マネー・ショート 華麗なる大逆転のレビュー・感想・評価
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現実を思い出し、未来のために反省します
面白かった!現実にあった話なのですごいリアル。日本においてもこのせいで職を無くした人や株式や投資信託、為替などの投資で損をした人も多かったはず。
シナリオやセリフもよく考えられているし、難しい金融商品の話もわかるようになってて、さすがブラットピッドが絡んでだけあり、ファイトクラブのような痛快さもありました。よくできた映画だなあと、改めて思いました。また金融機関に勤める社会人の研修のためにもいい素材だと思う。
バイスに似ている、と思ったら・・・
リーマンショック前夜。金融バブル崩壊を予見したトレーダー達の物語。
実話を基にしながらも、若干茶化し気味に演出した作品。時系列では逆ですが、バイスを思い起こす演出です。と思ったら監督、主演、製作が被っているようですから、当然ですね。
リーマンショックはまだ記憶に新しいのですが、当時は金融にそれ程興味がなかったので、改めて勉強する意味でも期待値が高かった作品です。
しかし、茶化した演出の為、或は登場人物を多く登場させた為、映画としても、勉強の意味でも不満が残る結果となりました。
登場人物をもう少し絞り、彼等の苦悩をじっくりつ映した方が良かったのではないでしょうか?
私の期待値が高すぎたのが要因ですが、評価はやや厳しめです。
こんな時期だからこそ?
不謹慎かもだけど、コロナで缶詰のこんな時期だからこそ楽しめたような気がする。
金融に疎くても、専門用語がバンバン出てきても、楽しめる(多分)作品だった。
カメラ目線の解説が笑えた。
若者2人とブラッドピッドのやり取りも。
と、映画は楽しめたけど、リーマンショックでやられた人達には辛い経験だと思うけど、リーマン級、コロナ級のショックは常にやってくると覚悟しておかなければと真面目に思った。
BS12字幕版鑑賞。 「厄介なのは知らないことじゃない 知らないの...
BS12字幕版鑑賞。
「厄介なのは知らないことじゃない 知らないのに知ってると思い込むことだ」
私は厄介にも入らない(笑)難しすぎて全く分からず。誰に注目すべきなのかも分からず。ブラピが出てきてちょっと安心したがやっぱり分からず。こちらに話しかけてくるような手法も分からないからイラついた(笑)
バブル崩壊とそれを予見した人、その人たちにも苦悩があったということか。
この点数はアホ過ぎる自分への点数だ。なら甘いって。自分でもそう思う(笑)
早回しで見直した。ちょっと分かった。ちょっと面白く思えた。点数アップ(笑)
こういうエンタメが大事。
あのときの金融業界では何が起きていたのか。
それを伝える手段として、最適な1本。(すべてを理解するのは困難だったが。)
アダムマッケイ監督にはもっと映画を作ってほしい。
次はアメリカのどこに突っ込んでくれるのか非常に楽しみ。
勉強にはなった
が、「華麗なる大逆転」というほどの盛り上がりはない。
説明しよう!的な解説(いちいちキャストがゴージャス)がところどころ入るのはありがたいのだけど、コミカルタッチにするのかドラマティックに見せたいのか、中途半端。
カメラのブレはいらない。
【アダム・マッケイ監督がリーマン・ショックのきっかけとなったサブプライムの仕組みをコミカル要素を交え分かり易いた作品】
<登場人物が魅力的>
1.クリスチャン・ベールが演じた裸足で、ヘビメタを大音量で聴く風変わりな投資家、マイケル・バーリ
2.スティーブ・カレルが演じた短期だが正義感溢れるヘッジ・ファンド・マネージャー、マーク・バウム
3.ライアン・ゴズリング演じるドイツ銀行に勤める野心家の銀行マン、ジャレド・ベネット
4.ブラッド・ピット演じる伝説の元銀行家。破滅論者でもある、ベン・リッカート
バーリは、サブプライム(低所得者向けの住宅ローン)”金融商品”の危うさに気付き、近いうちデフォルト(債務不履行)に陥ると判断し、彼は高騰する住宅ローン証券の『空売り』を目指す。
彼が目を付けたのは「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」というデリバティブ取引(金融派生商品)
