「引き込まれない」溺れるナイフ なちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
引き込まれない
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私はジョージ朝倉さんが大好きで
原作のファンでもありましたので楽しみにしておりました。
私が思っているこのマンガの肝は、
コウちゃんと夏芽の他者にはない特別感です。
よれ故にお互いの特別視です。
それがあって最後の「衝撃じゃけ」が生きてくると思います。
この映画はその”特別感”にかなり欠けています。
もっと最初にコウを特別な存在として確立して欲しいです。
でないと夏芽がなぜコウに惹かれたのかわかりません。
大友というふつうの男の子との対比も生まれていません。
コウを特別にしなければ
・コウと夏芽がなぜ別れたのか
・コウがなぜ高校生になってグレたのか
・カナちゃんがなぜコウに執着するのか
・むしろカナちゃんの存在意義
などいろいろとわからないと思います。
コウと夏芽が別れたことに触れるシーンで
「神さんでいてくれなくなったから」
といってほしかったですね。
挿入歌が意味がわからなかったとか
広能さんのカメラがチープにみえたとか
夏芽がバッティングセンターで大友に
「すきになんないよ」の声が聞こえにくいとか
夏芽が成功したシーンをわかりやすく描いて欲しいとか
言い出せばキリないのですが
もう既に言われていますが、雑ですね。
17巻を掻い摘んで2時間に濃縮するのは難しいですが
もう少し話の軸になる部分はしっかり描いて欲しかったです。
最後の着地点はやはり「衝撃じゃけ」なのですが
もう少し見つめあったようにしてほしかったです。
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