マネー・ショート 華麗なる大逆転のレビュー・感想・評価
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企画最高、脚本よし、ただしやや難解
サブプライムローン破綻に端を発するリーマンショック。しかし、その金融商品を理解もしくは説明するのはかなり難解であることは、周知の事実だ。この映画を見ても、なにがなんだかわからなかった。脚本家の人も役者も、台詞をおそらく100%理解しているのだろうとは思うが、自分は字幕を読んでもまったくわからなかった。とにかくややこしいということなんだろうと思う。
AAAという格付けされた債権の塊にBBBが混じっていたり、AAAという格付けそのものに意味がなかったりしたのだ。
映画では様々に解説してみせてくれているが、はなっから不良債権になるものに決まっているものを束ねてその不良性を失わせるということなのかな。映画ではクソだのファックだの罵倒用語がのべつまくなしに出てきたが、まさにクズ債権を高額で買わせていたのだから、リーマンブラザースはじめこれで儲けていた証券会社はクソ集団だった。
これは、まじで資本主義の終わりである。村上春樹の1Q84からの引用で、我々は世界の終焉をどこかで望んでいるのだ。みたいな文章がテロップで入っていて、映画自体の成り立ちはとても高尚な場所にいるのは分かったけれども、ではそこからどうやってわれわれの社会は這い上がるのべきなのかまでは分からず。
遺伝子組換え作物を使わず、無農薬で作物を作るというようなことなのだろうけれども。
クリスチャン・ベール良かった。製作にブラッド・ピットが入っている。
経済のお勉強になり、日本経済新聞が読みたくなるかも(笑)
最近ハリウッドで多い実話もの作品ですがとても観やすく初心者でもわかりやすくするためにちょっとコメディ要素を入れてくれているのがありがたい。
前回実話作品「ザ・ウォーク」でもあったんだけれども、最近のハリウッド作品にある出演者が視聴者に語りかけるシーンが多いし説明が分かりずらい個所は別の職業の人や馴染みやすいとあるゲームにたとえて説明してくれているからおもしろかったしわかりやすい(どんな説明かは劇場で・・・)
これらのシーンがあったからこそストーリー展開もよかったので楽しめた。
ですが、これらのシーンがないと経済知識やリーマンショックのニュースの知識がないと付いていけない作品ではある。
この作品は経済用語がバンバン飛んでくるので、ズバリ!!経済の勉強になることは間違えなし。(日本経済新聞に興味をもつかもしれないよ(笑))
原作がこちらもブラッドピットが絡む「マネーボール」の原作者作品。こっちの方がわかりやすいかも。(笑)
演技も4人の中で一番好きだったのはダークナイトシリーズでもおなじみクリスチャン・ベール。アクションではないけど無駄に腕の筋肉が太すぎるんじゃないって思うけど、ちょっと注目してみてね。
てなわけで、展開はよかったけど経済勉強が必要なので私は4点でございます。
さらに、日本人有名アーティストの曲が流れているシーンがあるから探してみるべし。
華麗なる大逆転?
副題を付ける意味はあったのだろうか?
彼らの苦渋の決断が、鮮やかな手口で大金を銀行から奪取したアウトローのようには到底見えなかった。
みんな悩んで考えた結果なのに、この副題はちゃんとこの映画を見た人がつけたのだろうか?
内容は、難しい専門用語だらけでチンプンカンプンだったのだが、途中何回か粋な説明描写が入るのでOK!