住宅バブルが崩壊すると、投資金の何十倍の利益を得ることが出来る。
バーリの動きを察知したジャレド・ベネットはマーク・バウムを説得し、CDSに大金を投資すべきと勧める。
他の若き投資家たちも目を付けるが、資金が足りないため、ベン・リッカートの支援を受ける。
”実に難解な内容であるが、ここでアダム・マッケイ監督のコメディ畑で培ってきた辣腕が冴える”
彼は、難解な金融商品の本質を
・無人で荒廃した”新築住宅街(ワニが泳ぐプール・・)”をジャレド・ベネットや若手投資家たちを歩かせたり・・、
・マーゴット・ロビーが泡風呂に入り長い足を風呂の中からのぞかせ、シャンパンを飲みながら分かり易く”金融ローンの謎について”観客に向かって”解き明かしたり・・、
・有名シェフでテレビキャスターのアンソニー・ボーディンが危うい危険な金融資産を”危ないものは良品と混ぜてしまえば分からない”とにっこり笑いながら”観客に向かって”語り掛ける。
というシーンを効果的に取り入れる事で、観ている側に難解な金融商品について、分かり易く説明するのだ。
ロング:通常株式で値上がりを予測し、安値の時に購入する事
ショート:値下がりを予測し高値の時に売る事
という簡単な株取引を更に突っ込んで、MBS(モーゲージ債)、CDO(債務担保証券)とCDS(上記)にまで広げて、リーマンショックの実態の”ある”側面”を描いた。
<アダム・マッケイ監督が今までにないスタイルで難解な金融映画を分かり易く、一級のエンターテインメント作品として成立させた作品。>
<2016年3月4日 劇場にて鑑賞>
吹き替え推奨です(個人的には★5)
ユーモアな表現を用いて、サブプライムローンのCDS(対象が債務不履行になった時に儲かる逆張り商品)で金融危機時に大儲けしたトレーダーの実話を描いています。
英語と日本語双方で2度観ましたが、英語だと理解が非常に難しいです笑
他の金融映画と異なる点として、細かい金融危機の仕組みにも足を突っ込んでいます。その一方で、積み木やトランプを使ったりマーゴッドロビーがお風呂に入りながら説明してくれたりと、感心してしまう描写ばかりでした。
大学の時にみて、金融商品って面白いと感じ仕事を始めたキッカケの一つとなりました。
■良い点
・他の金融がらみの映画に比べ落ち着いている
・教養としてみて良かった
■惜しい点
・字幕版では理解の難易度が高く、こればかりは吹き替えに頼らざるを得ない
もっと難しい内容かと思ったら意外といける
『バイス』で興味が湧いたので、マッケイ組の前作を観てみた。ニュースで知っている断片的知識しかなかったが、これもそのくらいあればついていける。みんなは大丈夫と思っているが、実は裏付けのない「大丈夫」であって、最終的に暴落したら大儲けするが、それはアメリカひいては世界経済に大打撃が与えられることを意味する、くらいの理解でいいのでは。
分かっている結末に向かっていくのだが、そこには爽快感のかけらもなく、ただただ苦いやり切れなさが残るだけだった。
前から思っていたが、経済って気分/雰囲気なんだなと改めて思う。
失敗から学べ
いやぁ。面白かった。金融業界周りの難しい題材を、うまくエンターテインメントに仕上げていた。映画の出来はテーマでは決まらない。編集次第でいい映画になる。だから映画は面白い。アメリカの住宅バブル崩壊をコメディとして切る。さすがアメリカ映画・・・というか、こういった自己批判性はアメリカの良いところだよね。
サブプライム・ローン問題の仕組みを、分かりやすく、かつ、コメディタッチで描いています(・・・とはいえ、金融商品てのは元々複雑で難しいので、あまり、全体像がわかった!という感じにはならないです)。映画の中の説明により「日本でよくある食品偽装問題と同じじゃん!」ということが良く分かりました。
あとは、チョイチョイと実際のニュース映像やら2006年前後の時代の映像を挟み込まれていて斬新でした。ドキュメンタリーみたいです。
あとクリスチャン・ベイルが良い。確かにこの人演技派だわ。
「喜劇」というのは誰かの「悲劇」である、という言葉は誰が言ってたものだっけ?
