い、、
予告編で見たこっぱずかしいカットは、映画の中では有効だった、というのは冒頭からそんなとばし具合で生理的な揺らめきを捕まえようとしてやっていて、絶えず音楽入れ込んでドラマにさせないで、恋愛を追っかける生理だけで展開。
菅田将暉の背景もキャラも深堀りは全くなく(ほぼすべてのキャラがかなり浅い)すべてが瞬発的な魅力に頼っているのだけど、結果的にそんな瞬発力の方が、正解な気がする。
こういうのもいい!
キャストと映像が魅力
最旬キャスト
よかった
菅田将暉を「何者」で初めて観て興味があったのと、題名にひかれて観ました。
菅田将暉は思っていた通り、山道での敏捷な動きや祭りでの踊りだけでなく他の場面でもすごくリズム感がよくて、感性のよさを感じました。
映画の流れとしては、最初はこういう雰囲気の高校生たちを描くのかと少し距離を感じたり、ときどき挿入される曲の入りがなんか映画とあっていないような気がしたりしていました。(ず~っと前のTV「高校教師」の森田童子の曲の入りを意識しているのかなあなんて思いました。失礼)
でも大友がカラオケで歌った場面がストレートに響いてスカッとしました。夏芽があの歌の場面で笑ったのもよかった。
終わりは意外な展開で、交錯する場面の撮り方に緊迫感を感じました。
風景の美しさや祭りの臨場感など、映画館で観てよかったと思いました。
最後
最後なんだったのか?襲われたのか?夢なのか?バイクのシーンはなんなのか?原作知らないのでファンタジーにしか見えなかったです。面白かったですけど。カメラワークがあまりなく一発撮りという点では監督さん俳優さんスゴいと思いました。
最高のチーム
小松菜奈・菅田将暉・上白石萌音・重岡大毅の4人がキレッキレで最高のキャスティング。もはや今のこの4人以外考えられない、記念碑的な作品になったと思う。エキセントリックで不安定だが絶妙なバランス。
かなり展開は飛び飛びだったが、演出・演技が素晴らしく感情の移ろいが自然に感じられ、メリハリがある濃密な良作だった。説明的で長い“大作”より好印象。僅か1年の間にそれぞれ成長が見られる点も、きっちりキャラクター作りができている。
特にラストの上白石萌音が好き。主役キャラではないが当たり作品が多く、数年後には垢抜けて凄いことになると密かに予想している。大友の熱唱もやたら下手くそだけど、あの歌詞は場面的にぐっときた。
カメラワークも色彩感覚も最高。火祭りの場面は躍動感と緊迫感が絶妙だ。
ラスト5分だけが微妙だったなーと思う。それでも、原作を絶対読みたいと思える久々の作品だった。こういうズドンとくる映画が観たかった。
撮影地に行ってみたくなる
天狗www
多分この監督は美しいモノにしか興味がないのだろう。
少女を撮る才能は天才的だと思わせるシーンもあったが、少年はペラッペラのアンリアル…記号的な男に友達、レイプ魔…
男性に関しては少女漫画的にしか描けないと、本作は雄弁に物語っていた。
ハッとさせるシーンはあるが、全体的に痛々しくてお寒いセンス笑鳥肌立ちました笑
ただレイプ魔の天狗お面に爆笑させて頂きました笑
監督の笑いの才能には脱帽です笑
今年一番の映画
まず「美しい」の一言に限る映画だった。ストーリー性も勿論だが、描写された画面がとても美しく釘付けになってしまった。キャストも役に凄く合っていて他の役者さんとは違う独特の雰囲気を醸し出しており、一つ一つの表情、目力など本当に素晴らしかった。
そして今年観た映画の中でもダントツで一番だった。たったの2時間にあれだけのストーリーを詰め込み、心にズシンとくるものがある作品はなかなかないだろう。むしろ2時間だけでは勿体無いくらいの作品であり、ぜひともコウと夏芽の今後が観たい気持ちでいっぱいである。
事件が起きた時には、恐怖感が実際に感じられ本当に怖かった。また夏芽と大友とシーンは初々しい可愛さがありキュンとしてしまった。どの場面もだが、とてもリアリティのある作品だった!
機会のある方は是非観るべき!!
これって少女漫画なの?