理解できない自分の方が悪いのかと反省‥‥
時事ネタを入れて年代を教えるのは、良かったです。
ブラピの出番少な‥‥
楽しめる
この映画の評価のされ方が、内容と被っていて皮肉。
この映画の騒がれ方がハウジングマーケットと一緒で皮肉。
なんか「良い」って言われてるから酷評されてないだけで、あんまりいい映画ではないかと。
リーマンショックに関して理解を深めるような描かれ方されているわけでもないし、所々入るコメディタッチの解説はまぁ面白いけど、同様のタッチの説明は本編通して、数シーンだけ?ちぐはぐになっちゃうし、それ以上に説明するべきところはあるし、観客を完全に置いてきぼりにしてる。
キャストの起用の仕方もそう。クリスチャンベールの演技もいいのに、いまいちキャラを生かしきれていない演出だし、一番はブラピのゲスト出演みたいな扱いのひどさたるや。キャストしなくて大丈夫ですよ。
一番嫌だったのは、クライマックスの金融危機(というか崩壊)のシーン。段々空になっていくオフィスに入っていって、息を呑むみたいなシーン。演出がチープすぎる。観客のみんなが終わりを知ってるなら、見せなくてもわかるのに、わざとらしく昼下がりに帰路につく金融マンを映すって...。どうも納得いかない...。
わざわざ映画館にいかなくてもいいと思います。
金融の世界
若年層で六本木で派手に飲んでいると必ず外資系金融の人達に会う時代でした。
久しぶりに、映画にも出てきた外資金融の人達とリアルに飲む機会があり、最近のバイサイド、セルサイド事情を聞いていたところでこの映画を見ました。
私は実業家なので、虚業についてはよくわからないが、やはり独特の世界だなぁと。
今回の映画では、不正を暴く的な目線で描かれていたので良いかと思うが、実際は凄い世界だなぁと。
彼ら独特の速いペースでバンバン、専門用語でいつも会話してる訳ですが、一緒にいて思うのは、こうはなれないなぁと。
映画自体、素人でもわかりやすく、比喩もヒューモラスに出来ているので、割と楽しく見れたが、結末がわかっていたので、はやくはやくと思ってしまった。
彼らの演技がとても良かったです!
邦題が残念…
金融知識があった方が楽しめる。
面白い
唖然とするほかないリーマンショックの真実
登場人物がチームになって、銀行と勝負する!みたいな展開かと思ってたけど、それぞれ個別に気が付いて、個別に動いていた話だったんだね。
あのリーマンショックが、一体どういうものだったのかを簡単に知ることができるという意味で価値のある作品。信用のないもの=サブプライムローンにAAAの格付けをし、それを売り抜けるという詐欺でしかない行為で巨額の資金を得る。こんなことが現実にあったということに戦慄を覚える。サブプライムは第二優良ローンみたいな名前だが、実質は焦付き必至の時限爆弾でしかなかった。
見ていて自慢げに話す人々、自分たちが破綻することなど微塵もない。しかし見てる側はどうなるか知ってるし、その実を見ていれば、話す内容に唖然とするほかない。
賭け事の勝敗を賭ける行為をしている人の勝敗をさらに賭ける、なんてのが分かりやすい説明だったが、こんな全く実のないもので、皆んなが皆んなを騙している。
しかも、今なお同様の商品を売っているというから呆れる。金融というのは、どこまでも実のない虚を売る産業だと思う。
これは、一見、予想が大当たりして勝ち誇るような出来事のように見えるが、この経済、金融のあり方へのアンチテーゼであり、大きく皮肉りつつ批判しているのだ。
今さらだけど
この狂った世界!
リアルマネーゲーム。痛快なコンゲームではありません。事実はもっと世知辛い
事実を下にした作品。
2007年から2009年に起きた、サブプライムローン破綻とリーマンショックを巡り、その徴候に先んじて気付いて巨額の利益を上げた兵達の姿を描いている。
事前に映画評論家のアリコンさんの解説で、クリスチャン・ベールが演じたマイケル・バーリの片目が義眼で有るということを知っていたのですが(作中、そう言うクレジットも出ました)、それを知っていてもなお、クリスチャン・ベールの目の演技は凄すぎます。アリコンさんが「義眼側の目の焦点が合っていない演技をしている」と言う事を言っていたので、目に注目してみていたんですが、本当にそうでした。ビックリ!人間って、そういうこと出来るんですね。いやぁ、凄い。
それ以外には、ライアン・ゴズリング他の出演者たちが、狂言回し役で話をすすめる所が有るんですが、そう言うところは好きずきですね。私は、イマイチかな・・・。もっと全体的に物語として描いてもらったほうが、もっと中身に入り込めたかもしれません。なんか、役者の言葉が、その狂言回し役としての言葉なのか、演技の中での言葉なのか、どうも気になって仕方ありませんでした。
この一連の話をコンゲームと言うと、サブプライムローンに対する痛烈な皮肉になってしまいますが、実体的には殆どコンゲームでは無いかと思います。この手の、コンゲームを描いた映画は、最後は痛快に終わることが多いですが、事実を下にした作品ということもあり、そう言う爽快感はありません。サブプライムローンを売りまくった金融機関もそうですが、この映画で描いた者達も“結局みんな金の亡者か”と言う釈然としない感情を禁じえません。
第88回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、編集賞の5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞しています。
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