アメリカの凄さは、過去の失敗を分析して反省することができるという点であり、かつ、それをコメディ映画に消化させ、一般の人が楽しんでいるという点である。
こういう良いところは日本も見習った方が良いですね。
日本でも令和が始まるこのタイミングで、「平成」でこれをやったら良いんじゃないだろうか。「高度成長」という幻想にすがる平成を生きていた日本国民は、まるで、大東亜戦争を始めたあの頃の日本国民と全く変わってしぇ〜ん(コメディで)。すみません。調子乗りました。
クリスチャンベール、クールなお金持ち風イケメン以外の顔もあるとは。...
クリスチャンベール、クールなお金持ち風イケメン以外の顔もあるとは。。!
いつもあまり表情を動かさない役が多いが、こんな顔で笑うんだ〜と新発見。
イケメンにしか見えなかったのに、この映画では少しもかっこよく見えず、役者さんってすごいと思った。
リーマンショックで、明暗を分けたそれぞれの人生がゲームのように描かれていて、たまにはこういう映画もいいかも
すごく面白い!という印象はない
ブラピがカッコイイ
政府も銀行もメディアも太鼓判を押した金融システムがやがて破綻することをそれぞれの立場で確信した男達が打って出る壮大な賭けの話。男達の焦燥をじっくり描写した作品で少しも華麗ではありませんでした。
刑事モノのコメディだった前作『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』で金融界に巣食う悪党を吊るし上げた監督アダム・マッケイ、今回も金融商品の解説を解りやすく随所に盛り込みながら悪党達を晒し者にしていますが、どこにも痛快さが感じられないのは金融破綻の本当の被害者の痛みをしっかり捉えているからかと。世紀の空売り成立に浮かれる若造達に「俺たちが勝ったら国民は仕事も家も老後の蓄えもなくして何万人も死ぬかも知れないんだ、はしゃぐな!」とピシャリと言ってのけるブラッド・ピットが物凄くかっこよかったです。
内容良くわからないのに楽しめる
経済にめちゃめちゃ弱いので、内容が良く理解できなかったが、なぜか面白く観れてしまった。物語のテンポがいいのかもしれない。クリスチャン・ベールとスティーブ・カレルが突出して良かった。最初に言及したように、サブプライムの話がわからないと映画を楽しめないので、そこの説明にものすごい時間を割いていたが、私のように金融ダメな人はやっぱり、家を追い出された人や、リーマンショックでクビになった人たちがダンボール持って会社からゾロゾロ出て行く描写などに感情移入させられた。
ぜ、ぜんぜん華麗じゃないし!どうしてこう酷い邦題にするんだ…。 と...
ぜ、ぜんぜん華麗じゃないし!どうしてこう酷い邦題にするんだ…。
とは言え作品はよかった。
金融用語、がっつり予習したのでハテナにならずに済んだけど、わかんなくても大丈夫そう。
ただラストの苦さは、リアルに体験した世代でないと沁みないだろうなあ。
そして映画にできる、本に書けることなんて、まだまだ表面上だけで、現実はもっともっと凄かったんだろう。
そして今も続いているのだねー。
今さらながら、もっと勉強しよ…と胸に刺さりました。
儲けたのに・・・
サブプライムローンからリーマンショックまでの経済破綻を描いた、流石アメリカ、な話。日本でこんな内ゲバな話をリアルに映像化できないでしょう。
とにかく経済専門用語が多く、しかもアルファベット3文字のばっかりで混乱必至。途中から意味を理解する事を放棄して、あっち側とこっち側、程度の見方に変えると見易くなります。
難しい内容だけど注釈的演出が多く、とても優しい映画。その演出が本人役で、完全に本編とは切り離してますよ、という雰囲気もオシャレ。
結末は誰でも知ってると思いますが、その深刻な詳細はそんなに知らないんじゃないかな。豪華主演陣は皆ほぼ勝ち組なんだけど、人の不幸に賭けて儲けるって誰にも褒められない。金で金を産み出すウォール街のトレーダーはそんな事日常茶飯事なので、儲けて虚しくなるとか無いと思うんだが、当時はそんな免疫も吹っ飛ぶ程衝撃的だったんでしょうね。
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