原作読んでません。
鑑賞後、あれ?これ少女漫画が原作なんだっけ?と不思議な感じがしました。
私にはこの映画の全てを理解することはできませんでした。ただ、10代の葛藤が、メインキャストの4人からビシバシ伝わってきました。キャストさんって20代の人もいるのに中学生、高校生と少し大人に近づいている感じがきちんと演技に表れててすごいなぁと、それだけでも感動しました。特に、ニュースでもあがっていましたが、ちはやふるから気になっていた上白石萌音ちゃん。彼女の変化が一番ハッキリしてて、それがすごく伝わってきました。最後のあのシーンは脳裏に焼きついてしまいました。まさに怪演ですね。
ジャニーズWESTの方も、ファンでも全然ないけど、ナチュラルな演技で感情移入しやすかったです。
主演の二人は言うまでもなく素晴らしいです。
小松さんははまり役で、菅田さんはこんなことも出来るのかって感じでした。
映画館で観る価値あり!
背景が美しい
原作を読んでいましたが展開が早く
説明などが少し物足りなかったです。
背景などは美しく、海、山、町並み
漫画の世界に入った気持ちになれました。
菅田さん演じるコウちゃんは
訛りの演技もうまく特に最後の火付け祭りの
演舞はぐっと引き込まれた。
夏芽役の小松さんは演技力がもう少しあれば
より夏芽と重なる部分があったと思う。
顔も美しい。
ただセリフが薄っぺらく感じてしまった。
大友は原作のキャラよりおちゃらけていたが
ナチュラルな演技で若干痛さはあるものの
なんせいい奴だった。
原作のようにときめかなかったけどいいキャラ。
広能さんはただの変態に見えてしまい
不気味だった。それがいいのか?
展開が早くもう少し惹かれ合うシーンなど
ドキドキしながら見たかった。
原作がまた読みたくなりました。
撮影場所の和歌山が本当に美しく
是非生で見てみたいです。
うーん・・・
原作は読んでいないのですが・・・
原作を読んでいればわかるような内容に
なっていて
初めて観る人にはよくわからない所が
多々ありました
タイトルにもなっている 溺れるナイフ
場面 場面でナイフが出てくるのですが
何故 ナイフなのか 唐突すぎて観ているものは
わかりませんでした
きっと 原作にはしっかり描かれているのでしょうか?
ラストの方でも いきなり彼女がある小屋にいて
?何で いきなりこうなるの?
なんで?何で?と内容よりもそちらの方が気になりました
映画の編集の上で こうせざるをえなかったのでしょうか?
自然の風景は美しく 海や山での2人のシーンは
とても美しかったです
菅田くんのファンなので 観たのですが
山の中を素早く走るシーンがかっこよかった
ラストの方での 火の踊り(と言うのでしょうか?)
これもとっても感動しました・・・
主役の2人や 彼女を支える男の子など 演技はとても
良かっただけに 脚本が今ひとつで残念でした
映画として成立していない
・臨場感の全くない謎のカメラアングル
・大仰で耳障りなBGM
・心理描写の足りなさ、急展開
・カラオケまるまる一本長撮りなどのムダな描写
・田舎が舞台なのに画面解像度が低く、自然が綺麗に見えない
・カメラマンが撮影に使うカメラがどう見ても安物、荷物の梱包が適当すぎるなどの手抜きディテール
・死体遺棄してハッピーエンドはダメでしょ…全く罪悪感なさそうだし
酸欠になる映画
全然恋愛映画じゃなかったです
美しくて儚くて刺激的で観終わった後に感情をかき乱されて死にたくなる映画!
終始心臓を締め付けられるような息苦しい感覚に襲われ
見入り過ぎて111分間呼吸することを忘れていました
酸欠になる映画でした
コウちゃんと夏芽が異世界の人間のような雰囲気に震えが止まりませんでした
ふたりの有り余る熱と黒く深い海の冷たさが対照的に描かれていて本当に綺麗でした
寒々しい海の青色にゆらゆら揺れる透き通ったコウちゃんの金髪が頭の中でフラッシュバックする度に鳥肌が立ちます
"ふたりだけの世界"を完璧に作り出して、観る人を現実世界に戻れなくするほどの作品をつくる山戸結希監督は本当に本当に天才だと思います
言葉では表せない美しさと儚さが詰まった作品でした
公開日に行けて良かったです
溺れるナイフは私の中の何かを狂わせてくれました
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